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ブルース・スプリングスティーン「レッキング・ボール」感想その10LAND OF HOPE AND DREAMS

ブルース・スプリングスティーンのアルバム「レッキング・ボール」
一曲ずつ感想を書いてきて、残りはあと2曲になってきました。
アルバム10曲目 LAND OF HOPE AND DREAMS
ブルース・スプリングスティーンはパリでの会見で、
僕は部分的にしかまだ聞き取れていないが、ブルースはこの曲をスピリチュアルな曲と話していた。
アルバム全体で怒り、そして建設的な内容の曲の中で、
この曲は論理的では無いかもしれないが理想論、そして夢の話なのだと僕は思っている。

ブルース・スプリングスティーンはこの曲でタイトル通り夢と希望を歌っている。
これぞ僕が好きなスプリングスティーンだと思っている。
気持ちを持ち上げてくれる。
今までどれだけ僕は彼らに励まされてきただろう。助けられただろう。
どうにもならないと思った時でも何とかなった。

この曲の歌詞にある
「夢は妨げられない」「誠実さは報われる」
ブルースがこの言葉を歌う時、僕は息を止めてじっと聞いている。
この言葉の通りに僕は3年前、ボストンまで行って彼らのコンサートを見てきた。
一生懸命にやれば必ず報われる。
いろいろな人の手助けを借りて実現出来た。
僕はボストンでのライブでこの曲を聴いていた時、そう感じた。
ブルースはステージ上で客席の観客をそれぞれ見ながら、
その言葉が観客に伝わったのを確認しているのだと僕はその時に感じた。

その3年前のライブの時と今が違うのは、
バンドメンバーのクラレンス・クレモンスがもうこの世にいないこと。
でもこの曲では今までのクラレンスの演奏を編集してサックス演奏が入っている。
そのクラレンスの演奏を聴いていると、まだ彼は居るように感じる。
そうなんだ。彼は亡くなったが今もEストリートバンドのメンバーなんだ。
肉体は無くなっても彼の存在はEストリートバンドに、そして僕や多くのファンの中に入り込んでいるんだ。
それを確認するのが僕が9月にワシントンDCに行って彼らのライブを見る目的かもしれないと僕は思っている。

そんなことも思いながらこの曲を聴いていると
僕自身が死が怖くなくなってくる。
何十年後かには僕も死ぬだろう。
でも僕はその時、今まで生きてきた延長線上に死を受け入れられると思う。

この曲を聴いていると
僕は生きていると感じると同時に
死も生の一部として受け入れている。
こころある人全てを乗せて進んでいく列車の最終的な行き先は死の世界なのかもしれない。
理想の地に最後には辿り着ける。
何かキリスト教的な感じ方もする。
僕が何十年後かに死ぬ時にはこの曲を聴いてから死にたい。
そんなことも感じます。

こんなことを書くと心配されてしまうかもしれませんが、
すぐには死にません。
僕はさらに一生懸命に生きようと感じます。
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