観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

夏休み!明日は渡り鳥調査隊です。

2019-07-19 18:20:28 | 夏の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 6時41分 潮位236cm

今日の干潮時間13時25分 潮位 40cm

 

今日は厚い雲に覆われ、雨がパラつき、とても蒸す日でした。

昨年は梅雨明けがとても早く、今頃はとんでもない猛暑でしたが、

今年の梅雨明けはいつになるのでしょうか。

少しばかり太陽の光が恋しいです。

 

しかし、鳥たちの季節はきちんとめぐっているようです。

カルガモやウミネコの飛来数が徐々に増えています。 

今日は、お昼頃に野鳥観察館の前には干潟が広がりました。

飛来数が増えてきたので、野鳥観察館前の干潟にもウミネコの群れを観察できるようになっています。

また、干潟の上で休むウミネコの前には、採餌するカルガモの群れを観察できました。

今年生まれのカルガモもいると思われます。 

 

また、野鳥観察館前の護岸の捨石にはササゴイが。

石から石へとジャンプしながら身軽に移動して、魚を探してたようです。

 

さらに、昨日も観察できたクロハラアジサシ1羽を今日も観察できましたし、

コアジサシについては昨日より多い17羽を確認できました。

コアジサシは今年生まれも混じっているかもしれません。

クロハラアジサシもコアジサシも、頻繁に川へダイブを繰り返していました。

 

また、今日は、コチドリ1、アオアシシギ3、キアシシギ1、イソシギ1、ソリハシシギ3、チュウシャクシギ2のシギ・チドリを観察できました。

キアシシギはもしかしたら、早くも帰ってきた個体かもしれません。

7月ももう下旬に入ります。

そろそろ、秋のシギ・チドリの渡りがパラパラとですが、はじまるはずです。

 

そして、明日から夏休み、という小中学生も多いのではないでしょうか。

夏休みの藤前干潟には、様々なイベントが開催されます。

早速ですが、明日(20日(土))は、野鳥観察館で「渡り鳥調査隊」と「鳥のミニデコイに色をつけよう!」を実施します。

ご参加お待ちしています。

 

※雨の場合は館内から観察等を行います。

※どちらも当日参加を受け付けます。(すでに渡り鳥調査隊に申込みいただいている方、ありがとうございます。)

※大人の方の参加も歓迎です。

※「渡り鳥調査隊」と「鳥のミニデコイに色をつけよう!」の両方のイベントに参加される方は昼食をお持ちいただくことをお勧めします。

 

【名古屋市野鳥観察館の夏休みのイベント】

7月20日(土)と8月17日(土)は、「渡り鳥調査隊」と愛鳥週間イベントの際に好評だった「ミニデコイ塗り」を実施します。

ご参加お待ちしています。

※詳細はこちら(PDF)をご覧ください。

 

 

【藤前干潟ふれあい事業の夏休みイベント】

藤前干潟ふれあい事業実行委員会は夏休みに以下の2種類のプログラムを用意しています。

「遊べて」「学べる」藤前干潟は夏の思い出づくりだけではなく、自由研究や宿題にもピッタリです。

多くの方の申込みをお待ちしています。

※各プログラムは参加費無料ですが、事前申し込みが必要です。

詳細はこちら→藤前干潟ふれあい事業(名古屋市HP・PDF)

 

①楽しく干潟体験とごみ処理工場見学

干潟体験で干潟の生きものについて、ごみ処理工場(南陽工場)でごみ処理の仕組みについて学ぼう!

日時:【1回目】8月1日(木)10:00~15:00

    【2回目】8月14日(水)10:00~15:00

会場:藤前活動センター(港区藤前2丁目202番地)、名古屋市南陽工場(港区藤前2丁目101番地)

対象:小学4年生~大人(小学生は保護者同伴)

定員:40名(応募者多数の場合は抽選)

申込み締切: 【1回目】7月22日(月)、【2回目】8月5日(月)

 

②ひがたにくるトリ、どんなトリ?昨年の「ひがたにくるトリ、どんなトリ?」の様子はこちらから(2018年8月23日の日記)

楽しいトリのお話を聞き、トリの観察をした後に、トリのミニ模型の色塗りをしよう!

