ちょっと前になりますが、葛西臨海水族園に行ってきました。勿論、あの有名マグロを見る為です。はい、私ミーハーです。
試験的に水槽に入れられた小魚達の群れを横目に一匹だけで泳ぐマグロ。まるで両手袋の横でポツンと佇む片手袋のようでした。
マグロを見ても結局は片手袋の事を考えてしまう自分に嫌気がさし、別の水槽に移動すると…。
まさか水族館でも片手袋と遭遇するとは…。やはり僕は片手袋を追い掛けてるんじゃない、追い掛けられてるんだ!
そう言えばマグロって漢字で書くと「鮪」。つまり魚偏に有。皆様、もうお気付きですね?“魚”を見に行くと片手袋が“有る”と解釈出来る事を。
水族館には以前、こんな奴もいたのだ。
どんな場所にいても本当に気が抜けない。
一人寂しく円形の水槽をグルグル廻るマグロと、片手袋という巨大な存在の周辺を廻り続ける僕。
逃れられない運命を再認識して水族館を後にする僕には、葛西の海風はあまりに冷た過ぎたのでした。