かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

オオルリくんやキビタキくんは、すでに到着している

2021-04-28 09:48:44 | 日記

きのう青葉の森のお気に入りにいりルートでヒメギフチョウさんの食草であるトウゴクサイシンの生えてる斜面を探しながら、目につけば葉っぱを裏返して、卵が産み付けられていないか、幼虫たちがもりもり葉っぱを食べていなか、確かめつつ歩いていたところ、ベンチにオジサンが座っていた。

大きな望遠レンズをつけた一眼に三脚。見るからに、野鳥撮影のオジサンだ。野鳥のきれいな写真を撮るためには500m以上の重くて大型のレンズと重い三脚が必要であろうが、車もないし、近郊だって、これらの機材を手にしたり、背負ってブラブラするほどの体力もないので、うらやましくもあるが、オイラのライフスタイルではかなわない。

「鳥の撮影ですか?」

と聞いてみたら、そうだと返事してくれたので、

「オオルリは、やっぱGW明ごろですか?」

と、重ねて聞いてみたら、

「いや、もう来て鳴いていたよ。3羽ぐらいいたよ。」

と教えてくれた。

3月から、週に1、2度もこの青葉の森をぶらぶらしているのだが、あのオオルリさんの美声にはとんと巡り会えていないので、もう少しあったかくなったらオオルリさんもキビタキさんも、サンコウチョウさんも渡ってくるのかなと思っていたが、オオルリさんがもう来ていると教えられると、ヒメギフチョウさんめぐり逢いの課題に加えて、なんかそわそわした気持ちになってきた。

動画を調べたら、昨年、下記の動画を撮影したのは5月26日とあったので、そのあたりにまたオオルリさんに再会したいなと思っていたが、それなら、これからもっと耳をそばだてて歩こうと思って、動画の鳴き声を復習することにした。

 

昨年のオオルリさん

 

耳をそばだてても、野鳥初心者たるオイラには、シジュウカラ、ヤマガラ、コゲラ、メジロ、ヒヨドリさんたちぐらいの声しか耳に入らない。

いつもの小道をとぼとぼ歩きながら、花たちの新しい仲間にも再会してきた。

                 スイカズラ科のガマズミ、ミヤマガマズミとの違いをもっと精査しよう。

 

     

真っ白に輝く木。バラ科ウワミズザクラかな。イヌザクラとの違いをもっと精査しよう。

 

 

      

ユリ科マイヅルソウも咲きだした。この森のユリ科は、カタクリ、チゴユリ、とすでに咲いている。この森だけでユリ科は何種類くらい咲いているのだろう。日を追って、調べていこう。

 

青葉の森のいつもの帰り道の舗装道路に出て、トボトボ歩いていたら目の前の柵のワイヤーに黒い背中の見慣れぬ小鳥。目を凝らしたら・・・ああ、オレンジお首のキビタキ♂くんではないかは。昨年もこの場所で出会っていたので、昨年の個体か子孫か。

あわててG3Ⅹのレンズを向けて動画撮影を撮影したが・・・・失敗。ボケていた。ファインダーをのぞいて撮ったのだが、視力も落ちたのか、ファインダーの視度調整が不調だったのか・・・

この手のコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)は、高性能でも機能が単純なので、ピント合わせは一眼にはかなわないと思った。つくづく、あの一眼オジサンたちのようなレンズが欲しいと思った。手持ちでもかのうな軽量高性能レンズを探そうかと思った。(単に、コンデジの扱いに精通していないだけなのに、すぐ他に手を伸ばせようとしている、治らぬ病癖)

 

ボケてしまった2020.4.27のキビタキ♂くん

 

GWも青葉の森に足繫く通おうと思った。不要不急どころではない。

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青葉の森でもトウゴクサイシンみいっけ でも

2021-04-27 08:23:15 | 日記

GWを前にして、昨年同様、東北6県と新潟県の知事が「県境をまたぐ移動の自粛」を要請した。つい2、3日前山形県知事が県独自の緊急事態宣言を解除して山形県内への移動を可とする声明を発したと思いきや。今週は、県境を越えて面白山高原駅におりて、南面白や北面白山から真っ白な月山を眺めに行こうかと思っていたのに、少し迷う。

駅でも山でも、ほとんどヒトに出くわすことはない県境の駅なのであるから心配はほとんどないのだが、要請を額面通り受けとめるか、多数の今のコクミン同様要請を受け流す態度に出るのか、少し迷う。

その「変異ウィルス」とやらが何かしら不気味なのだが、県内だけの移動でも、最近はバスや地下鉄にも少しの間だけ乗るのだし、県内だからまったく危険はないということはない。だったら「家でじっとしていろ」と不要不急の外出自粛の要請もわがクビチヨウからアナウンスもされてはいるが、オイラが野山を歩き回ることは、落語協会の皆さん同様「社会生活の維持に必要」な行為で不要不急ではない。

当面、県内だけで、ヒトごみを避けながら、「変異」さんのふるまいを伺いながらの行動といこうか。

GWのこの時期、近郊の里山が一番精彩を放っているのだから、いつもの青葉の森のいつもの小道だってつまんないことはない。

     

きのうは、少しひんやりした青葉の森を快適に歩いた。深閑とした山道で、息を切らして登ってきたカトンボのように細いトレールランナーの若い女性にすれ違っただけの数時間。

こないだの青麻山で眼力がましたのだろうか。この青葉の森でもカタクリさんたちが咲いていた一定の斜面にあのヒメギフチョウさんの食草となるトウゴクサイシンがたくさん葉をひらいていることに気づいた。

あの妖しい花を林床に開かせているものもあった。

 

     

カタクリはすでに終わっているので、すこし立ち尽くしていたが、チョウの気配すらなかった。落葉樹は新緑を迎えているので、1週間前より森はすこし影を帯びている。

もう、ヒメギフチョウさんは産卵を終えてこの世から旅立ったのかな、と思いつつ近くのサイシンの葉っぱを裏返してみても、あの真珠の小粒のような卵の配列は見当たらず。

しばらく歩くと、葉っぱが何者かに食われたようにボロボロになったサイシンが少なからずあることに気づく。もしかしたら、もう孵化した幼虫さんたちが隠れていないだろうかと、そのボロボロ葉っぱを裏返しても、幼虫さんたちは見当たらず。まだ、さなぎの時期には早すぎないか。

     

     

天敵の多い昼間は落ち葉の下に隠れているのかな。それとも、みんな誰かに襲われて・・・・・

いろんな疑問が湧いてくるが、青葉の森にヒメギフチョウさんの食草があるってこと、その食草さんがなにものかに食われていること、が分かったので、わくわくしながら観察を続けようと思った。

 

このところ、週に1、2度訪れてはいる青葉の森のあちこちの小道なのだが、1日たりとも昨日の森とは違っているんだよね。次々と新しい仲間が加わる。

      

           ミツバアケビさん

      

           シオヤトンボ♀さん

      

          シソ科キランソウ属 ニシキゴロモさんの変種か お花真っ白

 

      

      シソ科ラショウモンカズラ属 ラショウモンカズラさん

 

      

        名前の割には緑が美しいサトイモ科テンナンショウ属 マムシグサさん

           

            ラン科キランソウ属 ギンランさん、まだつぼみかな

 

 

追記

昨日ベランダに少し撒いた炒り玄米、チュン太郎たち、昨日は寄ってきて、口に入れたがすぐ吐き出して食べようとはしなかった。生まれて初めて感じる「焦げ臭い」味覚だったからなのだろうか。

ところが、今朝カーテン越しに見ていたが、数羽が、またやってきてあっという間に平らげていった。

ああみえて、よっぽど注意深いのだろうか。それとも、がさつな別のグループか。

冬と違って大集団にはなっておらず、家族単位的な小集団になっていて、あるのものは、べつのものを追い返すほどいらだっている。子育て時期だからなのだろうか。

庭のチュン太郎たちを見ているだけでも、生物世界の不可思議を感じる。

 

 

 

 

 

 

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炒った玄米をもって野山に

2021-04-26 06:12:58 | 日記

こないだの土曜の朝、なにげなく日本TV系の番組をみていたら、炒った玄米が美味しくて保存にも優れていて災害時の食料やおやつに適していることを知った。

オイラは、もう何十年も無農薬玄米を主食としており、現在は二月に一回の割で山形県天童市の農家さんから通販で届けてもらっているのだが、恥ずかしながら炒り玄米は作っていなかったので、さっそくフライパンで二合の玄米を炒ってみた。すこし焦がしたかもしれないが、プチプチともみ殻がはじけていく小気味の良い感覚が伝わってきた。粗熱が取れてから、小さじにすくって食べてみたが、たしかに香ばしくておいしい。塩気も醤油気も砂糖気もなんにも味付けしていないが、「これは、山の行動食・非常食にもいい」ことが分かったので、ジップロックなどに入れて野山を歩こう。水分をはじいているので、生米よりもずっと軽いので、携行性も抜群だ。

 

    

 

それなら、山で炊くご飯を「無洗米」から「炒り玄米」に代えてみてはどうか。きっとメスティンなら白米と同じ方法で約25分で炊けるのだろうと、日曜の午前に固形燃料25gで炊いてみた。

    

思ったとおり柔らかくは炊けており、香ばしくもあるのだが、粘り気がなくスカスカで、カレーなどにはあうのだろうが、和食のお供としては白米に及ばないことが分かった。

それなら、白米と炒り玄米を半々にしてみたらどうだろうと、夕方同じ方法で炊いてみたら・・

 

 

    

これが、冗談ではなく、もちもちとしてトビきり美味いご飯に仕上がっていた。山菜や焼き餃子をおかずにぺろりと一合いってしまった。

ということで、今後山に持っていくお米は「炒り玄米」と「無洗米」を半々とすることにした。

「炒り玄米」は、スープに入れてもうまいと報告されており、もしかしたらあっためたレトルトのカレーやシチューにそのままぶっこんでもおいしく食べられると想像されるので、一袋250円するアルファ米を持参しなくてもいいのかもしれない。

「炒り玄米」、うまいだけではなく、なかなか体にもいいと報告されているので、フライパンと木べらは手放せなくなるのだろう。鉄のフライパン買ってこようか。

さて、けさは少しだけこの「炒り玄米」ベランダに撒いてみようか。子づくりに忙しく群れなくなったチュン太郎たち、やってくるかな。

 

howsieさんHPから

 

to no ieさんのHPから

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青麻山でトウゴクサイシン見いつけた そしてヒメギフチョウさんは

2021-04-23 15:26:42 | 日記

    

 

雲一つない晴れ渡った空とは昨日のような日を言うのだろう。蔵王古道の会さんのHPのお世話になり、久々にJRとバスを繋いで、遠刈田温泉からの青麻山古道をたどって青麻山(あおそやま・799m)に登ってきた。

青麻山は2回目だが、メインルートの東側から登り、そのまま引き返していたが、双二峰ような青麻山の西隣のあけら山(820m)のほうが高いとは知らなかった。蔵王古道の会さんが遠刈田温泉からの古道を再現整備してくれたおかげで、昨日は二つの峰をたどることができたわけで、宮城蔵王の展望もよく、落葉広葉樹の森の中を行く快適な山道で、こっちの方がメインといいたくなるような充実した山歩きとなった。

温泉からはじめ1時間ばかり林道を行くが、杉林の小暗いわき道に写真でだけ教えられていたウスバサイシン(当地に分布するのはトウゴクサイシンなのだというから、以後訂正)をみつけた。

写真で見たように、根元の地上すれすれに怪しい赤紫の花もすでに咲いていた。

 

    

 

    

 

そう、トウコクサイシンといえば、あのスプリング・エフェメラルのチョウといってもいいヒメギフチョウさんが、この葉裏に卵を産み付けて、孵化した幼虫君はこの葉っぱをモリモリ食べて、ひと月足らずでこの草の地下に分け入って行き、蛹となって来年の春まで夢を見て過ごすという、何とも優しいヒメギフチョウさんの食草さんなのだ。

山路を登っていくと、このトウゴクサイシンは、カタクリ林のあちこちに開いているのが分かり、もしやしたらヒメギフチヨウさんに逢えるのではないかと期待が膨らんで、目の前をチョウが過ぎるのを目で追いかけながら歩いた。ときどき、虫に食われたようなトウゴクサイシンの葉っぱもあったのでていねいに葉を返してもみたが、卵も毛虫も発見できなかった。

七五六山(しちごろうやま・756m)、あけら山、青麻山への登りと、後半はかなりのアップダウンが続いたが、そんなことでウキウキしながら歩いたので、久々の登山、バテもせず正午すぎに山頂に達し、青麻山神社の小さなお宮に拝した。

そんな時である、目の前をひらひらと大型のチョウが舞っては、草にとまって翅をひろげたり、♂のような別のチョウと戯れたりしていた。

「あ、ヒメギフチョウさん発見!神さまのご利益あったり!」と仰天して夢中でレンズを向け、何枚も写真に収め、動画も取った。

「ああ、なんて幸福な1日だったんだ、晴れて蔵王も見えたり、ヒメギフチョウさんに逢えたり、恵まれた1日だったなあ」と喜んで山頂を後にし、あけら山頂にもどりラーメンを作って小休止する。

念のため・・・スマホを取り出し、ヒメギフチョウさんのお姿を検索し、青麻山頂のチョウが、それであることに間違いないか確認したところ・・・・・・

 

「チガウ 違った・・」「ガーン」

どこを間違ったか、同じアゲハの仲間でも、どこにでもいるありふれた(失礼)キアゲハではないか。

 

      

 