(色塗りした模型はお土産として持ち帰ることができます。)

日時:8月8日(木)10:00~12:00

会場:名古屋市野鳥観察館・稲永ビジターセンター(港区野跡4丁目11番地2号)

対象:小学校1年生~3年生(保護者同伴)(保護者同伴)

定員:30名(応募者多数の場合は抽選)

申込み締切:7月29日(月)

 

【申込方法】

下記の1〜4までの必要事項をご記入のうえ、メール、ハガキ、ファックスのいずれかの方法にて、

藤前干潟ふれあい事業実行委員会事務局(下記)へ送付してください。

当選結果及び個々のイベント詳細は、開催日の一週間前を目安に郵送にてご連絡します。

1.催し名

2.参加者全員の氏名(小学生の場合学年も記入)

3.電話番号(日中連絡のとれる番号)

4.住所

 

【申込先】

藤前干潟ふれあい事業実行委員会事務局

住所:〒460-0008 名古屋市中区栄1丁目23-13 伏見ライフプラザ13階環境学習センター内

電話番号:052-223-1067

ファックス番号:052-223-4199

電子メールアドレス:a2662@kankyokyoku.city.nagoya.lg.jp

 

 

明日の満潮時間 7時15分 潮位232cm

明日の干潮時間13時55分 潮位 47cm

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クロハラアジサシ飛来

2019-07-18 19:11:25 | 夏の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 6時 07分 潮位237cm

今日の干潮時間12時54分 潮位 36cm


昨日は久しぶりに晴れて暑かったですが、今日はまた曇りのお天気でした。

また、夕方からは激しい雨と雷の荒れたお天気になっています。


台風5号が日本に近づいていることもあってか、海も荒れているのでしょうか。

今日の藤前干潟にはウミネコの飛来が多く、さらにクロハラアジサシ1羽が確認できました。

 

7月14日(日)に観察できた主な野鳥 カワウ458、ササゴイ2、ダイサギ30、コサギ1、アオサギ15、マガモ21、カルガモ80、ヒドリガモ1、オナガガモ1、スズガモ7、ミサゴ8、ソリハシシギ8、チュウシャクシギ4、ウミネコ34

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ626、ササゴイ2、ダイサギ19、コサギ5、アオサギ26、マガモ28、カルガモ129、ヒドリガモ1、オナガガモ1、スズガモ8、ミサゴ8、アオアシシギ1、イソシギ2、ソリハシシギ8、チュウシャクシギ7、ウミネコ86、コアジサシ6、クロハラアジサシ1

 

 

【募集中 秋の野鳥写真展「鳥のいる風景」】

 現在、名古屋市野鳥観察館では、秋の野鳥写真展の展示作品を募集中です(締切は8月18日(日))。

詳細はこちらのチラシ(PDF)をご覧ください。


 

明日の満潮時間 6時41分 潮位236cm

明日の干潮時間13時25分 潮位 40cm

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来週末(7/20)は渡り鳥調査隊を実施します。

2019-07-13 18:59:21 | 夏の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間 9時31分 潮位 66cm

今日の満潮時間16時17分 潮位217cm

 

今日の藤前干潟周辺は厚い雲に覆われ、時折ポツポツと雨粒が落ちてきました。

こんな天気で薄暗い松林の中にササゴイがいると、岐阜県から来館した小学生に

教えてもらったので見に行ったところ、松の枝にとまるササゴイがいました。

教えてもらわなかったら気付かなかったと思います。

真下から見ると、顔の横についた目が真ん丸でちょっと怖い・・・。

でも、この目で魚を見て、捕まえるんですね。

 

