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「蟹工船」小林多喜二 感想

「蟹工船」小林多喜二を読んでの感想です。
僕は僕の居場所べてぶくろで仲間の女性に帰り際にプロレタリアアート、蟹工船のようになってしまいましたねと話されたので、
よく分からなかったけれど、この「蟹工船」小林多喜二を読みました。
話では聞いていたけれど「蟹工船」、何か難しい取っつきにくい本だと僕は思っていました。
でも読んで行くと僕は話に入り込んで行き毎日読むのが楽しみになりました。
読みやすかったし、どうもあまり学が無い僕のような者でも読めるように分かりやすく現実の話を書いているのだろうなと、
それがリアリズムというのかなと僕は思いました。
カムチャツカ、オホーツク海へカニ漁に行く船の話。ぼろ雑巾のように扱われる船員、労働者が資本主義の何か権威か何かに立ち向かう。
そんなアジテーションなのかなと思います。
僕は読んでいて何か力が湧いて来る。ワクワクする気持ちがしました。
僕は単純だからまんまと共産主義に引き込まれたのかなと思います。

でもよく分かりませんが著者の紹介文で小林多喜二は志賀直哉に傾倒してリアリズムを学んだと書いてあります。
思い出せば僕は高校生の頃、不登校の頃、武者小路実篤を熱心に読んでいました。
馬鹿一と呼ばれていた画家シリーズを夢中になって読んでいました。確かにそれで力をもらっていました。
その武者小路実篤と志賀直哉。そこに今回読んだ「蟹工船」小林多喜二がつながったのがとてもうれしく感じます。
高校生の頃からの不登校、引きこもりの頃をなつかしく僕は思いました。
あの頃の僕の生き方が報われたように感じています。
実家に行って武者小路実篤の文庫本を押し入れから引っ張り出して読んでみようかなと思っています。
そんな思わず僕の過去が意味のあるものになりました。うれしいです。
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