先日記した通り、今週末は、長者ヶ原廃寺跡で築地塀の製作&発掘体験を実施します。
31日(土)は、長者ヶ原廃寺跡にあった築地塀の2分の1の大きさの築地塀を当時と同じ工法で製作するのと、現在発掘中の築地塀を見学することができます。
1日(日)は、長者ヶ原廃寺跡の築地塀跡の発掘を体験することができます(もちろん、製作体験もできます)。
そして、3日(祝)は長者ヶ原廃寺跡の第12次調査を開催します。
この連休は長者ヶ原廃寺跡で文字通り「歴史に触れて」みませんか?
今日は、実験の意味で実際に作業をしてみました。土を型枠に入れて、餅をつくように、棒で土を撞いてみました。結構大変でしたが、思ったよりも固く坏固めることができました。2~30分も続ければ、10cm厚の土が6~7cmになり、しっかり固く閉まりました。作業補助員の女性にもやってもらいましたが、こちらもうまく撞き固めていました。どうやら力まかせでするよりは時間をかけて撞き棒の重さも利用してじっくり作業するのがコツなようです。
というわけで皆さんのご参加をお待ちしています。
でも天気が心配だなぁ↓。11月3日は晴れの特異日だから現説の日にしたのに・・・。
http://www.jma.go.jp/jp/kishojoho/000_03_662_20091029163304.html
手前が撞き固めたところで、奥が足で踏み固めただけの部分。画面上に見えるる棒で撞き固めます。
31日(土)は、長者ヶ原廃寺跡にあった築地塀の2分の1の大きさの築地塀を当時と同じ工法で製作するのと、現在発掘中の築地塀を見学することができます。
1日(日)は、長者ヶ原廃寺跡の築地塀跡の発掘を体験することができます(もちろん、製作体験もできます)。
そして、3日(祝)は長者ヶ原廃寺跡の第12次調査を開催します。
この連休は長者ヶ原廃寺跡で文字通り「歴史に触れて」みませんか?
今日は、実験の意味で実際に作業をしてみました。土を型枠に入れて、餅をつくように、棒で土を撞いてみました。結構大変でしたが、思ったよりも固く坏固めることができました。2~30分も続ければ、10cm厚の土が6~7cmになり、しっかり固く閉まりました。作業補助員の女性にもやってもらいましたが、こちらもうまく撞き固めていました。どうやら力まかせでするよりは時間をかけて撞き棒の重さも利用してじっくり作業するのがコツなようです。
というわけで皆さんのご参加をお待ちしています。
でも天気が心配だなぁ↓。11月3日は晴れの特異日だから現説の日にしたのに・・・。
http://www.jma.go.jp/jp/kishojoho/000_03_662_20091029163304.html
手前が撞き固めたところで、奥が足で踏み固めただけの部分。画面上に見えるる棒で撞き固めます。
「ききもせず 束稲山の桜花 吉野のほかに かかるべしとは」
今日は遺跡に京都府のとある自治体の議員さんたちがいらっしゃいました。いわゆる行政視察というやつです。
長者ヶ原廃寺跡には案外多くの議員さんをお迎えしていますが、その目的は「文化財を生かしたまちづくり」に関する視察、しかも「まちづくり」に重点がおかれている場合が多いので、必ずしも歴史に詳しい方ばかりとは限りません。しかも、長者ヶ原廃寺跡は全国的には(案外岩手県内でも)無名の遺跡なので、遺跡の説明だけでは興味をもっていただけません。というわけで同時代あるいは前後の有名と思われる出来事と関連づけて説明することを心がけています。お隣の平泉との関係から奥州藤原氏の説明が中心となりますが、藤原清衡といえども全員の方がご存じというわけではないようです。
しかし、冒頭の和歌を詠んだ西行法師はほとんどの方が知っていらっしゃいます。ここ数年十回前後、全国各地からいらっしゃる視察団の対応をしていますが、地域・年齢・性別を問わず、ほぼ皆さんお名前はご存じのようです。おそらく学生時代の古典の授業で習ったということが、その知名度の高さに貢献しているとは思いますが、それを覚えているということは、西行法師(の歌あるいは人物)の魅力も与かっているのではないでしょうか。
下の写真は、長者ヶ原廃寺跡からみて北上川の対岸にみえる束稲山(たばしねやま)という山です。西行法師は、今から800年前、平泉にやってきてこの山一面に咲き誇る桜を目にして、「(桜の名所である)吉野山の他にこんな(桜がきれいな)場所があったとは知らなかった」と感動しています。
残念ながら現在では桜はほとんどみられませんが、最近では昔の姿を再現すべく、桜の植樹活動が行われているようです。
一度、西行法師の和歌の世界を見に来ませんか?
