観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

アートに触れに

2022-02-03 23:55:18 | 冬の藤前干潟

【来館時のお願い】

名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。

来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。

詳細はこちらをご覧ください。

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藤前干潟

今日の満潮時間 7時53分 潮位242cm

今日の干潮時間13時35分 潮位 71cm

 

今朝、稲永公園のグラウンドを見ると、ツグミとドバトの群れを発見。

今冬は、ツグミやシロハラなどをなかなか見ることがありませんでしたが、

数日前からツグミを見たという声を聞くようになり、ついにやっとツグミの群れがやって来たようです。

嬉しくなって、野鳥観察館にカメラを取りに行って、グラウンドに戻ってくると、あれだけいた鳥の影はなく、写真は撮れませんでした。

この間にハイタカなどの猛禽類が出たのかもしれません。

 

今日は、藤前干潟に関連したアート展示を見に、名古屋市港区築地口周辺へ出かけました。

主に2つの展示を見に行ったのですが、1つ目は旧・名古屋税関港寮で行われている古橋まどかさんというアーティストの展示「DOMANI plus @愛知「まなざしのありか」港まち会場」です。

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DOMANI plus @愛知「まなざしのありか」港まち会場
2022年1月18日(火)–3月12日(土)


会場|港まちポットラックビル 3F、旧・名古屋税関港寮
休場日|日曜・月曜・祝日
料金|無料

長島有里枝
古橋まどか

主催|文化庁、国際芸術祭「あいち」組織委員会、港まちづくり協議会
企画|国際芸術祭「あいち」組織委員会(塩津青夏)、Minatomachi Art Table, Nagoya [MAT, Nagoya](青田真也、吉田有里)
協力|アッセンブリッジ・ナゴヤ実行委員会、KENJI TAKI GALLERY、MAHO KUBOTA GALLERY、Yutaka Kikutake Gallery、Yumiko Chiba Associates
制作協力|アート・ベンチャー・オフィス ショウ

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こちらが、初めて行った旧・名古屋税関港寮↓。昭和の空気を感じる建物でした。

旧・名古屋税関港寮の前で餌をとっていたジョウビタキの雌↓。

今回は古橋まどかさん、そしてMinatomachi Art Table, Nagoyaのスタッフの方に直接案内をしていただきながら、展示を拝見しました。

古橋まどかさんは、昨年、何度も藤前干潟に訪れ、野鳥観察館で野鳥の動画撮影をしたり、護岸沿いで流木などを拾ったりされており、これが作品に用いられていました。

こちらは、庭の土などで作られた作品。様々な意味や背景が込められているとともに、少しずつ変化していくことを楽しんでいく展示でもあるそうですし、この後、この土を焼くということもされるそうです。

この他にも作品があり、とても興味深かったです。

 

その後、港まちポットラックビルへ。同じく「DOMANI plus @愛知「まなざしのありか」港まち会場」の長島有里枝さんの作品を地域の方と一緒に見ました。縫いつなげられた洋服で作られたタープがみなさんの目を引いていました。

 

さらに、2つ目の目的の展示へ。藤前干潟にも生息するトビハゼに関する作品「港まちオンラインAIRプログラム」を含む以下の展示がポットラックビルで行われていたので、こちらも拝見。

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ドキュメント展「MUSIC / ART / MINATOMACHI   港まちで生まれる音楽とアート 2021-2022」開催

日時|2022年1月25日(火)–3月12日(土) 11:00–19:00(入場は閉館30分前まで)
*2月9日(水)はMinatomachi POTLUCK BUILDING 2Fの展示のみ13:00–開場します。
会場|Minatomachi POTLUCK BUILDING 2F、Super Gallery
休場日|日曜・月曜・祝日

共催|港まちづくり協議会、アッセンブリッジ・ナゴヤ実行委員会
助成|2021年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業
協力|愛知県防水工事業協会、株式会社サンドロット

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マレーシアのアーティストのフー・ファンチョンさんと、山下拓也さんのトビハゼおよびムツゴロウに関する作品↓。

新型コロナウイルスの影響で、フー・ファンチョンさんは日本に来ることが急にできなくなったため、オンラインでつなぎながらの作品制作となったそうです。

ちなみに、1月初めに山下さんなどが藤前活動センターへお越しになり、オンラインでマレーシアのフー・ファンチョンさんとつないで、水槽のトビハゼを観察したり、トビハゼの生態について質問をされたりしていました。

そういった経緯で、展示会場では藤前干潟のパンフレットなども置いていただいています。

さらには、作品であるトビハゼ(ムツゴロウ)ダンスの映像に藤前干潟のトビハゼペーパーキャップが使われていたりもしていて驚きました。

トビハゼ(ムツゴロウ)ダンスの映像はこちらで見られました↓。

 

このような現代アートには、ほぼ全く触れたことがなく、難しいものという印象が強かったですが、今回、じっくりお話を聞きながら、作品を間近で見て少し身近に感じることができました。

アートのテーマが私たちの生活とつながっていること、試行錯誤の過程が研究・その他の開発・制作などにも通じることがあることが少し分かった気もします。

そして、何より、制作活動されているみなさんのまっすぐで熱心な姿勢に心打たれました。

 

さらに、、、、築地口に来たので、名古屋港水族館のすぐそばにある、名古屋港検潮所というものも見てきました。

こちらが名古屋港検潮所↓(中には入れません)。名古屋港の潮位を測定する場所で、干潟の干満をほぼ常に気にしている私たちにとって、一度は見ておきたい場所でした。

 

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ1,039、ハジロカイツブリ3、カワウ378、ダイサギ2、コサギ2、アオサギ31、ツクシガモ2、マガモ7、カルガモ79、コガモ7、ヒドリガモ16、オナガガモ377、ホシハジロ1、キンクロハジロ75、スズガモ470、ホオジロガモ3、ミサゴ7、トビ8、ハヤブサ1、シロチドリ25、ダイゼン51、ハマシギ641、ハイタカ1、ユリカモメ113、セグロカモメ8、オオセグロカモメ1、カモメ13、ウミネコ1、ズグロカモメ33

ハクセキレイ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ヒヨドリ、メジロ、ジョウビタキ、キジバト、スズメ、ツグミ

 

 

明日の満潮時間 8時24分 潮位235cm

明日の干潮時間14時09分 潮位 67cm

コメント
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