昨日同様、今朝もラジオ深夜便のあとトマ・ピケティ氏の講義todai.tvのストリーミングを聞き流している。
http://todai.tv/contents-list/events/piketty/capital-21c
「21世紀の資本」も少しずつ読み進めている。富裕国における資産の格差拡大の実態は統計データの分析を待たなくても実感としてある。でも格差を縮小させるのは簡単なことではない。
若者や中間層の所得を増やすことが国家の安定にも重要であることはわかる。労使の賃金改定交渉の季節が近づいてきたけど、結局業績のいい企業からそうでもない企業まで賃上げは大きな差が出るだろう。そしてその差が毎年積み重ねられるので、差が埋まることはなくて、ここから新たな小さな格差が生まれる。
ピケティ氏は格差を不平等と表現されているけど、そう単純に考えていいのか素朴な疑問を持ち、自問している。悩ましくて難しい問題だ。