長者ヶ原廃寺跡からみる束稲山 手前に見えるのは本堂跡の礎石
今日は遺跡に京都府のとある自治体の議員さんたちがいらっしゃいました。いわゆる行政視察というやつです。
長者ヶ原廃寺跡には案外多くの議員さんをお迎えしていますが、その目的は「文化財を生かしたまちづくり」に関する視察、しかも「まちづくり」に重点がおかれている場合が多いので、必ずしも歴史に詳しい方ばかりとは限りません。しかも、長者ヶ原廃寺跡は全国的には(案外岩手県内でも)無名の遺跡なので、遺跡の説明だけでは興味をもっていただけません。というわけで同時代あるいは前後の有名と思われる出来事と関連づけて説明することを心がけています。お隣の平泉との関係から奥州藤原氏の説明が中心となりますが、藤原清衡といえども全員の方がご存じというわけではないようです。
しかし、冒頭の和歌を詠んだ西行法師はほとんどの方が知っていらっしゃいます。ここ数年十回前後、全国各地からいらっしゃる視察団の対応をしていますが、地域・年齢・性別を問わず、ほぼ皆さんお名前はご存じのようです。おそらく学生時代の古典の授業で習ったということが、その知名度の高さに貢献しているとは思いますが、それを覚えているということは、西行法師(の歌あるいは人物)の魅力も与かっているのではないでしょうか。
下の写真は、長者ヶ原廃寺跡からみて北上川の対岸にみえる束稲山(たばしねやま)という山です。西行法師は、今から800年前、平泉にやってきてこの山一面に咲き誇る桜を目にして、「(桜の名所である)吉野山の他にこんな(桜がきれいな)場所があったとは知らなかった」と感動しています。
残念ながら現在では桜はほとんどみられませんが、最近では昔の姿を再現すべく、桜の植樹活動が行われているようです。
一度、西行法師の和歌の世界を見に来ませんか?
長者ヶ原廃寺跡からみる束稲山 手前に見えるのは本堂跡の礎石
昨日、少しお知らせしたとおり、今週末は長者ヶ原廃寺跡で築地塀体験事業が実施されます。
長者ヶ原廃寺跡は今から約1000年前に建立されたお寺の遺跡ですが、お堂の礎石と基壇が現在でも地表で確認できるほか、築地塀跡がかなり良好な状態で保存されています。kaneurikichiji はそれほど全国各地の遺跡について熟知しているわけではありませんが、おそらく日本で一番保存状態の良い古代の築地塀跡(古代の築地そのものは現存しません)だと思っています。
全国各地の遺跡では築地塀が復元されていますが、当然整備事業の一環なので建設会社によって造られたものばかりで(一部、体験事業を実施しているところもあるようですが)、kaneurikichiji が知る限り、今回のような手作りの築地塀体験事業を実施しているのは、京都府大山崎町だけです。
というわけで、築地塀の製作体験ができるのは、今のところ日本でここだけでしょう。しかも、参加するともれなく本物の日本一の築地塀跡を見学することができます。
ところで築地塀は「ついじべい」と読みます。簡単にいえば、土で出来た塀のことです。詳しくは↓のページで、「解説版 その3」と「解説版 その4」をダウンロードしてみてください。
http://www.city.oshu.iwate.jp/icity/browser?ActionCode=content&ContentID=1251077859980&SiteID=1205400059532
ちなみに下の写真は築地塀を造るときの型枠です。この中に少しずつ土を入れては固め、入れては固めて造るわけです。
今週末は、衣川に来てみませんか?
詳しくは↓をご覧下さい。
http://www.city.oshu.iwate.jp/icity/browser?ActionCode=content&ContentID=1255683777440&SiteID=1205400059532
長者ヶ原廃寺跡は今から約1000年前に建立されたお寺の遺跡ですが、お堂の礎石と基壇が現在でも地表で確認できるほか、築地塀跡がかなり良好な状態で保存されています。kaneurikichiji はそれほど全国各地の遺跡について熟知しているわけではありませんが、おそらく日本で一番保存状態の良い古代の築地塀跡(古代の築地そのものは現存しません)だと思っています。
全国各地の遺跡では築地塀が復元されていますが、当然整備事業の一環なので建設会社によって造られたものばかりで(一部、体験事業を実施しているところもあるようですが)、kaneurikichiji が知る限り、今回のような手作りの築地塀体験事業を実施しているのは、京都府大山崎町だけです。
というわけで、築地塀の製作体験ができるのは、今のところ日本でここだけでしょう。しかも、参加するともれなく本物の日本一の築地塀跡を見学することができます。
ところで築地塀は「ついじべい」と読みます。簡単にいえば、土で出来た塀のことです。詳しくは↓のページで、「解説版 その3」と「解説版 その4」をダウンロードしてみてください。
http://www.city.oshu.iwate.jp/icity/browser?ActionCode=content&ContentID=1251077859980&SiteID=1205400059532
ちなみに下の写真は築地塀を造るときの型枠です。この中に少しずつ土を入れては固め、入れては固めて造るわけです。
今週末は、衣川に来てみませんか?
詳しくは↓をご覧下さい。
http://www.city.oshu.iwate.jp/icity/browser?ActionCode=content&ContentID=1255683777440&SiteID=1205400059532