Kおばちゃんのつぶやき

日々徒然に思うことの備忘録

教会は生きている(マヨルカ)

2006-02-23 14:26:33 | スペイン
昨日から少し暖かい。朝起きてすぐに靴下をはかなくても大丈夫だから・・って靴下が私の寒暖計かい?
庭に居る金魚・・今日見たら生存してました!にゃんこ疑ってごめんね。

昨日多分唯一の定期読者だった方からご丁寧なコメントを頂いた。
もうすぐ始めてのヨーロッパ旅行に出発されるらしい。素敵な思いでも沢山残る旅行だといいなあ。
その方のブログに「教会が好きみたい」というような事が書いてあったのでいつかネタとして取り上げたいなあーーと思いながら書いていなかった事を思い出したので今日のネタに使わせてもらおう!

ヨーロッパは教会抜きにしては観光は出来ないと思う。
私自身は仏教徒(といっても法事のたびにお坊さんに会いに行く程度)ではあるが、子供のころ殊勝にも『ガールスカウト』なんてものに入って社会奉仕活動の真似事をしていたときの活動場所が教会だったのでキリスト教会とも縁はあった。

その教会はバリバリのカトリック教会ではあったが、ご多分に漏れず『新しい教会』(建物が)、歴史的建造物ではなかった。
であるから、ヨーロッパで観光のときにたずねる『教会』はあくまでも観光する物件で、押し広げて解釈してもコンサートを聴く所、祈りをささげる場所としてなかなか結びつかなかった。(本末転倒)
要するに私の頭は固いのだ。ははは・・

マヨルカに行ったとき、有名な「ラ・セオ」こと、大聖堂を見学した時のことを思い出す。
この大聖堂は、マヨルカを征服したハイメ1世によって1230年建築が開始され完成したのは16世紀というゴシック様式で内部は天井が非常に高壮大なスケール。前方の巨大なバラ窓と、中央祭壇のガウディのデザインによる珍しい鉄製の天がい飾りが有名である。
滞在2日目に、ホテルで新聞を見たらここで午後からオルガンコンサートがある・・と書いてあったので、しめしめ教会見学とコンサートが同時に楽しめるぞ・・一石二鳥とばかりにいそいそと出かけていった。

教会脇の入り口から入るとどうも様子が変・・というかコンサートがあるようには見えない。普通の警備員が立っている。何人か先客が彼らに質問しては去ってゆく。なんだい?コンサートは中止?彼に聞いてみたら・・・「オルガニストが死んじゃったから今日は中止!」ええええ!びっくり。ほんまいかいなあ!

ウソでしょ?とも聞けないので、そのまま見学料を払って内部を見学することとした。イスラム教の影響をびんびん感じる内装などそれは見ごたえはあった。まあ、思いがけずに正式に『見学』してしまった訳である。

それから数日後、マヨルカ滞在最後の日・・この日は16:35のウイーン行きのフライトだったので時間はたっぷりあったが、残念ながら顕現日というカソリックの休日、お店はお休み・・ということでお買い物はできない。
そういえば夕べはお子ちゃまたちがプレゼントをもらう日っだたらしく、それはそれはお子ちゃま天国!パレードもあったりしてた。

どうしてすごそうかなあーーと考えていたら、教会の鐘の音が・・ああ、教会に行って久々にミサにでも参列してみようか、と思ってしまった。俄か信者である。
もたもたしていて、出発が遅れたのでミサはもう始まっていた。ミサだから当然入場料なんかない。(あとで献金はあるけどね)

ミサはラテン語だった。聞き覚えのあるフレーズが沢山出てくる。途中でもオルガンの演奏が入る。聖歌隊(子供ではなかったが)たちの賛美歌もあり・・何よりも教会の聖堂全体に光がともり、『見学』の時とは違う表情が全体にあふれている。

ミサの途中でこっそり撮ったのがこのブログの写真である。天がい飾りにも明かりが灯されている。

そう教会は生きているのだ!けっして、『見学』するだけの文化遺産ではないのである。

考えてみれば日本のお寺だって同じ。永平寺の観光の折、丁度なにかのお勤めのときに当たったり、僧侶たちの読経の声に感動したんだ!
キリスト教の教会もタダの遺物ではなく生活の中で生き続けているんだ!と思ったkおばちゃんです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする