観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

野跡ふれあいサロンへ

2019-07-26 17:00:16 | 夏の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間 6時35分 潮位104cm

今日の満潮時間12時44分 潮位184cm

 

今日は真っ青な空を雲の合間から見ることができました。

こんな青い空を見たのはとても久しぶりのように思います。

しかし、東海地方には台風6号が近づいているそうです。

とにかく被害がありませんように。

みなさんもお気を付けください。

(名古屋市に暴風警報が発表されると野鳥観察館は閉館となります。)

 

今日は、開館直後に野鳥観察館正面の導流堤前の干潟にソリハシシギ20羽を観察できました。

小さくてわかりにくいですが、干潟の前の縁にいるのがソリハシシギです↓。

この後、潮が満ちて来て干潟がなくなると、導流堤の上で休むソリハシシギも観察できました。

今日、野鳥観察館から確認できたシギ・チドリは、ダイゼン1、ケリ1、ソリハシシギ20、チュウシャクシギ2 でした。

 

また、今日は先月に引き続いて「野跡ふれあいサロン」でお話をしてきました。

(「野跡ふれあいサロン」は、地域住民のボランティアの方が、地域の住民の方の健康づくりや生きがいづくりを目的として、毎週金曜日の午後に野跡コミュニティセンターで行っているサロンで、多くの地域の方が集まる場となっています。)

今回もお隣の稲永ビジターセンターのスタッフとともに伺い、今回は藤前干潟クイズと鳥の折り紙をしてきました。

最初に藤前干潟のことをどれだけ知っているかチャレンジするクイズ「藤前干潟検定」を行いました。

その後、鳥の折り紙を実施。本体部分を折った後、くちばしを別の紙で折って差し込み、目を書いて出来上がり 。

みなさんそれぞれにかわいい鳥ができました。 

次回は、少し間が空きますが、11月に野跡ふれあいサロンに伺う予定です。 

 

【藤前干潟の企画展のご案内】

今日から、野鳥観察館お隣の稲永ビジターセンターと、対岸の藤前活動センターでは

それぞれ企画展が始まりました。

夏休みの宿題の参考にもなりそうです。

藤前干潟に来た際はこちらの企画展にも足をお運びください。

 

★稲永ビジターセンター企画展「あなたの知らない藤前干潟」展

藤前干潟の生きものや直面している問題などを紹介しています。

展示期間:7月26日(金)~11月30日(土) ※休館日除く

展示場所・問い合わせ先:稲永ビジターセンター(TEL:052-389-5821 )

 

★藤前活動センター企画展「藤前干潟の物語~藤前干潟・歴史旅~」

藤前干潟の古代から今までの歴史を紹介しています。

展示期間:7月26日(金)~11月17日(日) ※休館日除く

展示場所・問い合わせ先:藤前活動センター(TEL:052-309-7260)

 

 

明日の干潮時間 7時47分 潮位 91cm

明日の満潮時間14時20分 潮位192cm

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カワウのバトル

2019-07-25 23:02:46 | 夏の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間 5時19分 潮位110cm

今日の満潮時間11時17分 潮位186cm

 

今日も暑かったですが、いまいちすっきりしないお天気で視界もあまりはっきりしませんでした。

潮も悪かったですが、開館時にはまだ少し干潟が残っていたので干潟を見に行きました。

川沿いを上流に向かって歩いていると、同じく上流に向かって飛んで行くカワウが次々と。

その先では、カワウの大群が盛大に追い込み漁をしていました。

肉眼で見ていても、カワウたちが魚を捕らえているのがわかりました。 

あっちでも、こっちでも次々と魚を食べるカワウ。

こちらでは、大きな魚をカワウが奪い合い。

激しさのあまり、宙を飛ぶ魚。 

1匹の魚を狙ってさらにカワウが集まってきます。

 

 

こんな魚の奪い合いも、あちこちで見られました。

ここ最近は毎日、このようなカワウの漁が見られますが、

これだけのカワウのお腹を毎日満たす量の魚が藤前干潟にいるんだな、と思うと改めて驚きます。

 

この他、干潟で見られた野鳥をご紹介。

こちらはカワウの追い込み漁を追いかけてきたダイサギとコサギ↓。

分かりにくいですが、沈みかけた干潟を去るソリハシシギとアオアシシギ↓。

ソリハシシギは、南に渡らずに藤前干潟に残っていた個体が数羽いましたが、

最近、20羽以上が確認されるようになってきたので、秋の渡りで戻ってきた個体もいるようです。

沈みかかった干潟に最後まで残っていたケリ↓。

繁殖を終えたこの時期は、ケリを干潟でよく見られるようになります。

こちらは、藤前干潟周辺の田んぼで子育てをしていたケリ↓(2019年5月15日撮影)。

ケリは尾張地方を代表する鳥です。

そして、上の親のそばを歩いていたケリの幼鳥↓(2019年5月15日撮影)。

今年も藤前干潟周辺で生まれたケリが大きくなって、干潟にやってきて来てくれているとしたら嬉しく思います。

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ618、ダイサギ26、コサギ23、アオサギ27、マガモ27、カルガモ196、ヒドリガモ1、オナガガモ1、スズガモ9、ミサゴ6、ケリ3、アオアシシギ1、イソシギ2、ソリハシシギ30、チュウシャクシギ2、ウミネコ33、コアジサシ2

 

明日の干潮時間 6時35分 潮位104cm

明日の満潮時間12時44分 潮位184cm

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ご応募お待ちしています、秋の野鳥写真展

2019-07-24 18:26:34 | 夏の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間10時10分 潮位195cm

今日の干潮時間16時07分 潮位102cm

 

今日も暑くなりました。

名古屋の最高気温は35度近くまで上がったようです。

今日、九州など梅雨明けが発表された地域もあるようなので、東海地方の梅雨明けも近いでしょうか。

青い空を見ながら、一斉に鳴くセミの声を聞くと、「夏だっ!」とウキウキした気分にもなりますが、

みなさん、熱中症にはお気を付けください。

 

さて、すでにご案内しているとおり、名古屋市野鳥観察館では、

現在、秋の野鳥写真展の展示作品を募集しています。

今回の募集テーマは「鳥のいる風景」。

昨年の秋のテーマは「鳥のいる水辺の風景」でしたが(2018年8月24日のブログ)

今回は水辺に限らずに募集します(撮影地は藤前干潟にも限りません)。

応募締め切りは【8月18日(日)】です。

写真展の応募方法・写真展開催予定等はこちらのチラシ(PDF)をご覧ください。 

今までは雨続きでしたし、名古屋周辺では野鳥が少ない時期ではありますが、

これからぼちぼちと秋の渡りも始まります。

(外に出掛ける際はくれぐれも熱中症などにはお気を付けください。)

多くの方からのご応募をお待ちしております。

 

さて、上のチラシに掲載している写真は、ちょっと分かりにくいのですが、

藤前干潟(庄内川河口)をコウノトリが歩いている風景です。

このときのブログはこちら(2018年3月20日の日記)

藤前干潟周辺では、2016年2月8日にコウノトリ1羽の飛来が確認されており(名古屋市でもなく、庄内川河口でもありませんでしたが)、

上の写真(2018年3月20日飛来)はそれ以来のコウノトリの飛来の確認でした。

2016年2月8日以前の確認は、さらに30年以上前のことになります。

また、兵庫県立コウノトリの郷公園に確認したところ、上の写真のコウノトリは、2016年6月4日に千葉県野田市より放鳥されたオス(きずな))で、

2005年のコウノトリ野生復帰事業開始以降、初めてコウノトリが名古屋市に飛来した(地上に)という記録になったそうです。

千葉県野田市のホームページによると、7月22日現在では、コウノトリ(きずな)は、埼玉県にいるようです。

 

また、今回、上の写真のコウノトリ(きずな)飛来時の動画をアップしました。

(ブレブレで短いですが・・・。)

コウノトリは何を干潟で食べようとしていたのでしょうか。

 

コウノトリ(きずな)飛来 藤前干潟①

 

コウノトリ(きずな)飛来 藤前干潟②

 

 

【藤前干潟に関連するイベント等】  

☆7月1日(月)~29日(月)「環境省レンジャー写真展2019」@飛島村すこやかセンター(主催:中部地方環境事務所)→詳細はこちら(環境省AR日記)

 中部地方の国指定藤前干潟鳥獣保護区、伊勢志摩国立公園、白山国立公園で働く環境省職員「レンジャー」と「アクティブ・レンジャー」が撮影した自然の風景や生き物たちの写真が展示されています。

※明日(7月25日(木))には、アクティブレンジャーが会場でペーパーキャップのワークショップを行います。

 

☆7月31日(水)「藤前干潟の夏の渡り鳥のパタパタ鳥をつくろう!」@南陽図書館(対象:小学生)

藤前干潟ワークショップとして藤前干潟に飛来するはばたく鳥の工作が行われます。申込み、問い合わせは南陽図書館まで。

 

☆8月8日(木)「ひがたにくるトリ、どんなトリ?」@名古屋市野鳥観察館、稲永ビジターセンター(主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会)※対象は小学校1~3年生→詳細はこちら(藤前干潟ふれあい事業(名古屋市HP・PDF))

☆8月14日(水)「干潟体験とごみ処理工場見学」@藤前活動センター、名古屋市南陽工場(主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会)※対象は小学校4年生~大人→詳細はこちら(藤前干潟ふれあい事業(名古屋市HP・PDF))

 

☆8月17日(土)「渡り鳥調査隊」と「鳥のミニ模型に色付けしよう!」@名古屋市野鳥観察館詳細はこちら(PDF)

 

☆8月24日(土)講演会「干潟は巣穴でできている!~アナジャコのふしぎな暮らし~」@稲永ビジターセンター(主催:名古屋市港区保健福祉センター公害対策室/NPO法人藤前干潟を守る会)

アナジャコとその巣穴に共生する生きものを研究している伊谷行さん(高知大学教育学部准教授)のおはなしを聴くことができます。→詳しくはこちら(NPO法人藤前干潟を守る会のHP)

 

☆「第2回あおなみ線沿線お散歩フォト」募集中(主催:あおなみ線沿線活性化協議会)→詳細はこちら(名古屋市のHP)

 募集期間:(第2期)6月1日(土)~9月30日(月)

※あおなみ線沿線活性化協議会に協力する関連施設等のイベント→こちら(名古屋市HP) 

 

明日の満潮時間11時17分 潮位186cm

明日の干潮時間17時00分 潮位119cm

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

稲永スポーツセンターまるごとフェスティバル

2019-07-23 18:00:29 | 夏の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 9時16分 潮位206cm

今日の干潮時間15時28分 潮位 85cm

 

今日は久しぶりに強い日差しが射して、名古屋の最高気温は33度を超え、とても暑い日となりましたが、

昨日は本当によく雨が降りました。

今朝の稲永公園では、大きな大きな水たまりができているところもありました。

 

そんな昨日は、稲永ビジターセンター、名古屋自然保護官事務所、藤前干潟クリーン大作戦実行委員会などと一緒に、

稲永スポーツセンターで行われた「まるごとフェスティバル」に出展してきました。

私たちは、稲永スポーツセンターのロビーで藤前干潟に関する展示とワークショップを実施しました。

稲永スポーツセンターのすぐ前にも広がる藤前干潟の紹介展示↓。

藤前干潟の代表的な生きものである「ダイゼン(野鳥)」と「トビハゼ(魚)」のペーパーキャップ作りのワークショップ↓。

地元の方などと交流ができて楽しい時間となりました。

この他、ロビーでは、地元で作られた野菜の販売、地元女子サッカーチーム「NGUラブリッジ名古屋」の紹介ブース、地元の作業所のブース、低栄養を防ぐ食生活の講座(↓)などがありました。

