風になれ

大自然のふところで山歩きを楽しむ生活。
いつの日にか、森にそよぐ風になれたら・・

もったいない精神とエアコン支配権

2015-02-13 | 健康


 ばあちゃんの部屋のエアコンを取り替えて一定温度に保つことにしたので、ばあちゃんの口から寒い寒いという言葉が洩れることが少なくなり、表情も穏やかになった。お布団から抜け出して家の中を元気に徘徊するくらいになればいいと思う。ばあちゃん太陽作戦はまずまず成功かな。
 そう思っていた矢先、寝る前になってばあちゃんが突然、スイッチを切っておくれと言い出した。そう言い出すだろうと思って、リモコンをばあちゃんに手渡していない。
 ばあちゃんは二晩目にまたまた、もったいない精神が頭をもたげてきたみたいで、私は夏でもよっぽどのことがないかぎりエアコンなんてつけなんだ、と言う。寒いからと言っても聞かず、あまり強く言い張るので昨晩はスイッチを切って寝た。
 今朝5時過ぎ、やはり寒かろうと思って、寝入っているばあちゃんに気付かれないようにこっそりばあちゃんの部屋に入ってエアコンのスイッチを入れておいた。しばらくしてまた部屋を覗いてみると温かくなった部屋でまだ静かに寝入っていた。エアコンのスイッチを入れる入れない論争はこれから先も続きそうだ。手強い89歳のばあちゃん相手に、エアコン支配権だけは明け渡すわけにはいかない。
 

ばあちゃんに太陽作戦

2015-02-12 | 健康


 久しぶりに息子の工房を訪ねると、蝋梅がちらほら咲き始めていた。確かな春の訪れを感じる。
 ばあちゃんの部屋のエアコンを取り替えた。寒い、寒いと言ってお布団に引きこもる時間が増えたので、新しいエアコンを24時間、フル稼働させて、お布団から抜け出しやすくする作戦だ。米寿を過ぎる高齢者には冬の寒さが想像以上にこたえるのだろう。部屋の中を一定温度に保つことが功を奏して、もう少し身体を動かしてくれるといいのだけど。

菊池酒造の『燦然』と筑前煮

2015-02-11 | 健康


 祝日の前夜、備前雄町米を使った特別純米酒『燦然』(さんぜん)を呑む。もちろん、ぬる燗。昼に息子のお嫁さんが冷蔵庫に入れてくれていた筑前煮をチンして肴にする。
 一人酒でさえないけど、酒は旨い。玉島阿賀崎の菊池酒造で作られた酒で、広島国税局清酒鑑評会の各部門で何度も受賞している岡山を代表する酒蔵の銘酒だ。
 静かに一人で酒を呑んでいると高倉健さんの世界に入り込んでしまいそうだ。中島みゆきの『時代』でも聴きたくなる。

http://www.kikuchishuzo.co.jp

翁軒の「ひき茶」で温もる

2015-02-10 | 健康


 今朝も、朝起きると寒くて、布団から出るのが辛かった。室温は昨日と同じ3℃。この冬一番の寒さが続く。
 ストーブに火を点けた後、翁軒の「ひき茶」で身体を温めることにした。熱湯を沸かしてブロック状の「ひき茶」を溶かすと紅白の水鳥が浮かび上がった。さっそく一口。この挽き茶は葛湯に抹茶が入った逸品、甘さ控えめで抹茶の風味と葛湯のコラボがすばらしい。すぐに身体が温もった。

 昨日、満中陰志が届いたお礼の電話やメールを何人かの友人から頂いた。恐縮する。
 チベット仏教では四十九日を中陰と呼ぶ。この期間中、カミさんは生死の中間のところにいて、静かに家族を見守っていてくれた。その後、安心して黄泉の国に旅立ってくれたことだろう。でも、残された者が喪失感を癒すには49日間では短すぎる。


Nikon CoolPix P340

2015-02-09 | 田舎暮らし


 今朝起きると室内温度が3℃。この冬一番の寒さだった。
 コンパクトデジタルカメラが故障して3ヶ月経った。その間、iPhoneで済ませていたけど、やはり写真はカメラに勝るものはない。
 夕方、近所のキタムラカメラに行き、Nikon CoolPix P340を買った。熱烈なNikon党なので、選択肢がすでに絞り込まれているため機種はすぐに決まった。
 家に戻り、早速、箱から取り出し、まず充電。故障したデジカメからSDカードを抜き出し、移し替えた。

 今朝、Wi-Fiの設定をしようとしたが、うまくいかない。電子機器の初期設定ではいつもこういうトラブルになる。また今晩、仕事から戻ったら設定しよう。
 歳をとると、こういう設定作業はまさにチャレンジ。錦織圭君のグランドスラムへのチャレンジに負けず劣らず(レベルがまるで違うけど)難解で、高いハードルに思えてくる。


翁軒の志る古

2015-02-08 | 健康


 昨日、表町の翁軒で「志る古」と和菓子「柚あかり」を買って帰った。さっそく今朝、熱湯を沸かして「志る古」を作ってみた。
 湯で溶かすと紅白の水鳥の形のかき餅が浮き出す。僕は甘辛両党、根っからの酒飲みではないのかもしれない。久しぶりのしるこにほっこりする。寒い朝は、温かい飲み物が最高のご馳走だ。

 「森のイスキア」の随想を読む。青森の岩木山の麓に佐藤初女さんの「森のイスキア」はある。訪ねたことはないけれど、深い森にたたずむコテージの光景を想像する。自然のめぐみを美味しく頂き、森を散歩したり、そこで出会った人たちが静かに語らう。そんな心豊かな時間が流れていることだろう。
 食は人を作るというけれど、毎日時間に追われて大切な食事をいい加減にしてきたことを深く反省する。Amazonで「いまを生きることば「森のイスキア」より」をポチした。心を洗いなおさなくては。

トマ・ピケティの講義を聞き流す

2015-02-03 | 田舎暮らし


 昨日同様、今朝もラジオ深夜便のあとトマ・ピケティ氏の講義todai.tvのストリーミングを聞き流している。
http://todai.tv/contents-list/events/piketty/capital-21c
 「21世紀の資本」も少しずつ読み進めている。富裕国における資産の格差拡大の実態は統計データの分析を待たなくても実感としてある。でも格差を縮小させるのは簡単なことではない。

 若者や中間層の所得を増やすことが国家の安定にも重要であることはわかる。労使の賃金改定交渉の季節が近づいてきたけど、結局業績のいい企業からそうでもない企業まで賃上げは大きな差が出るだろう。そしてその差が毎年積み重ねられるので、差が埋まることはなくて、ここから新たな小さな格差が生まれる。
 ピケティ氏は格差を不平等と表現されているけど、そう単純に考えていいのか素朴な疑問を持ち、自問している。悩ましくて難しい問題だ。

トマ・ピケティの『21世紀の資本』

2015-02-02 | 健康


 昨年12月下旬に突然、カミさんを失ってから1ヶ月半、すっかり読書から遠ざかっていた。本に向かう意欲がまるで湧かなかった。
 日曜日の朝、表町商店街に用事があって出掛けたついでに丸善に寄った。ベストセラーの棚に行くと、トマ・ピケティの『21世紀の資本』があった。数日前に来日して、31日に東大で特別講義をされたばかりで、ネット「東大.TV」でも講義の模様が配信されているようだ。
 所得の格差、富の格差の研究で英語版が出るとアメリカでベストセラーとなった話題の本で、日本語版が昨年12月末に発行されたのでずっと気になっていた。しばらく立ち読みをする。面白そうだ。活字の小ささと本文600ページを越えるボリュームと税込み5,940円の本代に気圧されたけど、負けずに買った。
 早速、天満屋の前のスタバに寄り、1時間ほど読書タイム。格差というテーマのグローバルな研究成果をどれだけ理解できるか分らないけど、久しぶりの大作に読書意欲が刺激されて、爽やかな気分でスタバを後に、バス停に向かった。




岡山の地酒『瀞』(とろ)

2015-02-01 | 田舎暮らし


 息子が提げてきた日本酒を二人で呑んだ。もちろん、ぬる燗で。
 口にふくむ。旨い。なめらかな甘さが口に残る。久しぶりに旨し酒と出会った気がする。
 この酒は岡山県浅口市にある丸本酒造の『瀞』(とろ)という純米無濾過生原酒。槽(ふね)で搾った中汲みを、秋まで-5℃で生熟成、飲めば飲むほどに、ふくよかな味わい深い旨味を感じさせます、とラベルに書かれてある。自社栽培山田錦100%、精米歩合60%。
 こりゃー、旨いなあ、の連発。酒の味をおしゃれに語る言葉を二人とも持ち合わせていないのでうまく表現できないが、とにかく笑顔がこぼれる。
 これだから週末はこたえられない。旨い酒と出会えるのは週末の大きな楽しみの一つだ。