かたてブログ

片手袋研究家、石井公二による研究活動報告。

『temporarily』

2015-06-17 20:03:48 | 片手袋研究発表

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築地に限らず配送関係の人達って荷物を届ける際、台車やバイクに片方だけ手袋を置いていく事があるみたいです。もう何度も目撃しています。たぶん伝票を扱ったりする際、手袋をしているとやりづらいんでしょうね。

つまりこれらは“一時的片手袋”。だって持ち主が戻ってくれば再び両手袋に戻る訳ですから。だからいつも紹介している片手袋達とは若干趣が違います。でも何度も書いているのですが僕は片手袋研究家なので、“物体として片方の手袋”であればなんでも記録しています。

そしてこの“一時的片手袋”達は重要な事を思い出させてくれる存在でもあります。僕が昔「放置型」と「介入型」の違いについて書いた文章の最後に、こうあります。

“放置型、介入型の注意点は、この分類はあくまで「片手袋観察者の主観的分類法」である、という事だ。

つまり、観察者が片手袋を発見した段階で放置型だったとしても、その後、誰かが拾ってあげて介入型に変化する可能性もあるのだ。”

この“一時的片手袋”達は、「片手袋の状態は発見者が見付けたタイミングによって変わってくる」という事を再確認させてくれます。片手袋になっているのは、たまたま仕事中の方がその場を離れた時なんですからね。

なかなか片手袋と出会えない時期は、色々な考察を重ねたり今までの研究成果を再検証してみる良い時期です。