もちろん、体育館や運動室などでは、スポーツの講座もたくさん行われていました。

稲永スポーツセンターは今年で開館から30周年を迎えるそうです。

30周年記念イベントとして、今回展示した藤前干潟等の展示の一部は8月中旬まで

稲永スポーツセンターで展示されます。

 

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ599、ササゴイ1、ダイサギ30、コサギ11、アオサギ37、マガモ23、カルガモ50、ヒドリガモ1、オナガガモ1、スズガモ9、ミサゴ3、アオアシシギ9、キアシシギ2、ソリハシシギ13、チュウシャクシギ3、ウミネコ91

 

明日の満潮時間10時10分 潮位195cm

明日の干潮時間16時07分 潮位102cm

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

7月の渡り鳥調査隊を実施しました。

2019-07-20 23:57:14 | 夏の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 7時15分 潮位232cm

今日の干潮時間13時55分 潮位 47cm

 

今日から夏休み。

曇りでとても湿度の高い日でしたが、稲永公園には家族連れなどの姿が多く見られました。

ポケモンGOをしている人も多かったようです。

 

野鳥観察館前の護岸下には、子育てが忙しくなったのか、盛んにササゴイが飛来するようになりました。

今日は同時に3羽のササゴイが足元の岩場で狩りをしていました。

普段は首が目立たないササゴイですが、魚を捕える時には首が素早く水面まで伸びます。

ササゴイは、コアジサシと同じく、春に藤前干潟周辺に飛来して繁殖を行います。

コアジサシは今頃が巣立ちの時期ですが、コアジサシに比べるとササゴイは巣離れは遅く、

今年生まれのササゴイが頻繁に干潟で見られるのは8月中旬ごろになります。

 

今日は、予定どおり、7月の渡り鳥調査隊を実施しました。

夏休みということで、いつもより多くの小学生の参加がありました。

熱心に1羽1羽の野鳥をカウントをしている姿や、

コアジサシやチュウシャクシギなど、距離が遠くて観察しづらかった鳥も一生懸命、望遠鏡を覗いて観察している姿を嬉しく思いました。

観察と調査後は、カワウやサギ、カモ、ウミネコなど、調査で数えた鳥たちを発表し合いました。

参加してくれた小学生は、みんな、藤前干潟に来るのが初めてということだったので、

また、干潟観察会や、他の季節の野鳥観察に来てほしいな、と思っています。

 

さらに、午後からは、鳥のミニデコイの色付けイベントを開催。

こちらも、参加者の方は熱心に取り組んでいました。

渡り鳥調査隊も、ミニデコイ塗りも、参加いただいたみなさん、ありがとうございました。

 

8月17日(土)にも、午前中に渡り鳥調査隊、午後にミニデコイ塗りのイベントを開催します。

この頃には、秋の渡りで訪れるシギ・チドリが増えていると思います。

 

【名古屋市野鳥観察館の夏休みのイベント】

8月17日(土)は、「渡り鳥調査隊」と愛鳥週間イベントの際に好評だった「ミニデコイ塗り」を実施します。

ご参加お待ちしています。

※詳細はこちら(PDF)をご覧ください。

 

今日行われた渡り鳥調査隊等で観察できた主な野鳥  カワウ610、ササゴイ5、ダイサギ26、コサギ5、アオサギ31、マガモ27、カルガモ105、ヒドリガモ1、オナガガモ2、キンクロハジロ2、スズガモ6、ミサゴ10、トビ1、ケリ3、ソリハシシギ20、チュウシャクシギ7、ウミネコ33、コアジサシ5、クロハラアジサシ1 他 

※イベントの前後にスタッフが確認した野鳥も含んでいます。

 

明日の満潮時間 7時51分 潮位226cm

明日の干潮時間14時25分 潮位 57cm

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする