goo

「幸せになる勇気」岸見一郎 古賀史健さんを読んでの感想

「幸せになる勇気」岸見一郎さん古賀史健さんを読んでの感想です。
この本は「嫌われる勇気」の続編。アドラー心理学の入門書。前作で紹介されたアドラー心理学を実際にどう使ったらよいか書かれていました。
僕の感想としてアドラー心理学は自分の意志で何とか出来るのだな。相手がどうであっても。
何を与えられたかでなく「これから自分はどうするか」なのだな。
僕が上手く行っている時はこのやり方なのだな。まずは自分が信じて動く。あとは課題の分離、相手の問題とする。
僕はアドラー心理学は当事者研究にも通じる所があるなと感じました。

知っていると思った瞬間に求めなくなるのではなくて、問い続けるのが哲学。無知の知。
人付き合いでは尊敬が大事。「ありのままのその人」を認める。
相手の関心事に関心を寄せるのが相手を尊敬する第一歩。
自分から始める。相手のことを想像する。それが共感に通じる。

過去を今の自分がどう位置づけるか。トラウマは存在しない。
過去の自分の歴史は今の自分が書き換えて行く。今の自分が自分の歴史を編さんする。
でも僕は悲劇という安酒を飲んで酔っぱらっているだけとまで言わなくてもいいのではと思いましたが、「これからどうするか」が一番大事という話になるほどと思いました。

それから相手をしかってもダメほめてもダメ。上下関係を作ってしまう。
さらに僕が大事だと思ったのが、他者にほめられる人生は求め続けて永遠に満たされない。
それよりも自分が自分を承認する。こんな僕だけどそんな僕が好き。それが自立で人生の目的。
そうなるには普通であることの勇気。その他大勢としての自分を受け入れる、
自分が受け入れられないと他者の承認を求めて混乱する。
「人と違う」でなく「私である」ことに価値を置く。普通であるけどこんな僕が好きと。

まず自分から相手に与える。仲間に恵まれないのではなく、仲間を作ろうとしていないだけ。(与えられたものをどう使うか)
先に相手を信じる。それは自分が出来ること。

それから最後あわただしかったけれど恋愛についても書かれていました。
愛されるのを求めないで、人を自らの意思で愛する。それが自立と「ここにいてもいい」という感覚につながる。
なるほどと思いました。でも僕は誰でもいいから自分から愛するというのもナンパしているチャラい人のようにも思うし相手を選びたいなとも思いましたが。まあ自分から相手を愛するのは大切だなと思いました。

アドラー心理学、実行することは難しいところもあるだろうけれど僕の背中を押してくれた気がします。
今の状況に不満を言うよりもまず自分が動く「これからどうするか」だなと思いました。
ふと昔のテレビドラマ「金八先生」のテーマソングが浮かびました。
「信じられないと嘆くよりも人を信じて傷つく方がいい。人は悲しみが多いほど人にやさしく出来るのだから」
僕も自分の近くに居る仲間を大切に想って自分から愛する実験をしてみます。
「自分がこれからどうするか」。熱くシンプルに生きて行きたいです。
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )