今日が一番素敵

丁寧な暮らしを心がけながら、日々、折々のの心模様を素直に語ります。
今が一番素敵との思いを込めて。

被災地に思いを寄せ、つれづれなるままに

2012-03-09 11:18:41 | 人生

暖かな日は、束の間。
私達の期待は、またも裏切られ、昨日は、また寒い日に逆戻りでした。
今日も冷え込み、冷たい雨が草木を濡らしています。

この厳しい寒さを凌ぎながら、被災地の皆様は、明後日に、あの悲惨な出来事が起きた3月11日を迎えようとなさっておられます。
皆さまは、今何を思い、感じ、偲び、暮らしておられるのでしょうか。

当事者ではない私は、その思いを推し量るのみですが、最近良く映し出されるテレビの被災時の映像を目にする度に、胸塞ぐ思いが、またしています。
家族を失った方々の、悲しみ、寂しさ、辛さ、虚しさ、あらゆる負の感情が、またもや思い浮かび、いたたまれない心境に。

でも恐らく、これは私の勝手な推測、あるは思い込みに過ぎないことでしょう。
実際には、多くの方々は、すでに悲しみを乗り越え、一歩二歩と着実に前へと、力強く前進されているに違いありません。
笑顔と活気が徐々に戻り、亡き人たちの草葉の陰の思いを支えに、しっかり生き抜こうと、懸命に暮らしておられる姿が、目に浮かんでもまいります。

しかし、ご高齢の方々、病弱な方々に、その気力がおありかどうか。
我が身に置き換えるにつけ、その心情やお体が察せられ、お気の毒でなりません。

新聞記事によりますと、ある町では、震災前はお元気だったお年寄りの四割の方々が、歩行が難しくなられているとのこと。
元の気力が戻らず、辛い日々を送られている姿が、目に浮かんでまいります。

いよいよ、一周年、一周忌を迎えるにあたり、この日が、大きな節目となるといいですね~
そして、新たなスタートと跳躍の日であってほしいもの、と心から願っています。

天皇陛下が、この日の式典に臨まれたいとの強いご意志から、心臓の手術をされたとの報道に接した私達ですが、その後のご体調が慮れます。
被災地の皆さまのお気持ちに寄り添おうとなさる、陛下と妃殿下の優しいお心が有難く、私は感激致しました。
もし実現されれば、特にご高齢の方々の励みに、いかになることでしょう。
その恵みと力は、推し量って余りあるものがございます。

無理はご禁物では、とお察ししつつも、ぜひ実現してほしい事の一つです。

私は、この日に向けて、自分の暮らしに何か一区切り付けたいとの思いから、断捨利に努めてきました。
私は年末を迎える度に、不用品を思い切りよく捨てるのが常でしたから、今さら捨てるものが山ほどあるわけではありませんが。

既に、一階は終了。
まだ二階は手を付けておらず、11日までに完了の目標が叶わず、多少残念です。

今回の作業で、一番心に残り、なんとしても実行したいと思ったことがあります。
それは、一箱に詰められた、亡き母の衣類一式の行く先を決めること。

この衣類を、震災後、被災地に送り届けたいと思いましたが、直後は余りに事態が混乱した状況でしたから、その時は見送りました。
収拾が困難な中、ごみのように処理されてしまう危惧もあり、それは余りに忍びないことだったからです。

でもそろそろ実行に移しても良い頃では、と思っています。

このような時、なんといっても心強く頼りになるのは、実行力のある妹、夢路です。
私は、思いはいろいろ膨らんでも、なかなか行動に移せない、のんびり屋さん。

その点が妹は違います。
思い立つと、すぐ実行できる、エネルギッシュな人です、
以前、子供の古着、その他を数箱、震災前のお話ですが、実際に支援機関に送り届けてもいます。
ですから妹に相談すれば、恐らく母の衣類が一番生かされる良い所を探してくれるに違いありません。

亡き母は、とても美しく、お洒落な人でした。
30代くらいまでは、着物で通していましたが、健康のために良くないと忠告を受けるや、一転洋服に変身。

母の外出着は、すべて仕立てられたもので、生地は、舶来ものばかりです。
郷里では、名の知れた社交サロンのようなお店で誂えてもらっていました。
ちなみに、妹夢路が先日写真を載せていたAラインの赤いワンピースも同じお店のものです。
仕立ては、実に丁寧になされています。

その洋服が色あせることもなく数十枚、まだ私の手元にあります。
いよいよ寄付するとあらば、思い溢れる母の遺品が見納めになるかもしれませんので、写真にしっかりと収めることに致しました。
その写真を、記念に残すために、ここにもアップさせていただきます。
母の、晴れ用の衣類が、なぜか一切見当たりませんでした。
他の収納場所に収めたのかもしれませんね~

 

 

被災地のお洒落が好きな方々が利用し、心を元気づけて下さるなら、こんなに嬉しい事ことはありません。
華のある母のワンピースは、心映えの効用がありそうです。
モノトーン系が多い、今の私とは好みが異なりますが、色合いや柄は、とてもセンスがあり、今でも十分通用すると思います。。
お召し下さった方のワンピースのすそが、東北の街を行き渡る爽やかな春風に乗って、揺れるさまを想像するだけで、私の心も弾んできます。

その祈りを込めて、妹と手配の準備に入りましょう。

昨日の歩数 6851歩

 

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お洒落は自己満足の世界

2012-03-08 08:34:45 | おしゃれ

過日、久しぶりに行きつけの美容院に出かけてきました。
毎日、ルーチンワークに追われて暮らしている私にとっては、束の間の非日常の時間と空間です。

出かけるまでは、まだいいか、とついつい延び延びになるものの一つ。
でも、一旦心を決め、その思いをやり遂げた後の、充足感は、なかなかのもの。
髪も染め、数歳は若返った自分に相対するのは、大変嬉しい事のひとつです

私は、およそ三カ月に一度ほどしかいきませんから、、ケヤ―をして頂くときは、最高レベルのフルコースをお願いします。

もともと、多少くせ毛の髪質のため、パーマはかけなくなり、もう十数年たつでしょうか。
美容師さんの勧めでもあり、今後もかける予定はありません。

しかしシャンプー、カット、トリートメント、ブロウ、さらにケヤ―用品まで幾種か購入すると、チョットしたパック旅行ができそうな料金。
先日も、お支払時、いつになく、更に高い額を請求され、ちょっとびっくり。

でも髪は、女性の命。
いつまでも美しくありたい、と願う女心は、幾つ歳を重ねても、変わりません。

その努力の甲斐あてか、髪の豊かさ艶やかさは、私の自慢の一つ。
いえいえ、自慢するほどではありませんが。

娘に以前、次のように言われたことがあります。

「ママの髪は、年齢の割に、とてもきれいよ。ママの髪を見て、私もヘヤ―ケヤ―にはお金を惜しまないようにしようと思ったの」

私には、意外感を持って受け止めた嬉しいほめ言葉でした。
それ以来、自分の髪に、ちょっと自信が付いただけ、といったところでしょうか。(笑)

そして先日の美容院では、長年つきあってきたヘヤ―スタイルを思い切って変えてみました。
さほど大きな変化があるわけではなく、三十代の頃のヘヤ―スタイルに戻るだけの事。
でも、私には結構勇気のいることでした。

もし似合わなければ、以前のスタイルにカットし直して頂けますか、といって予防線まで張っておきました。(笑)
私がイメージするヘヤ―スタイルと、従来の髪型の相違をカットの違いで丁寧に説明して下さる、美容師のTさん。
Tさんは、美容室のマネージャー兼この地域の統括部長さん。
お人柄、技術共に、心からの信頼を寄せている方です。

その後、軽めのシャンプー、カラー、シャンプー、時間をかけた念入りなヘヤ―トリートメント、カット、ブローによるセット。
約3時間弱程が経過。
その間、うとうと何度したことでしょう。

美容院の雰囲気は、最高のリラグぜーションサロンに似て、気分は寛ぎ、ゆったり。
聞き上手な美容師さんとの楽しいおしゃべり。
頭皮と体のマサージ、コーヒーまでサービスして下さる気配り様。
とは言え、貴夫人なら、その雰囲気に甘えて、コックリコックリは、いただけませんが、私は一介の庶民。
美容室は休息の場と決めています。(笑)

いよいよブローでセットが始まり、仕上げの段階に。
私の印象は、なかなかのもの。
若返った自分に、とても満足し、Tさんに同意まで求める厚かましさ。

「なんだか、とても若くなった感じ。~才にはとても見えませんよね。」と語りかけました。(笑)

接客のノウハウは、すべて心得たTさんの事。
私の言葉に抜け目なく歩調を合わせ、「本当に若返りましたね~ 10歳くらい若く見えますよ。」と嬉しい言葉。

お世話になったお礼を述べ、大満足して、美容院を後にした私でしたが・・・・・・

翌々日、次女家族が泊まりに来た時、Mちゃんに、問いかけました。

「私のヘヤ―スタイル変わったでしょ?」

「そうかな~全然気が付かなかったわ」

私は、少々がっかりでした。(笑)
褒め言葉を期待していたのですけれどね。

私が思うに、髪形や、服装のお洒落は、自己満足の世界。
自分が良いと思えば、それで良し。
なんでもありですね~
満足感に浸れることが、一番大切。
他人の目は、二の次といった感じでしょうか。

でもできることなら、普遍的なセンスの良さを磨き、服装も髪もインテリアも、おしゃれを心から楽しめる女性でありたいとは願いますが・・・・・・
そして、もう少し体力に恵まれたなら、妹、夢路のように、世界中を巡りたいとさえ・・・・・・
でも、私の今の境遇は、それを叶えてはいけない状況にあります。

今のところ、予算上の被服費や娯楽費は、すべて預金に回す事がほとんど。
前にも私の家計管理の仕方をご紹介したことがありますが、予算に計上した金額は、極力切り詰め、貯金に回し、目標の貯金額を達成したうえでの余剰金を、娯楽や被服費に回しています。

投資の失敗という過去を償うために、精一杯つましい暮らしを心がけることが、今の私の責務と感じているからです。
長女の婿には、幾度も注意されたのに、この世界にはまってしまうと、なかなか、そこから抜け出せませんでした。
何故もっと早く目が覚めなかったのかしら、といくら悔やんでも悔やみきれませんが、後悔先に立たずですね。

但し、この世界での勉強がなければ、私の一生は、井の中の蛙のような暮らしだったに違いありません。
社会の現象や、政治、経済にも疎く、機器音痴の私はPCに向かうことすらあり得なかったでしょう。
朝日、日経を熟読するようになったのも、投資のお陰です。

禍を転じて福となす。

かなり無理して、自分を納得させる言葉ではありますけれど、今ブロガーとして、思いがけない充実感が得られるのも、投資の失敗がきっかけと思えば、多少救われた気分に・・・・・・
とんでもない授業料(投資の損失額)を払って、社会勉強をしたと思うことにします。

五年目標を達成できれば、心に多少余裕が生まれ、一息つけそうです。
あと三年半。
それで損失が埋められるわけではないけれど、これからも、ほどほどの暮らしの中、小さなしあわせを大切にしてまいります。
そんな今の暮らしを、愛してやまない私です。
夫婦共に、もう少し健やかだと、もっといいのですけれどね。

かってのようなストレスを抱えることなく、穏やかに日々を暮らせることを、今の私は、至上の喜びと感じています。

或る日の夕食の献立

この八宝菜は手間がかかるけれど、本格的でとてもおいしいです。
いつか、レシピをご紹介させていただきたいと思っています。

 

 

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フェルメールからのラブレター展

2012-03-07 07:03:25 | 文化

日頃、家事にばかり追われ、出不精の私が、昨日は珍しくお出かけ。

行く先は、渋谷の東急本店のBunnkamuraザ・ミュージアムで開催されているフェルメールからのラブレター展。

近年、フェルメールほど人気上昇の目覚ましい画家はいないらしく、これは世界共通の現象とのこと。
特に日本は著しいようです

新聞記事で、目にする度に、百聞は一見に如かず。
わが目で、この絵画の素晴らしさを鑑賞しなければ、との気持ちは募る一方でした。

私にとり、セザンヌやゴッホ、他の印象派の画家ほどの馴染みはなかったけれど、一見古典的な絵画の趣ながら、繊細な光と色合が織りなす品格に満ちた絵に、何か言い知れぬ魅力を感じていました。
私が若い頃、特に好きだった色、青が話題にもなっています。

しかし、酷い咳こみは相変わらず.
他でも体調が,万全とは言えなかった昨日。
みぞれ混じりの冷たい雨が降りしきる中、その思いを、よくぞ決行したものと、我ながら、自分自身を褒めてやりたい気持ちに。(笑)
展覧会観覧後は、余りの疲労感に、我が家までの遠い道のりを思い、無事に帰宅できるかしら、と不安を覚えたほどでした。

実は、展覧会に赴く前に、11時予約の駅前の歯科医院における診察がありました。
それが、出かけついでにと、行動を起こす、きっかけにもなってくれたようにも思います。

でも、そこから駅まで足を運び、電車に乗るまでも、なんと優柔不断なことだったでしょう。
診察を済ませ、同じビル内のレストランで、軽い昼食。
シートに身をゆだね、なお自分の体調との折り合いをつけようとしている私。
やはり、この体では、渋谷まで出かけるのは無理では、といった気持に次第になっていきました。

でもその展覧会は、3月14日まで。

震災の一周年も近づき、気持ちが揺れる日も多くなるでしょう、これから。
今日こそ、実行に移さなければ、私は見るチャンスをきっと逃がしてしまうとの思いに駈られていました。

その時、とっさに思いついた事は、「そうだ、M(次女)のマンションで一休みしてから出かけよう」と。
そのまま、マンションに直行。
無論、家族は留守です。
チョット失礼。無断で侵入でした。(笑)
そこで軽く仮眠をとり、元気を多少回復。
整理整頓をしたい親心を捨て去り(笑)、やっと渋谷行きを断行する事ができました

「展覧会に行きました」の出だしで始め、館内に展示された絵画の感動を綴れたなら、ブログの内容が、もっと高尚になり、良かったのですけれど、私って、変わりものなのかしら。(笑)

誠に変な出だしで、展覧会の記述の前置きがこんなに長くなってしまいました。
本題を綴るのが遅くなり申し訳ありません。

いよいよ館内に入り、私が受けた感動を、言葉足らずな表現ながら、ご紹介も兼ねて、多少綴らせていただきますね。
恐らくパンフレットの内容をかいつまんでお話しする程度のことしかできませんので、ご了承ください。

この展覧会の主旨は、なんと申しても、17世紀のオランダ美術黄金時代に活躍したフェルメールの傑作三点、いずれも手紙をテーマにした作品を紹介するもの。
その他、同時代に活躍した画家たちの、室内の日常を描いた作品が多く展示されていました。

絵画のテーマは、いずれも、郵便制度が整い、市民社会がいち早く確立されたオランダ社会での市井の人達の日常の暮らしにおけるコミュニケーションケーションの場です。

そして、この展覧会におけるハイライトは、最新の科学技術により修復され、本来の鮮やかなブルーが再現された、フェルメールの作品青衣をまとった女
本展に際して修復がなされ、この度の展示が、その後の世界初公開とのこと。

さて、フェルメールのお話は後程とし、ガイドイヤホンも借りて巡った時の他の作品の印象は、いずれも、顔の表情、しぐさ、小さな調度品までが、実に生き生きと描かれ、そのリアリティーに圧倒されました。

恐らく絵の対象が、貴族や宮廷ではなく、庶民であるところによるものでしょうか。
絵画の雰囲気に、取り澄ました堅苦しさなど全くありません。
それは、フェルメールの人気が高い理由の一つでもあるようです。

描かれた人物のみならず、当時の絵画は、地図や楽器、その他の小道具までが、寓意となり、絵の物語性をや精神性を高める意図になったようです。

さて、館内をそぞろ歩きで巡るうちに、いよいよフェルメールの作品が、中ほどのブースで登場です。
今までの展示と異なり、三方の壁に一点ずつ。
観る者との距離感は、微妙に遠くなりましたが。

そのブースの空間の中央には、一休みしながら遠くから鑑賞もできるようにシートまで置かれ、実に恵まれたゆったりとした環境です。
悪天候のせいか、混み具合も、心配した程ではありませんでした。

まず最初の作品は、手紙を書く女

割と小品で、一見地味な印象。
でもじっと見つめていると、作品の気品と香気に包まれるよう・・・・・・
何か語りた気な女性の表情に、次第にひきこまれていくようでした。

中央の壁に飾られた二点目の作品が、本展のハイライト、手紙を読む青衣の女です。

先程も触れたように、青の色に注目です。

しかし私が最初観た時には、全くそのことは念頭になく、柔らかな光に包まれ、手紙を読むことに没頭する妊婦の姿に、言いしれず魅了されました。
庶民の暮らしのありふれた光景ながら、静謐な光と精神性に満ち、まるで聖母のような趣です。

この絵画のために使用された青色は、マリンブルーと称される、非常に高価なラビスラズリという貴石が使用されているとのこと。
伝統的には、聖なるものを表すために使われてきた貴重な顔料のようです。
しかし、フェルメールは、これを庶民の絵を描く際に惜しげもなく使ったようでした。

その色に注目し、最新の技術でもって、本来の鮮やかな色に再現されたのが、今回の絵。
私は多少複雑な気持ちになりましたが・・・・・

目にあてられないような、今後に影響を与える欠落や欠損が作品にあれば、修復も止むを得ないことでしょうが、建築と異なり、保存次第では、絵画の現状維持が、今は可能な時代です。
果たして、その必要が本当にあったのか。

描き手の尊厳を傷つけることにならなかったかしら、などと・・・・・・
少々考え込んでしまった私ですが、そんなこと、きっと心配するには及びませんね。。
専門家により、あらゆることが検討された上での、判断だったことでしょうから。

いよいよ最後の三点目。

手紙を書く女と召使

手紙を読む女と共に、既に一度、来日したことのある絵画のようです。
でも私は見るのは初めてでした。

フェルメールのこの度の三点の展示品の中で、私が一番気に入った作品に当たるかもしれません。

絵画に漂う清々しい空気感が、観る者の心を、実に心地よくしてくれます。
窓からさす光線が、絵の対象の一つ一つの輪郭を実にくっきりと浮かび上がらせ、その印象を際立たせているようでした。

召使の女の意味ありげな表情。
床に打ち捨てられた手紙。
興味をそそる、物語性にも事欠かない作品です。

私は長い時間、想像を膨らませながら、じっと見つめ続け、この絵を堪能することができました。

会場を後にしたのは5時過ぎ、日も暮れかけていました。

私は多くを語りすぎてしまったでしょうか?(笑)

これからお出かけになる方達には、私の言葉など、悪影響以外の何物でもありません。
私の勝手な個人的感想ですから、どうかお忘れになって下さいね。

そしてお暇のある方は、ぜひご覧になり、それぞれの思いで新たな感動に包まれ、この展覧会を心行くまで楽しまれますように。
心に焼き付き、私と同様、一生忘れない素敵な作品となるに違いありません。

今後まだ二回ほど、フェルメールの絵画がみられる機会があるようです。
特に、映画化までされた、真珠の耳飾りの少女は楽しみこの上ないですね。

30点しか現存しないフェルメールの作品を、生きている間にあと何点見られることでしょう?
すべての作品を観覧する事を、今後の人生の目標の一つに入れましょうかしら。(笑)

さて、帰途は、正直申して、足が何度もふらつきそうでしたが、何とか無事に我が家に辿り着きました。

夫にはなだ万のお弁当を買い求め、私は残りもので軽く夕食。
もうすべてを投げ出し、入浴後即、床に就きました。

出かけて良かった。
目的を果たした満足感でいっぱいです。
でも、昨日は朝から息苦しく、非日常の楽しみが、体の癒しになっていないようで、トホホ・・・・・・
でも心はリフレッシュし、元気づきましたから、素敵な想い出を紡げ、本当に良かったです。

 

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白湯健康法

2012-03-05 09:13:55 | 健康

暦は、三月というのに、昨日も異常な寒さで、その冷たさが身を切るようでした。
ちょっと大げさな表現ながら、昨今の異常気象に、我が国の相変わらない試練を思わずにいられません。

言葉では言い尽くせないほどの艱難辛苦を嘗めた人達のために、せめて春くらい、例年より早く訪れて欲しかった。
そして、悲しみにくれ、今尚立ち直れない人達の心と身体を癒し、元気づけて欲しかった。
しかし、自然は尚も、否応なく私達の精神力を試しているかのようにさえ感じます。

私は、一週間ほど前に食材の買いだめをしてからは、家にこもりがち。
庭に出てガーデニングをいっとき楽しむ以外、外気に触れる機会も余りなく、家事とデスクワークに勤しんできました。

今は連日、厳しい寒さですが、そろそろ三寒四温で、暖かな日が増えていいころですね~
私の体調も、三寒四温、いえいえ、三悪四良といったところでしょうか。
次女家族が戻ってからは、かなり辛い日々でしたが、昨日はいつになく体調が良好で、心が弾み、家事がはかどりました。

ここ数日間は、いつもの症状に加え、風邪、膀胱炎にまでかかり、まさに三重苦。
咳がひどく、それだけで、体力を消耗。
でも熱がないため、家事への支障はなく、寝起きを繰り返しながら、精神力で凌ぎました。

若い時から、疲れが極限に達すると、免疫力が低下するのでしょう。
よく膀胱炎を併発します。

この病にかかった時は、抗生物質を服用しませんと、今までは、なかなか治りませんでした。
しかし、今回は、新聞記事で読んだ健康増進のためのある知恵を活用することに、殊更努めました。
すると、意外にも早く回復に向かい、この健康法への信頼を、高める結果となりました。。

その知恵とは、さ湯を飲むこと。

その新聞記事は保存しているはずですが、整理をしないまま、切り抜きの山が大変なことになっています。
とても探すのは無理。
そのため、ネットで検索をし、私が身に付けた知識が間違っていないことを確認しました。

さ湯で健康になれるのであれば、こんなに安上がりな健康法はありませんね~

その健康効果とは、さ湯を飲むことで、体温が上がり、新陳代謝が良くなるそうです。
その結果、老廃物が流れやすくなり、解毒作用を発揮。
白湯が体内の毒素を洗い流し、体をきれいにしてくれるとのこと。

お茶の健康法もよく耳にしますが、お茶を入れた湯のみには茶渋が付きますね。
それと同様に、お茶を飲むと、体の中にお茶の成分が残ります。
しかし湯のみをすすぐときれいになるように、成分を何も含まないさ湯を飲むと、腸などが洗われ、体の中の毒素が流れて取り除かれるます。

それを飲み体温が上がることによる健康効果は、ほかにもいろいろあることが分かりました。

胃に温かい白湯を入れると、胃に伝わった熱が、周りにある他の臓器にも伝わり、体温が上昇します。

実はがん細胞が活発に活動するのが体温が35度台の時だそうです。
一方、免疫が活発に動くのが体温が高い時。
よって、体温が上昇すると免疫力が高まり、健康の維持に努めてくれとのこと。

すなわち、体温が高いと、血液の流れが活発になり、この血液の中に存在している白血球(免疫)が、頻繁にパトロールをしてくれるようです。
また、消化、吸収、排出を行う酵素も、体温が高いと、その働きが活発になるようです。

但し、あまりにも熱過ぎる白湯では効果がなくなるようで、50度前後の温度のものを、ゆっくり飲むのが良いとのこと。

すでにご存じで、実践されている方もいらっしゃいますか?
まだの方は一度、お試しになってみては如何でしょう。

むろん、すぐ効果が見えてくるものではありませんから、継続が肝心。
以前ブログに、冷え症で寒がりの私が、今年は割と寒さに強いと書いた事がありますが、もしかするとさ湯を飲むことが、よい効果をもたらしてくれているのかもしれません。
いつもはしぶとい膀胱炎の症状が、割と早く回復に向かったのも、さ湯の解毒作用が効果を発揮してくれたのかも。

まだ旦那様には話していないけれど、ネット検索で調べ、ますますその効用が納得できた私ですから、、夫にも、勧めてみようと思っています。

このおやかんで、いつもお湯を沸かしています。

27年使用した愛着極まりないビタラフト製の商品。
この安定感があり、どことなく懐古的な形に、惹かれて買いました。
とてもとても丈夫で、私の日々の暮らしに大活躍してくれています。

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孫K君の信頼を裏切った悲しき出来事

2012-03-04 09:52:54 | 

昨日は、嬉しい雛祭り。
お孫さん達と楽しくお過ごしになられた方もいらっしゃることでしょう。

激しい時代の潮流に巻き込まれ、世界の国々が右往左往しているような昨今。
日本も同様ですが、雛祭りの言葉の響きは、なんと柔らかで、優雅で、平和な事。
こんな時代だからこそ、私達は、それぞれの国の伝統をもっと愛おしみ、大切にすべきではなどと、殊勝な思いに浸っています。

さて今日は、1日遅れの雛祭りの会を、次女が両家の祖父母を招いて、開いてくれる予定になっていました。
遅れた理由は、義息子のHさんが、学会に出席のため、海外出張で留守だったからです。

ところが残念なことに、昨日次女からの連絡で、この会は中止になりました。
その訳は、啓太君の体調が思わしくなく、多少心配な病状だからです。

この発端は、我が家に滞在している先週のある日まで、遡ることになります。
私は胸のうずきを抑えがたく、辛い思い出になってしまいましたが・・・・・・

確か積雪の前日の夕刻のことでした。
保育園から戻ったK君は、おじいちゃんと元気にお遊び。
私は、園から戻った後、夕食の準備に追われていました。

その私のもとに、K君が寄ってきて、手のひらに乗せた小さな物を差し出し、次のように言いました。
「おばあちゃん、歯にかぶせた金冠が取れたよ。パパがね、取れた時は、すぐ歯医者さんに行かないとだめだよって言ったんだよ。」

その時のK君の真剣な眼差しが、今も忘れられない私です。
そして申し訳ない気持ちでいぱいになり、孫の心に信頼の影を落としてしまった我が振る舞いの禍根を、拭えるものなら拭いたい、といった気持にさえなります。

恐らく孫は、「おばあちゃん、僕をすぐ歯医者さんに連れて行って」と頼んでいたのでしょう。

しかし、日はもうとっぷり暮れ、時計の針は6時を過ぎていました。
万難を排しても、無理な状況でしたし、私もさほど重大視していませんでした。

ですから、孫の言葉を軽く聞き流し、「ママがもうすぐ帰ってくるから、大丈夫よ」と、気休めの言葉を言って、その場を取り繕いました。
でも、K君は、なんだか不安そうで、じっと金冠を見つめていた姿が、私の心に焼き付いています。

パパの「歯医者さんにすぐ行かないとだめだよ」との言葉が、恐らく子供の心をとらえて離さないほど、説得力のあるものだったに違いありません。
その注意を、素直な心でまっすぐに受け止めた、K君。
私は、そこに親子の理想の姿の一面を垣間見たようで、ほのぼのと心温まる思いもしたのですが・・・・・・

ほどなく娘が戻ってきましたが、それから治療に出かけるのは到底不可能。
そして翌日は大雪。
旦那さまの協力も得られず、幼子二人を抱え、孤軍奮闘する娘には、週末の歯医者さん通いしか考えられなかった、と思います。

そして昨日の土曜日の朝の事。
娘から、電話が入りました。

昨日も、まだパパは不在ながら、K君が今春からお世話になる学童の顔合わせの日のため、多忙を極めているようでした。
雛祭りの会の準備もあったことでしょう。

娘が、多少不安な声で、私に相談を持ちかけてきました。
「昨夜から、K君の顔が腫れてきたの。おそらく歯のせいだと思うのだけれど。
Kが私とママのこと怒っているみたい。
おばあちゃんにも伝えてっていうの」

K君にしてみれば、「僕は歯医者さんに連れて行ってとお願いしたに、ママもおばあちゃんも連れて行ってくれなかったから、こんなお顔になっちゃった。」との思いで、いっぱいなのでしょう。

身内へ絶対的な信頼を寄せる幼子の純粋な心に、影を落としてしまった出来事でした。
私にも娘にも、辛い思い出になりましたが、止むを得ない事情も重なり、仕方のないことでした。

きっと、パパとママが上手に今回の事を説明し、悟し、K君の気持ちを納得させてくれるに違いありません。

しかし、今度K君に会った時には、心から、ごめんなさいね、と大きな声で謝りたいと思っています。

娘の相談に応え、学童の顔合わせと、歯医者の診察の段取りの助言を与え、その時は電話を切りましたが・・・・・・
夜また電話がありました。

結局、歯医者の勧めで、かかりつけの小児科医院でも診察を受け、先生方の診断は、腫れは、金冠が取れた個所から、菌が侵入したことによるものだとのこと。
午後からの抗生物質の服用にもかかわらず、夜にはお熱が八度まで上がり、娘は止むなく、すでにハマグリまで用意していた雛祭りの会は中止にしたようでした。

腫れあがった自分のお顔を見るたびに、K君の幼い心が揺れ、悲しい思いに支配されている現状が、痛いほど私の心にも伝わってきます。

でも大人に裏切られたようなチョッピリ苦い経験も、今後のK君の成長の糧となり、きっと逞しく心優しい子に成長してくれるに違いありません。。

K君、おばあちゃんとママを許してね。

そして一日も早く、元気な元のお顔に戻りますように。

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安堵と喜びに包まれて

2012-03-03 06:55:58 | 病気

次女家族を見送った1昨日は、夫の三カ月ぶりの、病院の検診日でした。
今までは、いつも同伴で出かけた私です。

今回のCT検査の結果は、夫の病の今後の行く方を予測する上で非常に重要な日と考えていました。

しかし、私の体調が、思わしくありません。
娘家族を送りだした後、一気に脱力感が襲い、体が次第に熱ぽくなり始めました。
残念ながら、病院行きを、私は諦めざるを得ない状況に。
仕方なく、その旨、夫に話し、一人で出かけてもらうことにしました。

むろん、夫一人でも、十分対応できることなのですが・・・・・・
夫の性格を百も承知の私です。
夫任せにすることへは、不安があり、旦那様の報告では、すべてを理解することは叶わないと思っています。。

夫はとても寡黙な人で、無駄口を私にたたくことはめったにありません。
ドクターに対しても、余分な質問等一切しない人ですから、傍らに控えている私が、疑問に感じることは、遠慮なく尋ねています。

しかし、頭がいい旦那様は、押さえるべきところはしっかり押さえ、先生のお話も、一言一句たりとも聞き漏らさず、コンピューターの如く、頭に見事にインプットされます。
その点は、私はだめ。
一生懸命訊く割には、忘れっぱく、理解不十分だったりするんですよね~(笑)

でも、直観力は夫よりはるかに優れていると自負していますよ。
先生のお話が微妙な内容ですと、口調やお顔の表情などから、夫の現段階の病状をすべてを読みとろうとする姿勢が、私にはあります。
夫とは、まさに対照的な性格。(笑)
相互補完が、うまくできている夫婦といったところでしょうか。(笑)
ですから、直接先生にお会いできないことは、私にとり、大変不安な事でした。

ですから、一昨日、旦那さまが病院に出かける前に、お願い事をしました。

「結果が分かり次第、私に連絡してね。とても心配だから。」と。

さらに、「診察後、私からも、先生にお電話をし、お話を伺いたいと思っているの。
だから、その旨伝えて、T先生のご都合のいい時間帯を尋ねておいてね。」と。

いつもは面倒臭がり屋の夫ですが、私が心配する気持ちも、察してくれたようです。
拒むこともなく、素直に承知してくれました。

夫を見送ってからは、枕元に受話器を置き、ひたすら連絡が入るのを待ちました。
とても元気だった夫ですが、静かなる臓器の肝臓の事。
何いが起こっているか、CTの画像を撮るまでは分かりません。

今まで期待を裏切られるような辛いお話を幾度も聞かされてきましたから、心の片隅でがんの再発の覚悟もできていました。

2時が、CTの予約の時間でしたから、T先生との面談は、3時か4時頃でしょう。
私は、時間が気になって仕方ありません。
祈るような気持ちで連絡を待ちました。

4時半ごろでしたでしょうか。
電話の呼び出しの音が、いつになく大きく、私の胸に響きました。
緊張して受話器を取りました。

第一声が耳に飛び込み、その声を聞いた瞬間、大丈夫!と確信した私です。

長年連れ添った夫婦ですもの。
夫のみならず、娘達もですが、声だけで、心の状態を悟ることが、ある程度できます。

旦那さまのの声は、実に力強く、安ど感に満ちたものでした。

そして報告の内容は、

「全く問題ないって言われたよ。とてもきれいな肝臓だそうだ」

「そぉ~良かったわね~おめでとう。もう大丈夫ね~」と応えながら、胸が熱くなりました。

この度の夫の病では、二年間入退院を繰り返し、紆余曲折、辛い経験を幾度も繰り返してきた私達です。
しかし今回の診断で、関門を無事に潜り抜け、今後に明るい見通しが立てられる安堵感と喜びで、心が満たされました。

その後、夫の帰宅お待ちわびましたが、なかなか帰ってきません。
恐らく、安心し、書店に寄り、好きな書物に囲まれ、気楽な時間をむさぼっているのでしょう。

私は、待ち切れず、先生にお電話を差し上げ、お話を伺いました。

「とてもきれいな肝臓で、全く問題ありません。
肝臓も、実に立派に成長し、手術前の大きさにほぼ戻っています。
肝機能も正常です。
今まで通りの暮らしを今後も続けて下されば、結構です。」との先生の力強い確信に満ちたお言葉でした。

夫が元気を回復できたのも、一重に先生方のお陰です。
その感謝の気持ちは、海より深く山より高しの気持ちでいます。

ネット社会に接していると、いろんな情報や、雑音が耳に入ってきますが、これも良かれ悪しかれですね~

良いドクターに出会えたなら、情報社会の波にのまれ、さらに不安を増幅することがないように、先生をひたすら信じ、シンプルな感情で、対処する方がストレスがたまらなくていいですよ、
ネット上で、辛い経験もしたけれど、私は、この精神を貫き、今は本当によかったと思っています。

又その内、いかにして評判の高い名医に巡り合うことができたか、その経緯と、さらにドクターの実名もご紹介させていただきますね。

去年の今頃は、手術に向けて心を引き締め、諸々の検査や諸準備を始めている時期でした。
今年は、私達夫婦の置かれた状況は大違い。
嬉しい限りです。

但し、私の体調は、まだ今ひとつかな~
昨日は夕方から、首の痛みと息苦しさが、尋常でなく、ほとほと参りました。

心当たりは、孫を抱いた事、雪かき辺りでしょうか。
心の緩みを突いて、一気にまた押し寄せ、私を責め立てます。

でもきっと前回のかれんのお守りの時と同様、回復が早いにちがいありません。
自己治癒力を信じ、回復途上であること確信する気持ちに何ら変わりありません。

まだまだ油断大敵の体ですから、自己管理を怠らず、迎える春の日々を、素敵に暮らしたいものと、心から願っています。

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次女家族と共に過ごした5日間

2012-03-02 06:21:25 | 家族

いつまでも、春は足踏みどころか、遠くへ追いやられたような、寒気団の居すわりようでしたが、昨日は弥生の月、3月。
さすがに、寒さも緩み、割と凌ぎやすい日でした。

数日前、朝8時半過ぎ、孫を保育園に送っていく際の、向かい風の身を切るような冷たさに驚き、こんな厳しい寒さ、かってあったかしら、とさえ、自問自答したほどです。

しかし、その寒さにもかかわらず、今年小学生になる次女の長男のK君は、元気いっぱい。
子供は風の子とばかりに、保育園にまっしぐら。
お友達に早く会いたいとのはやる気持ちを、抑えられないようです。
そんな孫の生き生きした後ろ姿に、目を細める内に、私の気持ちも、寒さなんてなんのその。
次第に心弾み、足取りも軽やかになりました。

 

そして翌日は、案の定、真っ白な銀世界で、本格的な積雪。

                                         

その日の保育園のお迎えは、私のお役目。
先日ブログでも触れた転倒を思いだし、完全武装の上、雪道をこわごわと一歩一歩踏みしめながら、娘同様、慎重を期して歩きましたよ。

朝夕のめまぐるしく過ぎる時間帯、保育園の送り迎え、
子供たちが目覚める前、あるいは就寝後の、いっときの娘とのしみじみとした語らい。
日中のみの、静かな夫婦の二人暮らし。
そんな感じで、次女家族の4泊5日の滞在があっという間に過ぎました。

あぁ~忙しかった!
私は、多少風邪気味で、体調も良好とは言えなかったけれど、ここは頑張るしかない、と火事場の馬鹿力のごとく元気を出し、多忙ながら楽しいひと時を次女家族と共に、過ごす事ができました。

次女は会社へ、孫達は保育園へと出かけ、日中は留守ですが、まずは、散らかり放題のお部屋の整理。
その後、お茶とお菓子で一服。
ほっと一息つきます。
それから、ぼつぼつ夕食の下ごしらえ。お掃除、お洗濯など・・・・・・

でも、相変わらず、体のエンジン切れの何と早い事。
風邪により、体力が益々落ちている感じがしました。
短時間の睡眠を決して惜しまず取ることで、何度も元気回復。
その繰り返しで、多忙な日々を何とか無事に切り抜けることができました。

娘の帰宅は、毎夕、7時。
その後の暮らしぶりを見ていると、Mちゃんの日々が如何に大変かがよく分かります。

ママのためにも、かれんちゃん、早く大きくな~れ!そしてママを楽にして上げて頂戴、とお願いしたいような心境になりました。

そのかれんは、今はでも、かわいい盛り。
そして、まだまだ赤ちゃんで、、おっぱいが恋しくて仕方ない日々。
ママと保育園から戻ると、まずはママのおっぱいにしゃぶり付き、なかなか離れようとしません。
保育園には慣れ、楽しく毎日過ごしているようですが、ママが不在の間の寂しさを、おっぱいを飲むことで、一気に癒しているようです。

お食事の時は、実に食欲旺盛。
少々、動物的、本能的にすら見えるほどの、食べ物へのあり付き方と食べっぷり。(笑)

エルメスのスプーンが泣いています。

そうなんです。
かれんちゃんの日々のお食事用のスプーンとフォークは、なんと高級ブランド、エルメス製。
むろん娘が購入したものではなく、出産のお祝いでの頂き物。
美しいフォルムの品物を、皆さまも、ご鑑賞下さい。

このお陰で、孫が将来、淑女の貴婦人間違いなしでしょうか?(笑)
実用的とは、とても言えませんけれど、なかなか気のきいた夢のある素敵な贈り物と、私は感じ入りました。

成人となり、自分が赤ちゃん時に使用した美しく優雅なスプーンとフォークを手にした時の感慨は、さぞかしでは。
そして孫、ひい孫へと、代々伝わっていけば、理想的ですね~

夜もまだ何度も目を覚まし、次女は仕事で疲れていても、熟睡は、なかなかできないようでした。

しかし長男のK君は、本当に聞き分けがよい、元気いっぱいの良い子。
今回も、かれんちゃんには、とても優しいお兄ちゃんでした。

 

 

こんな雰囲気で過ぎた5日間。
次女家族を送りだしホッとするものの、数週間先に、私達老夫婦の上に、もっと大きなイベント(?)が待ち構えることになりました。
三月の末に、今度は長女家の子供達を4~5日預かることに。

長女の働く部署が変わり、これからは、出張が時々あるそうです。
3月の下旬に、さっそくアメリカへの一週間の海外出張とか。
次女は幾度か海外出張を経験していますが、長女は初めてのこと。

家事、育児と仕事の両立だけでも、女性にとり、並大抵な事ではありません。
ですのに、出張まで課せられては、さぞ大変ではと、連絡が入った時、今後の娘の生活が、とても心配になりました。

ところが、次女の意外な言葉。

「大変じゃないわよ。それどころか、家事と育児から解放され、束の間の夢のような時間よ。私はそうだったわ。仕事の内容にもよるけれど。」

「そうなの~。じゃあ仕事が割と楽だったらいいのにね~」と、私は応えました。

お世話を気安く引き受けはしたものの、自信があるわけでは、全くありません。

中学に今春入学する食べ盛り、育ち盛りのR君と、小学校3年生になる、元気いっぱいでちょっと男勝りのSちゃんの面倒を見ることに。
でもせっかくだから、ともに暮らす時は、できるだけ有意義に過ごさせてやりたいとの思いが募るばかり・・・・・・
名案がなかなか浮かびません。

旅行も、一つの案とは思いつつ、去年から、すでに予想外の出費続きで、今年も、雛人形の購入、R君とK君の入学祝も控えています。
今年は倹約を旨として凌がなければ、と思っている私です。

孫達の友人に、祖父母のうちに遊びに来てもらうのも良いかしら、とかいろいろ思案中。
まだしばらく猶予がありますから、いろいろ検討しましょう。

とにもかくにも、まずは次女との5日間の同居は、無事に終了。

大雪というハプニングニンもあり、祖父母はむろん、出張中のため、旦那様の協力も得られないまま、娘が幼子二人を連れ出勤時に奮闘する姿は、痛々しいほどでしたが、さすがわが子。よく頑張りました。(笑)

昨日は、雪はあっけなくみるみる溶け始め、前夜車のスリップを心配した前面道路も、運転可能な状態にまで戻っていました。

ご近所で前日、老体を鞭打って雪かきしたのは、どうも私だけ。
骨折り損のくたびれ儲けだったようです。(笑)

赤い車の後ろ姿を見送った私は、一気に体の力が抜け、そのまま寝室へ直行。
午後から発熱。

寝たり起きたりの生活に終始しましたが、熱はさほど上がらず、一安心でした。

今後のブログ書きは、今までよりペースを落とし、気ままにのんびりと対応していくつもりですが、今後ともお付き合いのほど、よろしくお願い致します。

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