昨夜午後7時より第1回高梁市医療機関連携推進部会が高梁市役所本庁舎3階大会議室で開催され、出席した。
高梁市医療機関連携推進部会は平成29年に高梁市が設置した「高梁市医療計画検討委員会」の下に設けられた専門部会である。
元々、吉備国際大学保健医療福祉学部学部長の中角教授が高梁市医療計画検討委員会の委員長を務めていた関係で、副学長の私に役が回ってきたのである。
第1回目の会議では第1議題が役員選出で、私は高梁市医療機関連携推進部会副部会長に任命された。
その後、これまでにまとめられた高梁市医療計画について協議がなされたのだが、出席した各病院院長・事務局長すべてが指摘するのが「看護師不足」である。
どの病院も看護師が高齢化して、定年になっても続けてもらわなくては病院が成り立たない。求人を出しても誰も来てくれず、現状では都会の派遣業者に頼らざるを得ない。
将来、絶対的に不足する看護師の補充のあてがないことが一番の経営不安である。
このまま行くと看護師がいないために病院を閉鎖しなくてはいけなくなる。
看護師不足の対策として、高梁市は「高梁市看護師等養成奨学金」の制度を設けて、月4.4万円の奨学金を支給している。
その条件は支給期間の1.5倍の期間、高梁市内の病院に勤務するというものである。
高梁市医療計画をまとめた中でのアンケート結果では高梁市看護師等養成奨学金の認知度は37%であり、17%の学生は「知らなかったが、知っていれば貸与を受けていたと思う」と答えていたそうである。
私は17%もの看護学生が本当に高梁市に残ることを可能性の問題としても考えているのかどうか疑問に思った。
実感では99%の学生が、都市部の大学病院のようなしっかりした研修を受けられる病院を希望しているように思えるからである。
そこで、早速、今日になって看護学科の教授のところへ実態をうかがいに研究室にお邪魔した。
新見公立大学から吉備国際大学に移ってこられた古城先生の研究室に伺ったところ、ちょうど看護学科4年生の女学生が一人、研究指導を受けているところであった。
昨日の話をしたところ、古城先生は新見ではかなり昔から奨学金の制度があり、貸与される金額も月10万円と多く、卒業後拘束される期間も奨学金を受けた期間と同じということで、毎年数人はこの奨学金をもらって新見市内に残ってくれているとおっしゃる。
さらに、新見では卒業直後は新見市以外の都市部の大きな病院での研修も認めてくれているとのことであった。
たまたま居合わせた女子看護学生は県北の美作の出身で、まさに高梁市内での就職を考えているとのことであった。
奨学金をもらっているわけでもないのになぜ高梁市内での就職を考えているのか聞いてみた。
彼女は元々美作の育ちで田舎に抵抗がなく、就職後一人で忙しい新人研修を受けるのなら高梁のような落ち着いた環境で寮の整備された病院が良いという。
いきなり大学病院のような厳しい環境で医療の生々しい現実にぶつかって潰れてしまうよりは、田舎の落ち着いた病院で着実に実力をつけるのも良いかなと思っているとのことであった。
私は奨学金で高梁市に残ってくれる学生はまれだと思っていたが、意外とこのような学生もいるのだと認識を新たにした。
奨学金の制度を入学時からアピールして、カリキュラムの中で地域での実習や教育をしっかり行っていくことで、彼女のような学生をもっと増やせるかもしれないと希望を感じた。
高梁市医療機関連携推進部会は平成29年に高梁市が設置した「高梁市医療計画検討委員会」の下に設けられた専門部会である。
元々、吉備国際大学保健医療福祉学部学部長の中角教授が高梁市医療計画検討委員会の委員長を務めていた関係で、副学長の私に役が回ってきたのである。
第1回目の会議では第1議題が役員選出で、私は高梁市医療機関連携推進部会副部会長に任命された。
その後、これまでにまとめられた高梁市医療計画について協議がなされたのだが、出席した各病院院長・事務局長すべてが指摘するのが「看護師不足」である。
どの病院も看護師が高齢化して、定年になっても続けてもらわなくては病院が成り立たない。求人を出しても誰も来てくれず、現状では都会の派遣業者に頼らざるを得ない。
将来、絶対的に不足する看護師の補充のあてがないことが一番の経営不安である。
このまま行くと看護師がいないために病院を閉鎖しなくてはいけなくなる。
看護師不足の対策として、高梁市は「高梁市看護師等養成奨学金」の制度を設けて、月4.4万円の奨学金を支給している。
その条件は支給期間の1.5倍の期間、高梁市内の病院に勤務するというものである。
高梁市医療計画をまとめた中でのアンケート結果では高梁市看護師等養成奨学金の認知度は37%であり、17%の学生は「知らなかったが、知っていれば貸与を受けていたと思う」と答えていたそうである。
私は17%もの看護学生が本当に高梁市に残ることを可能性の問題としても考えているのかどうか疑問に思った。
実感では99%の学生が、都市部の大学病院のようなしっかりした研修を受けられる病院を希望しているように思えるからである。
そこで、早速、今日になって看護学科の教授のところへ実態をうかがいに研究室にお邪魔した。
新見公立大学から吉備国際大学に移ってこられた古城先生の研究室に伺ったところ、ちょうど看護学科4年生の女学生が一人、研究指導を受けているところであった。
昨日の話をしたところ、古城先生は新見ではかなり昔から奨学金の制度があり、貸与される金額も月10万円と多く、卒業後拘束される期間も奨学金を受けた期間と同じということで、毎年数人はこの奨学金をもらって新見市内に残ってくれているとおっしゃる。
さらに、新見では卒業直後は新見市以外の都市部の大きな病院での研修も認めてくれているとのことであった。
たまたま居合わせた女子看護学生は県北の美作の出身で、まさに高梁市内での就職を考えているとのことであった。
奨学金をもらっているわけでもないのになぜ高梁市内での就職を考えているのか聞いてみた。
彼女は元々美作の育ちで田舎に抵抗がなく、就職後一人で忙しい新人研修を受けるのなら高梁のような落ち着いた環境で寮の整備された病院が良いという。
いきなり大学病院のような厳しい環境で医療の生々しい現実にぶつかって潰れてしまうよりは、田舎の落ち着いた病院で着実に実力をつけるのも良いかなと思っているとのことであった。
私は奨学金で高梁市に残ってくれる学生はまれだと思っていたが、意外とこのような学生もいるのだと認識を新たにした。
奨学金の制度を入学時からアピールして、カリキュラムの中で地域での実習や教育をしっかり行っていくことで、彼女のような学生をもっと増やせるかもしれないと希望を感じた。