7月24日、18:40、仙台でのヒグラシ初鳴き、を聴いた。いよいよ、夏もクライマックスと言いたいところだが、梅雨明けは当分ありそうもなく、今日は、27度もあったが、日差しがない分、真夏の感はいまだなく、絶頂をまたずして7月を終えようとしているのか。
歩いて40分、長町のMOVIX仙台にみゆきさんの夜会Vol.20「リトル・トーキョー劇場版」を観覧に行ってきたが汗だくになることはなかった。マスクに検温、ソシアルデスタンスに間引きされた椅子に座って映画鑑賞も、「つかの間の幻影」として記憶されるのか、今の感染状況を踏まえると秋に向けて再休業も予想されるところであり、約50人足らずの観客ととともに、「短い休息日」をくつろぎながら、2019年1~2月のみゆきさんを楽しんだ。「リトル・トーキョー」のキーワードは、「放生・ほうじょう」=とらえられた生き物を開放すること、であったが、「転生」といい、「敗者復活戦」といい、みゆきさんの人生観は、「時代」当時からぶれていない、まっすぐだ。「つまずき、落ちこぼれ、倒れた者への深い眼差し」。
カメラをもって、野原や公園を散歩しながら記録した草花や動物たちの名前が分からないと、手元の図鑑やネットの図鑑で調べてやっと答えに到るのは快感であり、分からないままだと何かしら胸につかえ、消化不良のままだ。
どうしても分からないと、花ならば「はなせんせ」、昆虫や小鳥であれば「図鑑.JP」というサイトの掲示板に投稿すると半日も立たずにいやみの言葉もなく答えをいただく。世の中には親切で、その道の達人がいるなと、常々関心するとともに、おのれの不明を恥じいるが、ネットとはいえ「自分ではどうにも解決できないことをヒト様のお世話になって答えをいただく」こともありかなと、「自己顕示」と「誹謗中傷」が蔓延する病理的なネット社会にあっても、まだまだ頼れる社会のあることを信じていこう。
いきものの名前を覚えていくことによって、大げさだが、すこしずつ宇宙が広がっていく。名前を知ったら、その次は時間を追ったいきものたちの生態をおしえてもらおう。植物は、花だけではない、小鳥の世界は初夏だけではない、花の後は虫さんたちのお世話で生まれた実とタネがふくらむ豊饒の秋だ。いまはその豊饒の季節に向かって木の実や草の実がふくらみと色づきを始めているときで、小鳥たちがはやく秋が来ることをを待ち構えている。植物学者多田多恵子さんの楽しい図鑑やネットのお世話になりながら、さらに宇宙をひろげていこう。まもなく、第二の自粛期が来るかも。近所の野山だって、楽しみと驚きはいっぱいある。
野草園の湿原地帯に生えていた黄色い花ふたつ。
ネットと図鑑のお世話になりやっとわかった、サクラソウ科クサレダマ
腐れ玉、ではありません。草連玉と書きます。
こちらは、おしべとめしべが長いのでオトギリソウの仲間かなと思いますが、上から見て花弁がねじれていれば トモエソウなのですが、横からだけの写真になってしまいました。
向こうの木立に、薄紅色のお花?がいっぱい
近づいてみるとうっすらやさしいピンクのふくらみ。
図鑑で調べても同じような花の写真はありませんでした。
とうとうネットの「はなせんせ」に紹介。
半日も立たずに、「クサギですね」「クサギをお調べください」と複数のご返事。
まだ開花前の、つぼみだったのでしょう。葉っぱの形から花さえ図鑑と一致すればすぐに「クサギ」と分かるのですが、このようなつぼみだと別の種かと思い込んでいました。
シソ科クサギ属クサギ、多田多恵子さんの図鑑によるとクサギの実は、「深紅の星の中心に藍色の宝玉が輝き、息をのむ美しさです。」とあり、秋までが楽しみだ。
このクサギの葉、手で揉むと臭いから「臭木」と名付けられたそうだが、NHK「こころの時代」で山川宗玄禅師が、禅僧の修行を兼ね、煮炊きし、水にさらし、乾燥させることによって臭みを除き、食材にしていると語っていたので、ますます興味がわいてきた。
何の修行だったか・・・相手の「クサイ!」という偏見をぬぐい、隠された価値を見出すということか・・