観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

オオソリハシシギ、ツクシガモ飛来

2017-03-31 18:15:51 | 春の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間 7時51分 潮位238cm
今日の干潮時間14時11分 潮位 16cm

 

今日は11時頃から雨がぽつぽつ降り始め、その後時折強く降る時間帯もありました。

天気が悪かったからか、庄内川河口の干潟が広がりはじめてしばらくすると、ハマシギとダイゼンの群れが次々入って来ました。

ダイゼンの群れの中にはオオソリハシシギ2羽の姿もありました。

野鳥観察館から500m先にある導流堤の手前の干潟にいるオオソリハシシギを撮ってみましたが、天気が悪いこともあって、大変分かりづらいです。(↓写真中央のくちばしの長い鳥がオオソリハシシギです。)

オオソリハシシギは2羽とも、干潟の泥の中にくちばしを頻繁にさし込んで、餌をとっていました。

ハマシギはしばらくすると、庄内川河口から新川河口に移動する群れもおり、広がった干潟に分散してしまったため、全ての数をカウントすることが困難でしたが、645羽以上いることは確認できました。

↓庄内川(手前)から新川へ移動するハマシギの群れ。

今日観察できたシギ・チドリは、ハジロコチドリ1、シロチドリ5、ダイゼン43、ハマシギ645+、オオソリハシシギ2 でした。

理由はよくわかりませんが、やはり天気の悪い日に多数のシギ・チドリが飛来し、長く滞在する傾向があるようです。

 

そして、昨日からツクシガモが1羽、確認されています。

ツクシガモは国内では、九州(特に有明海)で冬に多く見られるカモですが、毎年1回程度は藤前干潟周辺で観察されています。

昨日、今日と新川河口の干潟に飛来しており、遠くにしか観察できていませんが、ツクシガモは体が大きいですし(マガモやカルガモよりも大きいです)、体の大部分が白色なので、遠くにいてもみつけやすいです。

 

また、今日はユリカモメの飛来数も非常に多く、594羽をカウントできました。まだまだ頭が黒い個体、ごま塩模様の個体、まだほぼ白色の個体が混ざっています。

干潟の縁で水かきのある足でやわらかい泥をふみふみしては、出てきた餌をついばんでいるユリカモメもいました。

 

今日は雨降りで気温があまり上がらず、サクラの花の開花はあまり進まなかったようです。

(↓現在、公園内で最も花が咲いていると思われるサクラの木の様子。一昨日は2輪が咲きかけという状況でしたが、開花した花がだいぶ増えました。)

まだ満開までは時間がかかりそうですが、今年はサクラの花を長く楽しめそうです。

 

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現在、名古屋市野鳥観察館では、愛鳥週間写真展の展示作品を募集しています。(すでに応募いただいたみなさま、ありがとうございました。)

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応募締切は【4月16日(日)】です。詳細はこちら(PDF)、もしくは館内チラシをご覧ください。

問い合わせ先:名古屋市野鳥観察館(TEL:052-381-0160)

 

※以下は昨日のカウント結果です。

昨日(3月30日)に観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ42、カンムリカイツブリ76、カワウ62、ダイサギ16、コサギ2、アオサギ12、マガモ32、カルガモ20、コガモ231、オカヨシガモ17、ヒドリガモ80、オナガガモ34、ハシビロガモ8、ツクシガモ1、ホシハジロ3、キンクロハジロ336、スズガモ1,807、ミサゴ1、トビ1、ハヤブサ1、ハジロコチドリ1、シロチドリ7、メダイチドリ1、ダイゼン52、ハマシギ269+(※)、イソシギ1、ユリカモメ254、セグロカモメ30、オオセグロカモメ3、カモメ101、ズグロカモメ6(内、頭黒2)

※ハマシギは全てを数える前に去ってしまいましたが、700羽程度がいたと思われます。

明日の満潮時間 8時23分 潮位226cm
明日の干潮時間14時53分 潮位 25cm

コメント
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