河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

サルコペニアのシンポジウム

2017-09-17 | 研究・講演
5人のシンポジストのうち、東京から飛行機で来るはずだった先生3名が台風のため欠席となり、当初持ち時間18分だったのが40分ほどゆったりと講演することができた。
急遽、予定になかった培養細胞での実験結果も追加して講演を行った。
講演終了後も名刺交換の挨拶や質問があったりで反響は良かった。

荷重立位周期的水平揺動刺激と筋電気刺激併用によるサルコペニアのリハビリテーション

 サルコペニアについては筋衛星細胞数減少による修復・再生能低下により筋量が減少するだけでなく、α運動神経が減少して他の運動単位の発芽により支配比が増加することで運動単位が減少し、typeII 線維の選択的脱神経と周囲のtypeI線維からの再支配などが見られる。さらに神経筋接合不全、毛細血管血流不全などが起こるとされている。すなわちサルコペニアの改善には筋組織だけでなく神経細胞やそれらを栄養する血管細胞も含めた神経筋単位のトータルな再生が必要である。一方、極めて微弱な電流の長期作用として、骨の発育や損傷治癒の促進作用などの、元来の生理機能に対する補助的効果が知られている。電気刺激は弱い刺激でも太い神経が支配する速筋を刺激することが分かっており、サルコペニアの治療には非常に有望である。身体機能の低下した高齢者において、低負荷で安全に運動を行う試みとして筋電気刺激と周期的水平揺動刺激を組み合わせることによる新しい筋力増強方法を開発した。



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台風直撃の第72回日本体力医学会大会

2017-09-17 | 研究・講演
今、講演を控えて松山大学の大講義室でこの文章を書いている。
午後になり徐々に雨が強くなり、ついに午後2時30分には豪雨になった。
屋根を叩く雨音がすさまじい。

今回は本日午後3時30分からスタートするシンポジウム『サルコペニアの病態と治療の実際』でシンポジストとして招待されたのだが、当初予定のJRは間違いなく運行中止になると判断して、昨夜に松山まで出てきて待機した。

掲示板に貼り出された告示によると、東京方面から来られる予定の同じシンポジウムのシンポジスト3名の先生は、今日は来られないらしい。

講演を依頼された学会が台風直撃というのは今回初めての経験である。

台風18号に対しては学会事務局は本日のプログラムは予定通り行うとのことである。

早くシンポジウムを終わらせて宿に帰らなくては。
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