一週間ほど前(3月11日)のこと。
書き始めた時点での、一週間前です。
時差が大きい私の記述で少々恥ずかしいですが、ご了解くださいませ。
次女の中学時代のママ友達三人で昼食を共にし、約三時間、おしゃべりで花を咲かせました。
明るい話をして、Tさんの体の免疫力を高めてあげなければ、との願いは幾分叶えられたようにも。
それほど、屈託のない楽しいひと時になりました。
ホテルを出て帰路に就くやすぐ、思いがけないハプニングにも見舞われた私たち。
これは最後のお楽しみということに致しますね。
ガンを罹患され、手術が無事に終わり療養中の身でまだいらっしゃるTさん。
この度のお食事会が、それ以来初めての長い外出でいらしたようでした。
彼女の事は、前回の一連の記事の中でも書きました。
そのTさんに会う前は、幾分不安もありましたが、電話の声は、いつもと全く変わりなく、明るく優しさに満ちたトーンでした。
ですから心配は無用との気持ちで、お元気なTさんにお目にかかれるとの確信を抱いて、出かけた私です。
待合場所の駅のホームを降り、約束の時間ピッタリに、広い改札口に私は出ました。
キョロキョロ辺りを見回していると、彼女と他の友人二人が、笑顔をいっぱいたたえ、どこからともなく私の前に現れました。
最初にTさんの姿が、目に飛び込んできました。
いつも、とてもおしゃれでセンスの良い方ですが、その日の服装は、グレイのスリムなオーバーに、襟元にその色にとてもマッチした艶やかなブルー系のスカーフ。
とても素敵!
私の印象は、少しお痩せになったみたい、でした。
思わずその感想を述べたところ、なんと七キロも体重が減られたとのこと。
もしやつれた印象でしたら、そんな無神経な問いかけはしなかったでしょう。
実は、とても美しく痩せていらしたのです。
もともと雰囲気美人のTさんですが、細身になられ、その美しさに清々しさとシャープさが加味されたようでした。
思わず見とれてしまうほど。
「きれいになられたみたい。私もTさん目指して、もっと体重を落とさなくちゃあ~。せめて48キロまではね」
と言いました。
我が家の花壇に咲くクリスマスローズ。
Tさんにとても似合う花です。
とてもお元気そうなTさんを見て、すっかり安心した私。
四人で予約をした某ホテルのレストランに行きました。
そのレストランは、眺望の素晴らしい三十階にありました。
見晴らしの良い窓際の素敵な空間の席につき、予約をした11時半から2時半まで過ごしました。
とりとめのない愉しい話題で、和やかな時が流れて・・・・・・。
入退院の時期など、御病気の詳細はあまり伺っていなかった私。
尋ねてみたい気がしましたが、触れていいものかどうか迷っていました。
彼女がお食事の途中、席を外されたことがありました。。
その時、他の友達に、
「病気の事をお尋ねしてもいいのかしら」
と訊くとと、皆さんも気になさっておられたようです。
「訊いて差し上げたほうがいいのじゃあないかしら。私だったらその方が嬉しいわ。
心に溜まっているものを吐き出すと、気が楽になるもの」
とおっしゃいました。
しばらく経って、彼女が戻ってこられた時に思い切って、入退院された時機がいつだったのか伺ってみました。
するとTさんが堰を切ったように、いろいろ自分の病気について語って下さったのです。
乳がんが、他のがんより転移しやすくて、全身癌になる可能性が高い病であること。
五年の生存率があまりあてにならないこと等。
彼女は、早期発見だったので、転移もなく、回復が早かったこと。
検査をしている間は、転移が怖くて、身が細るような思いをしたこと等。
とても詳しく説明してくださり、発症後の経緯がよく理解できました。
内容は深刻ながら、それを彼女は柔らかな口調で淡々と明るく話されます。
私が敬愛して止まない、彼女のいつものお人柄ゆえでしょう。
唯々感心するばかりでした。
そして、すっかりお元気になられた彼女を見て、心から胸をなでおろしました。
と共に、身辺整理までされた彼女の気持ちが、安堵に代わるまでのご苦労を思わないではいられませんでした。
明るい前向きのお人柄ゆえ、免疫力の高いお体が、がんを撲滅したに違いありません。
そう信じて疑わない私です。
今後は、隔月に一回程度は会いましょうと、固い約束をして、そのレストランを後にした私たち。
まだ駅前開発されて間もない真新しい街中の歩道を歩いていると、撮影の機材を持った男性二人に呼び止められました。
何と日本テレビの取材班の方達でした。
「~番組のものですが、2~3お尋ねしていいですか?」と。
カメラが私達に向けられています。
とんでもない!私はすぐ逃げ腰に。
他の友人達も、断りの数言を笑いながら言って、退散。
彼女たちは、その番組の事をとてもよく知っていましたが、テレビを見ない私は、チンプンカンプンでした。
よく街頭で取材を受け、応えているおばさんたちが、テレビに映ることがありますよね。
私にはそんな勇気はありません。
しばらく、その話題でもちきり。
チョッとしたハプニングでしたが、これもこの日のお食事会の良き思い出になりました。
愉しい余韻を胸に、お別れした私達。
1~2か月に一度会う約束をしましたが、ラジオ番組に週一回出ておられるIさんの手帳は、予定のマークで一杯。
時間を何とか調整してくださるようです。
闘病中のTさんの気晴らしと、暮らしのリフレッシュになれば、何よりのことと思っています。
また会える日を楽しみに、彼女の全快を祈る日々です。
ご訪問有難うございました。
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今日の画像は、和風献立です。ひじきと卵の混ぜ寿司他。
明日からレシピを載せていきます。
花のように泉のように