goo

「嫌われ松子の一生」を観ての感想

「嫌われ松子の一生」を観ての感想です。
この映画は2005年の制作と出ていた。何で僕がこの映画をNETFLIXで観たかというと、
僕が来月に行くべてるの家の人たちに私は松子系と自己紹介する人が多くいる。
僕は映画を観ていなくて何となく人付き合いが苦手な人かなと思っていた。
いざ映画を観ると最初はいわゆるB級映画のような安易な作りに感じた.
その場を乗り切ろうと一生懸命松子は動く。それが裏目に出る繰り返し。、
そして僕はのめり込んで行く。壮絶な松子の人生に感じた。
松子が「殴られてもいい。一人ぼっちよりまし」と言う。
そして松子とからむ男性が「『神は愛』とは何ですか?」と刑務所の牧師に聞く。
「許されざる者を許し愛されざる者を愛すのは人には出来ません。でも神さまと一緒にいれば出来ます」
と話す。
僕はこの映画の主人公が私ですと話すべてるの家の人たちは何者なのだ。僕をはるかに超えていると思いました。
これがべてるの家の推す映画か。すごい。と思いました。
ヤングケアラーから始まった松子の人生。
この映画は松子を肯定はしないけれど否定していない。
まだまだ僕は甘いなと思いました。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

「弱さの研究」を読んでの感想です

「弱さの研究」向谷地生良さん高橋源一郎さん辻信一さん糸川昌成さん向谷地宜明さんべてるの家の人々 を読んでの感想です
僕の今に必要な本だと思い2回読みました。
弱さでつながれる。何だかんだ言って僕は弱さを否定してきたのかもしれない。
僕は悪い意味で病気が治ってしまったのかもしれないと思いました。
みんなとのつながりで回復すれば良かったのだけど。

でも僕も僕なりに回復の物語は書けたと思います。まだ途中だけれど。
僕なりに病気を腑に落ちて認められた。病気も僕に必要だったのだ。
僕もアメリカに行ってブルース・スプリングスティーンのライブを観て涙を流したのだ。

またこの本の中で教会の話として出て来た生良先生の話もそうだなと思いました。
「信じる」「愛する」それらは最も愛しにくく信じにくい形で私たちに現れて来る。「にもかかわらず」信じぬく。私たちは試されるのだと。
僕は嫌なことがあるとすぐ逃げるけれど信じにくいことを信じるのもいい経験になるだろうなと思います。

「非合理性」なべてる。失敗やつまづきをお互い認め合えるのが当事者研究という言葉に僕はもう一度当事者研究を信じてみようかなと思いました。
そして僕も分かりにくさを大切にしよう。スパッとでなくぐずぐずと情けなく考える。分かりにくくて面倒くさくていいのかな。
僕はついすぐ答えなければいけないと思いよく分からなくても無理やり答えてしまうけれど分からないと言う勇気かな。
そして分からない状態に耐えられる力、ネガティブケイパビリティだな。
出来ない人を待つゆとり。人に頼る。これが僕は抜けている。

いろいろあるけれど僕はやってみたい気はする。これから起こる面倒なことをおもしろいなと言えるかどうかだな。
人とのごたごたに戻るかどうか。さみしくは無くなるけれどどうかなという迷いもあるけれど。

本来人生は解決出来ない問題だらけ。その中をどう折り合いをつけて生きていくかだと僕は思う。
少なくとも僕は弱さを知っていた。今はどうか分からないけれど。
僕はつい分かりやすいスパッと決まった方に向かいがちだけど、本来人生はそんな単純でないはずだ。
解決出来ない問題だらけ。その中で何とか折り合いをつけていくのがいいのかなと思います。
ぐずぐずと迷っていいのだと思います。
間違ったら謝って直せばいい。
僕も何度もやり直すチャンスをもらったじゃないか。
一度のことで決めない。ぐずぐずと悩んでいいのだと思う。そして少しずつ自分の思う方向に進めばいい。

あれ、これは「6割理論」ではないか。僕が昔いろいろな人と出会って作った「6割理論」ではないか。
忘れていたけれどここで「6割理論」の出番が来た。
僕は僕の研究に助けてもらうのだ。
そうだ僕は当事者研究の研究員なのだ。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

細川貂々さん「生きづらいでしたか?」の感想

ある雑誌に投稿したのですが次回以降に検討するということだったので、断ってここに載せることにしました。10回位書き直した努力作です。よろしかったら読んでください。

「生きづらいでしたか?」細川貂々さん 書評  

僕は当事者研究を自分一人で、また居場所で仲間ともやって来たけれども行き詰ってしまった。どうやって当事者研究をやればよいか分からなくなってしまった。何かヒントが見つかればいいと思ってこの本を読んだ。コミックでやさしく気楽に読めた。そして対話の楽しさを思い出せた。
貂々さんは初めて当事者研究の集まりに行った時に「えっ。初対面の人の前で自分の弱さを出せちゃうの?嫌われない?」と驚いたらしい。この疑問が貂々さんの当事者研究への入り口になったようだ。僕は慣れて当たり前になっていたけれど確かにそうだなと思った。「あの場所では安心できたんですよねー」の言葉も印象深く感じた。

僕の居場所の仲間が興味を持ったようなのでこの本を貸した。僕は読みながら本に自分の思ったことを直接書き込んでいて、仲間にも感じたことを本に書いてと言ったら消せる蛍光ペンで書いてくれた。僕は仲間はここがポイントかあと思って面白く感じた。僕と同じ所もあれば、ここに引くのかと思う所もあった。
「それから起きたことの苦労をみんなで語り合って良かった所さらに良くする所を語り合う」にアンダーラインが引いてある。仲間もここがポイントか。読んでいて仲間の顔が浮かんだ。僕と仲間は当事者研究がお互いの共通語なのかな。僕は仲間とも居場所とも行き詰ってしまったけれど、この本を読んで何かきっかけ、動けるヒントにしたい。
そして僕の永遠のテーマ、居場所探し。何もしなくても居られるのが居場所かな。どこに居るかより誰と居るかが大切かな。僕は当事者研究を楽しんでやれているか?僕達のことを僕達の言葉で語り合いたい。そして僕が考えた他人事メソッド。困っている自分を他の自分が実況中継する方法をもう一度使ってみよう。
この前、居場所で初参加の人が「普段言えないことをここで言えた」と言ってくれた。これこそ僕が居場所で目指したいことだと思った。僕はどう当事者研究会を上手く進めるかよりも、みんながどう機嫌良く生きられるかが本当の当事者研究なのかなと思う。

北海道の浦河べてるの家で始まった当事者研究。浦河と僕の居場所では集まる人も関心事も違うのだ。僕の居場所なりに当事者研究が出来ればいい。僕は自分を見失っていた。この自分探しが当事者研究の一番の狙いかなと思う。それを仲間と出来たらさらにいい。居場所はいろいろな人がいるからおもしろいのだ。僕はそんなことを考えました。この本はより良い当事者研究へのきっかけになると思います。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

自己病名「いい人になりたいけれどなりきれない病。いい人仮面タイプ」

毎週月曜日は僕の居場所「べてぶくろ」で当事者研究です。
最近出席者が少なめだけど他の場で出会った人が来てくれてうれしかったです。
べてぶくろの当事者研究は自己紹介、自己病名、気分体調、最近の出来事、良かった事、苦労している事、今日話したい事、聞きたい事、を話す時間が長い。それで1時間使います。
いつものようにたっぷり時間をかけて前半終了。休憩のあと後半の研究に移りました。
僕の昨日の自己病名は「いい人になりたいけれどなりきれない病。いい人仮面タイプ」でした。
そこから自己評価、他者評価の割合の話。
自己評価と他者評価は重なり合っている所もあれば離れている所もある。重なり方も違うということになりました。
職場での自己評価、他者評価の割合とべてぶくろでのそれとは違うという話にもなりました。
また自分の体調気分で違ってくるという話も出ました。
その中で「本当の自分」「自分のキャラクターを作る」などの言葉が産まれました。
そして僕は自分が怒れる場があるのは有り難いなと思いました。

昨日は人数も少なかったこともあってかのんびりわかり合えた気がしました。
また沈黙があったけれど無理して埋めようとしなかったのもよかったかなと思います。沈黙が意外と大事なのかなと思いました。
そして昨日僕はみんな違うからいろいろな話が出ておもしろいのかなと思えたのがよかったです。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

当事者研究をしています

僕は居場所で当事者研究というものをしています。
何か生きづらいな、困ったなこれはどういうことかな研究してみよう、
と自分やみんなの苦労をテーブルに広げてみんなで眺めながら考えようという試みです。
僕はこの当事者研究を5年間ぐらいやっています。
僕の当事者研究の傑作は「他人事メソッド」という研究です。
Youtubeで「他人事メソッド」で検索すると出て来ますのでぜひ観てみてください。
当事者研究のおもしろさがわかっていただけるかと思います。

今日は居場所で当事者研究の日でした。
僕は昨日いいことがあったので気分体調良しということで司会をしました。
みなさんに自己病名、気分体調、良かったこと、苦労していること、週末の出来事、今日話したいこと、聞きたいことを順番に話してもらいました。
これを1時間位かけてやってから休憩、そして後半に当事者研究をしました。
みなさんの前半の話をホワイトボードに書いたのをながめて今日のテーマを考えました。
今日は「温かい言葉、冷たい言葉、自分を温める言葉」をみんなでざっくばらんに話し合いました。
いろいろなアイデアが出ました。
僕はそれぞれの人が苦労して言葉を考えておもしろい言葉が出て来て興味深く感じました。

当事者研究は一種の言葉遊びのような面もあるかなと思いました。
いろいろな言葉が出ておもしろかったです。
ただ僕は司会に自信が無くて沈黙が恐くて、話が止まるとすぐ次の話題に持って行ってしまったのが改善点かなと思いました。
沈黙は90秒待つとアイデアを頂きました。
僕は90秒は長いなと思いましたが、今度僕が司会をした時に試してみようと思います。
まずは成功でした。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
   次ページ »