河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

産業医研修会

2006-05-14 | 研究・講演
私は、日本医師会認定産業医の資格を持っている。
もともと産業衛生に興味があり、労災病院系の病院に勤務していた頃資格を取った。
取得後何年にもなるがその資格を利用したことがない。
ところがこの資格は更新制で5年ごとに見直される。そのために研修会に参加して単位を取る必要があるのだ。
いつも日曜日も何か仕事があるため、研修会に参加するのも難しいのだが、今日は仕事は入れずに研修会に参加した。
来年更新なのでそろそろ単位を取っていかないとせっかく苦労した資格(何も役立っていないが)が流れてしまうからだ。
それに今日の研修内容がおもしろそうだったからでもある。

本日勉強になったこと。
「時間外・休日労働」とは、休憩時間を除き1週間当たり40時間を超えて労働した場合におけるその超えた時間のことである。これが月100時間または2~6月平均で月80時間を超えると脳・心臓疾患発生のリスクが高まる。
平成10年以降自殺者が激増しているが、その理由は健康問題・経済問題が7割であること。仕事が忙しいからといって自殺する人はまれで、むしろ失業者に自殺が多い。
個人情報保護とプライバシー保護は本来別物である。
アスベストによる障害としては中皮腫が有名であるが、それよりも頻度の高い疾患として「胸膜プラーク」という胸膜の肥厚がある。
どの講演もタイムリーであまり退屈せずに聴くことができた。どれも産業医としてだけでなく一般臨床医にとっても必須の知識といえるような内容である。
コメント
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