藤前干潟
今日の干潮時間 9時31分 潮位 66cm
今日の満潮時間16時17分 潮位217cm
今日の藤前干潟周辺は厚い雲に覆われ、時折ポツポツと雨粒が落ちてきました。
こんな天気で薄暗い松林の中にササゴイがいると、岐阜県から来館した小学生に
教えてもらったので見に行ったところ、松の枝にとまるササゴイがいました。
教えてもらわなかったら気付かなかったと思います。
真下から見ると、顔の横についた目が真ん丸でちょっと怖い・・・。
でも、この目で魚を見て、捕まえるんですね。
そして、昨日お知らせしたとおり、今日は稲永ビジターセンターで「鳥類に関する名古屋市レッドリスト・レッドデータブックなごや 意見交換会」が開かれました。
リストに掲載する鳥種を決める際に、得られた鳥類の飛来(生息)の定性的と定量的なデータを
どのように考え、判断していくか、など難しい話し合いもありました。
また、現在、名古屋市、さらには愛知県で減少が最も懸念されているコアジサシについても話し合われました。
コアジサシは、名古屋市版レッドリスト2015でも、環境省レッドリスト2019でも、絶滅危惧Ⅱ類(VU)にカテゴリーされています。
名古屋市だけでなく、愛知県内でも今年もコアジサシの繁殖はとても厳しい(ほぼ繁殖地がない)状況にあるそうです。
少し前までは藤前干潟周辺でもコアジサシが繁殖し、春から夏は野鳥観察館から多くのコアジサシを観察できたのですが・・・。
また、この意見交換会で紹介があったのが、現在、名古屋市科学館で開催されている特別展「絶滅動物研究所」です。
この特別展の中では、絶滅危惧種であるコアジサシも紹介されているそうです。
ただ、今後、コアジサシが絶滅動物の仲間入りをすることのないよう願います。
今日の最後は、来週のイベントのご案内です。
来週末の7月20日(土)は、野鳥観察館の夏休みイベントとして、「7月の渡り鳥調査隊」と「鳥のミニデコイに色をつけよう!」を開催します。
「渡り鳥調査隊」は、毎月1回行っているイベントで、藤前干潟に飛来する鳥類の観察をしながら、種類と数を調べます。
「鳥のミニデコイに色をつけよう!」は、鳥の小さな模型にアクリル絵の具で色を塗るイベントです。
ミニデコイ塗りのイベントは、5月に実施した愛鳥週間イベントでも行いましたが、とても好評でした。
また、この際に小鳥の形をした模型をコチドリとして塗っている参加者の方がみえたので、
これを真似させていただき、当館スタッフもコチドリ、シロチドリ、メダイチドリに塗ってみました。
ミニデコイは、どんな色合いに塗っていただいても構いません。
本物の鳥に似せるでも良し、オリジナルの鳥にするでも良しです。
名古屋市の小中学校は来週末、いよいよ夏休みに入りますね。
ご参加お待ちしています。
今日観察できた主な野鳥 カワウ668、ササゴイ4、ダイサギ18、コサギ5、アオサギ36、マガモ48、カルガモ137、ヒドリガモ1、オナガガモ1、スズガモ5、ミサゴ6、ハヤブサ1、ケリ2、ソリハシシギ7、チュウシャクシギ3、ウミネコ34、コアジサシ1
明日の干潮時間10時20分 潮位 54cm
明日の満潮時間17時06分 潮位229cm