せめて家に帰るまで、ヒメギフチョウさんにあえた喜びを持続できればよかったが、わずか30分程度の儚いぬか喜びだった。

「でも、キアゲハさん、十分きれいですよ、ありふれたなんて言ってごめん、山頂の風に吹かれても懸命に草にとまって体を温めている君も好きなったよ。」

と言い聞かせながら、山道を下りた。

途中でモミジガサ(しどけ)の群落地帯やユキザサ(アズキナ)さんにも出ったので、ウルイとともに少しいただいて林道を下る。

 

     

 

 

     

 

その林道でウルイを数本いただいた時だったのだろう、ストックを置き忘れてしまった。10分ほど下ったところで気づき慌てて引き返す。(実は、昨年にも遠刈田温泉のベンチでビールを飲んで休んでいて、このストックの相方を置き忘れ、とうとう出てこなかった経験があり)

 

(10分後)

「あった!」道路の真ん中に横たわっていたストックを見つけてキス。

直後、1台の軽トラが登ってくる。

「もしも、数分見つけるのが遅れていたら、あの軽トラのオジサンに拾われて、二度と手にすることはなかったろうに・・」

 

     

ヒメギフチョウさんの失意も忘れ、改めて青麻山神社のご利益に感謝し林道をくだった。

 

    

       登ったルートを振り返り、1日の充実に感謝しながら、湯とビール

 

蔵王古道の会HP

 

ヒメギフチョウ秋田森づくり活動サポートセンターさんHP

 

キアゲハ昆虫エクスプローラさんHP

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「岳人」5月号が届いて

2021-04-20 10:47:28 | 日記

若かりしときは、中日新聞東京出版局(だったか)が出版していた山岳雑誌「岳人」の2021.5月号が届いた。「山と渓谷」よりハードな山行記事を中心としていた、どちらかといえば熟達者向きの「岳人」が、若者の「ハード離れ」・「ハードだった若者の高齢化」により売れ行きが減って休刊の危機にあったことから、数年前にモンベルが引き継いだと記憶している。

今はモンベルの準機関誌的雑誌になっていて、一般書店には顔を出していないようだし、紙面に登場するギアやクロージングはモンベル製かモンベル社提携輸入品となっているのが情報誌としては「難点」なのだろうが、往年の雑誌のつくりより薄くて軽く、ギリギリに製造コストを切り詰めているコンパクトな風体ながら、読んでみると他誌のような商品PR誌面が少なく必要な情報がまとまって読め、モンベル社らしい環境に配慮した編集姿勢で、同社の機関誌OUTWARDの山岳版といった風情だ。また、表紙をかざる中村みつをさんのイラストもなかなか味があっていい。このイラストほしさだけで手に取りたくなってくる。

じつは、「岳人」5月号を手にしたのは、すっかりモンベル社の術中にはまってのこと。

流れとしては、

① モンベル会員の更新が迫っていて1300円の年間会費を支払う予定であった。

② 別商品の購入のためモンベルのHPをひらいたら、会員カードを某クレジットカードに切り替えれば

  今回の会費を免除するとのことであった。

③ 年金生活者のオイラは、少しでも出費を抑えようとしているので、クレジットカード切り替えを申し込

  んだ。

④ ものの2週間でクレジットカードが届いたので、ためしに何かモンベルの商品でも買ってみようかなと

  HPを開いた。

⑤ そしたら、「岳人」を年間購入すれば1冊分お得になること、オリジナルトートバックをプレゼントする

  などの記事が目に付いた。あの中村みつをさんの絵も気に入ってしまったので、躊躇なく年間購入を申

  し込んでしまった。(出費を抑えようとしていたんではないのか。)

まあ、月1000円程度の「教養娯楽費」の追加出費は、巣ごもり需要の一環として許容範囲と言い聞かせて、大事にページをめくろう。プレゼントとしてついてきた布製の頑丈なトートバックは「バングラデッシュ製」とあった。布もかの地の綿花からつくられたものか。遠い異国で眼の大きな少女が丁寧にミシンを当てたのだろうか、ミシン目も繊細でしっかりしたつくりで満足した。ちょうどソロ用テントやポールなどキャンプ用具が収まりそうだ。

「岳人」5月号の特集は、「テント泊で山登り」

コロナ禍の明けない今シーズン、遠征は無人小屋も含めて極力山小屋を避けて、テント泊中心に計画しよう。温めていたキタダケソウシーズンの北岳、青春スポットの谷川連峰、そしてライチョウ生存山域訪問へと手帖には次々計画が練られ書きこまれてはいくが・・・・さてどうなるのか。

とりあえず、当地は連休明けまでの県外移動自粛なのだが・・

 

 

     

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