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「和菓子のアン」 坂木 司 の感想です

「和菓子のアン」坂木 司さん。すごくのんびりと子供の頃に味わった正月のような気分になりました。
一応ミステリー小説らしいけれど駄洒落を少し難しくしたようなのほほんとした内容でした。
そして僕は最近忘れていた職場の入り方のようなものがあったなと思い出しました。
デパートの地下の和菓子屋の店員になったアンちゃん。
すごく魅力的な人たちがいっぱいいて僕もこの本に登場したいなと思いました。
アンちゃんは太っているというコンプレックスを持った何も特技のないと考えている高卒の女性なのだけど、
進学も就職もしないでフリーターになった。
何となく生きているのだけれど、相手を観察してあの人おもしろいと思うのがいい。
あの人もおもしろいと言っているうちに職場に慣れていった。
自分で自分の職場をおもしろい職場に変えていった。
そういえば僕の職場もおもしろいのだ。
リーダーは携帯依存症で電話を握りしめて、後で話せばいいものも思いつくと相手の迷惑も考えずにすぐに電話する。
そんなリーダーがケイタイをじっと見て立っているのでどうしたのかなと思っていたら、
誰に電話しようとしてたのか忘れたと言っていた。
僕の小説に登場させたい人物だ。
そしてアンちゃんは相手を責めない。そこがいいのだろうなと僕は思います。
僕もアンちゃんのように僕の職場をおもしろい職場に変えていきたいなと思いました。
そんなのんびりとした大福もちのような本でした。
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