自分の周りの空を写します
北東気流の街に生まれて
BRUCE SPRINGSTEEN「OPEN ALL NIGHT」の感想
そこで公式の三浦久さんの対訳を載せます。翻訳する人はいろいろなことを知っていなければ出来ないだろうと思いすごいなと思います。
それでもブルース・スプリングスティーンは自伝本やSpringsteen On Broadwayで若い頃は車の運転免許を持っていなかった。
それで西海岸へニュージャージーからバンド仲間と行く時にブルースも運転させられたと自嘲気味に話していたのを思い出しました。
それでも「RACING IN THE STREETS」を書いたと話していて少しがっかりしたようなすごいなと思うような気持ちになりました。
この「OPEN ALL NIGHT」も車のことがいろいろ出て来て僕は分かりません。
でも三浦久さんの対訳を読んで感じたのは、この主人公は人生に追われて逃げ切ろうとしている。
でもはまってしまった罠から逃れられない。そんな気持ちなのかなと思いました。
そして同じアルバム「NEBRASKA」の中の曲「STATE TROOPER」と同じようにこの主人公は警察に追われているようにも感じました。
こういう閉塞感に囲まれた人たちを描くのがブルース・スプリングスティーンはすごいなと思います。
OPEN ALL NIGHT
Album version
キャブレーターを洗いチェックし
パイプは圧縮空気で通りをよくした
俺の車はターボジェットのような凄い音
裏庭でブロックで持ち上げ
新しいスクラッチ・プレートとショックアブソーバーを取り付けた
スタンドで洗車しプラグとポイントをチェックした
今夜は出かけて大暴れ
早朝の北部ニュージャージー
工場地帯のスカイライン
俺は夜通し這って進む準備の出来たコブラ・ジェット
スタンドを見つけ公衆電話したい
夜のターンパイクは一人でいると薄気味悪い
遅れているからアクセルをふかそう
早朝のニュージャージー
荒涼とした月面のような景色
上司は俺が気に入らず夜勤組にまわされた
あの娘の町へ行くには一晩中運転しなければ
朝早い時刻には意識がもうろうとする
ラジオの中継塔よ あの娘のところへ連れて行ってくれ
陸橋の下 おまわりがフラッシャーのスイッチを入れる
グッドナイト グッドラック
ワン・トウー・パワーシフト
リンダに会ったのは彼女がルート60の
ボブズ・ビッグ・ボーイのカウンターの中で働いていた時
フロントシートにフライドチキン
彼女は俺のひざの上
俺たちはテキサスのロードマップで指をふいた
スクラップメタルの丘の上のリンダを覚えている
心臓が止まりそうなほどきれいな茶色の目をしていた
午前5時 オイル・プレッシャーが急速に減り始めた
どこかにピットインして フロントガラスをふき
ガソリンをチェックしよう
それからあの娘に電話を入れよう
もどって来ると伝えなきゃ
だからちゃんと待っててよ もうすぐだから
まだ3時間もあるがだんだん近くなっるよ
朝早い時刻には目がしょぼしょぼする
精油所の塔の上にのぼると太陽は大きな赤いボール
ラジオはゴスペル局と混線
失われた魂が長距離電話で救いを求めている
ヘイ・ミスターDJ 俺の最後の祈りを聞いてくれ
ヘイ・ホー・ロックンロール このどんずまりから救い出してくれ
Well I had the carburetor baby cleaned and checked
With her line blown out she's humming like a turbojet
Propped her up in the backyard on concrete blocks
For a new clutch plate and a new set of shocks
Took her down to the carwash, checked the plugs and points
Well I'm going out tonight, I'm gonna rock that joint
Early North Jersey industrial skyline
I'm an all-set cobra jet creeping through the night time
Gotta find a gas station, gotta find a payphone
This turnpike sure is spooky at night when you're all alone
Gotta hit the gas, baby, I'm running late
This New Jersey in the morning like a lunar landscape
Now the boss don't dig me, so he put me on the night shift
It takes me two hours to get back to where my baby lives
In the wee wee hours your mind gets hazy
Radio relay towers, won't you lead me to my baby
Underneath the overpass, trooper hits his party light switch
Good night good luck, one two power shift
I met Wanda when she was employed
Behind the counter at Route 60 Bob's Big Boy Fried Chicken
On the front seat, she's sitting in my lap
We're wiping our fingers on a Texaco road map
I remember Wanda up on scrap metal hill
With them big brown eyes that make your heart stand still
Hoo hoo, whoa!
Ha!
Oh, hey
Well at 5 a.m. oil pressure's sinking fast
I make a pit stop, wipe the windshield, check the gas
Gotta call my baby on the telephone
Let her know that her daddy's coming on home
Sit tight, little mama, I'm a-coming around
I got three more hours but I'm covering ground
Your eyes get itchy in the wee wee hours
Sun's just a red ball rising over them refinery towers
Radio's jammed up with gospel stations
Lost souls calling long distance salvation
Hey mister deejay won't you hear my last prayer
Hey ho rock 'n roll deliver me from nowhere
Hey da da di da, di da da
Oh hey da da di da, di da da
Oh hey da da di da, di da da
Oh hey da da di da, di da da
[Fades out]
演奏はこちら
https://youtu.be/Vf-Y426YMto
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安藤桃子さん「0.5ミリ」「クジラの葬式」を読んでの感想
文庫本「0.5ミリ」で一緒に収録されていた「クジラの葬式」も読んで感じました。
両作品とも主人公の女性が老人男性に出会い、一緒に生きる話なのだけれども主人公は相手を介護するヘルパーとしても一人の女性としても魅力的で僕もこういう人と出会いたいなと思いました。
その女性がヘルパーとしてか恋人としてか友人として相手に付き合っているのかはっきりしませんが、それが理想的なのかなと思います。
「05ミリ」の方では主人公は相手を好意的に思っているようでも計算していたり、それに僕は少しがっかりしたりもしましたがそれが本当の姿なのかなと思います。
でもそれは僕があまり女性と付き合っていないからかなとも思いますが。
そしてたとえその相手と子供が出来なくても、自分のDNAは残らなくてもお互いに影響し合って付き合ったことは後の世界に引き継がれていくのだと思います。
どちらにしてもこの2作品を僕はとてもやさしい気持ちで読めました。楽しかったです。
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