そして、昨日お知らせしたとおり、今日は稲永ビジターセンターで「鳥類に関する名古屋市レッドリスト・レッドデータブックなごや 意見交換会」が開かれました。

リストに掲載する鳥種を決める際に、得られた鳥類の飛来(生息)の定性的と定量的なデータを

どのように考え、判断していくか、など難しい話し合いもありました。

また、現在、名古屋市、さらには愛知県で減少が最も懸念されているコアジサシについても話し合われました。

コアジサシは、名古屋市版レッドリスト2015でも、環境省レッドリスト2019でも、絶滅危惧Ⅱ類(VU)にカテゴリーされています。

名古屋市だけでなく、愛知県内でも今年もコアジサシの繁殖はとても厳しい(ほぼ繁殖地がない)状況にあるそうです。

少し前までは藤前干潟周辺でもコアジサシが繁殖し、春から夏は野鳥観察館から多くのコアジサシを観察できたのですが・・・。

また、この意見交換会で紹介があったのが、現在、名古屋市科学館で開催されている特別展「絶滅動物研究所」です。

この特別展の中では、絶滅危惧種であるコアジサシも紹介されているそうです。

ただ、今後、コアジサシが絶滅動物の仲間入りをすることのないよう願います。

 

 

今日の最後は、来週のイベントのご案内です。

来週末の7月20日(土)は、野鳥観察館の夏休みイベントとして、「7月の渡り鳥調査隊」と「鳥のミニデコイに色をつけよう!」を開催します。

「渡り鳥調査隊」は、毎月1回行っているイベントで、藤前干潟に飛来する鳥類の観察をしながら、種類と数を調べます。

「鳥のミニデコイに色をつけよう!」は、鳥の小さな模型にアクリル絵の具で色を塗るイベントです。

ミニデコイ塗りのイベントは、5月に実施した愛鳥週間イベントでも行いましたが、とても好評でした。

また、この際に小鳥の形をした模型をコチドリとして塗っている参加者の方がみえたので、

これを真似させていただき、当館スタッフもコチドリ、シロチドリ、メダイチドリに塗ってみました。

ミニデコイは、どんな色合いに塗っていただいても構いません。

本物の鳥に似せるでも良し、オリジナルの鳥にするでも良しです。

 

名古屋市の小中学校は来週末、いよいよ夏休みに入りますね。

ご参加お待ちしています。

※詳細はこちら(PDF)をご覧ください。

 

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ668、ササゴイ4、ダイサギ18、コサギ5、アオサギ36、マガモ48、カルガモ137、ヒドリガモ1、オナガガモ1、スズガモ5、ミサゴ6、ハヤブサ1、ケリ2、ソリハシシギ7、チュウシャクシギ3、ウミネコ34、コアジサシ1 

 

明日の干潮時間10時20分 潮位 54cm

明日の満潮時間17時06分 潮位229cm

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警戒モード

2019-07-12 19:04:32 | 夏の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間 8時34分 潮位 81cm

今日の満潮時間15時13分 潮位203cm

 

今日も野鳥観察館前の水たまりには、シジュウカラやスズメが訪れていました。

しかし、3時過ぎにふと見てみると、鳥たちの動きがいつもと違う・・・。

シジュウカラが水たまりの上をホバリングしているように飛んでいました。

また、じっとそこをみつめているシジュウカラも↓。

その辺りをみると、細長いものがありました。

そして、そのすぐ先の草むらからはアオダイショウの頭がちらり。

盛んに舌をチロチロさせていました。

シジュウカラやスズメたちは、このアオダイショウを警戒していたようです。

その後も、鳥たちはアオダイショウの上を飛んだりして威嚇していたようで、しばらくしてアオダイショウは見えなくなりました。

 

 

今日の最後は、明日(7月13日(土))の催しのお知らせです。

現在、名古屋市では「名古屋市レッドリスト2020、レッドデータブックなごや2020」に掲載する種を選定しているところです。

これに関連して、明日、稲永ビジターセンターで「鳥類に関する名古屋市レッドリスト・レッドデータブックなごや 意見交換会」が開かれます。

興味ある方はこちらをご覧ください。→日本野鳥の会愛知県支部のHP

【鳥類に関する名古屋市レッドリスト・レッドデータブックなごや 意見交換会】

日時: 7月13日(土) 午前10時~12時頃

場所: 稲永ビジターセンター(名古屋市野鳥観察館の南隣り)

 

 

明日の干潮時間 9時31分 潮位 66cm

明日の満潮時間16時17分 潮位217cm

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釣り糸が・・・

2019-07-11 19:19:01 | 釣り針・テグス被害

藤前干潟

今日の干潮時間 7時26分 潮位 94cm

今日の満潮時間13時50分 潮位194cm

 

今日はよく雨が降りましたが、雨が弱くなると、野鳥観察館前の芝生の上では、複数のツバメが低空でビュンビュン飛び回っていました。

今年生まれた雛たちが続々と巣立っているのでしょうか。 

名古屋市内ではそろそろツバメが集結してねぐら入りする光景が見られる季節になるそうです。

 

そして、野鳥観察館前では、雨が降りしきる中でハクセキレイの幼鳥も観察できました。

でも、何か変・・・。くちばしから何かが垂れ下がっています。

(ずぶ濡れなのは、まだ巣立ったばかりで羽がしっかり生え変わっていないからだと思います。)

よく見ると、釣り糸が口から出ていました。

口元が腫れているように見えて痛々しいです。

恐らくは、餌がついたまま放置してあった釣り針を飲み込んだのではないかと思われます。 

みつけたときは、柵の上でじっとしていたのでかなり弱っているのかと思いましたが・・・、

しばらくすると、地面に降り立って走りだし、餌をついばんだりしていました。

しかし、今後が心配です。

 

藤前干潟やその周辺では、今までも釣り糸・釣り針の被害にあった野鳥が度々見られています。

今日のハクセキレイと同じく 釣り針を飲んでしまったと思われるコチドリ↓(2017年5月16日撮影)。

足に絡まった釣り糸がさらに木に絡まり、宙吊りになっていたキジバト↓(2017年5月6日撮影)。 

釣り針・釣り糸が引っかかり暴れるカワウ↓(2011年6月9日撮影)。 

上のカワウと同じく釣り針・釣り糸が引っかかり衰弱したと思われるスズガモ↓(2011年4月15日撮影)。 

上で紹介した被害はごく一部だと思います。

 

そして、こちら↓は藤前干潟(主に庄内川護岸)でここ3年ほどの間に拾った釣り糸、釣り針、釣りの浮き等の一部です。

様々な色の釣り糸(テグス)がからみあっています。

釣り糸には釣り針がついたものが少なくありません。

こちら↓の右の2つの針には釣り餌(ゴカイでしょうか?)がついたまま、捨てられていました。

このような釣り餌のついた針を、鳥が餌として飲み込んでしまうのだと思います。

 

夏が近づき、海のレジャーが楽しい季節になります。

釣りをされる方もいるでしょう。

野鳥をはじめとする生きもののためにも、釣りをされる際は釣り糸、釣り針は放置せず、必ず持ち帰ってほしいと思います。

(もちろん釣り糸・釣り針だけでなく、その他のごみもですが・・・。)

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ383、ササゴイ3(内、幼鳥1)、ダイサギ24、アオサギ22、マガモ34、カルガモ97、ヒドリガモ1、オナガガモ1、スズガモ8、ミサゴ7、ハヤブサ1、シロチドリ5、ダイゼン4、アオアシシギ3、ソリハシシギ7、チュウシャクシギ1、ウミネコ38、コアジサシ2

 

明日の干潮時間 8時34分 潮位 81cm

明日の満潮時間15時13分 潮位203cm

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