かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

気温19℃、早春の妖精(スプリング・エフェメラル)たちに面会する

2022-03-30 20:02:38 | 日記

あったか!南東北もやっと春めいてきた。外に出ても1日アウターの必要なかった。昼の最高気温は19℃だったという。

この20日に開園したばかりの仙台野草園に行ってきた。今だけ咲いているスプリング・エフェメラルたちに会いたいがためだ。なかでもキンポウゲ科のユキワリソウ(ミスミソウ・スハマソウの仲間たち)、フクジュソウ、キクザキイチゲ、アズマイチゲなどが、いつもの場所にいつもの色あいで咲いていた。まだ、チョウやハナアブたちはやってこなかった。

この春は、青葉の森をはじめ近郊の森で、彼女たちの仲間とお友達の虫たちの観察の頻度を密にしたいので、野草園は月に2~3度というところか、でも、この植物園は歩いて20分程度のご近所のポイントで、野草を学び、花々や虫たちをを愛でる大切な癒しの施設。また、焼いたシャケと野草をのせた弁当と熱いスープやお茶をいただくためのサーモボトルを持参しながら季節の移ろいを感じよう。

キンポウゲ科ミスミソウ(ユキワリソウ)  薄紫・薄紅・青紫・赤紫・純白さまざまな色合いの妙

 

 

キンポウゲ科ミスミソウ(ユキワリソウ)  何たって佐渡島

 

 

キンポウゲ科キクザキイチゲさん  青葉の森にも咲いていたよ

 

キンポウゲ科アズマイチゲさん 泉ヶ岳・蔵王山ろくを歩けば出会える

 

キンポウゲ科フクジュソウさん  野生のものは山形・尾花沢郊外と埼玉・小鹿野町の記憶

サトイモ科ミズバショウさん  北ア・朝日岳山麓の出会いが新しい記憶

 

イワウメ科イワウチワさん 南面白山のあの尾根に咲いていたな

 

 

 

 

 

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会えてよかったねカタクリ1年生!

2022-03-28 18:32:32 | 日記

週が明けて、あいかわらず青葉の森の自然観察。

「みっけた! カタクリ1年生!」

糸のような茎と先端のマッチ棒のような実の痕跡。

 

そして、7年生の開花も始まっていました。

 

今週は、次々とカタクリ七年生が開花し、チョウやハナアブも飛び交うのだろう。三日おきに観察したい。

カタクリさんのピンクに呼応するようにショウジョウバカマさんとマキノスミレさんもピンクの衣装をお日様にひけらかしていました。

 

 

 

肝腎のヒメギフチョウさんの食草、ウスバサイシンはこの日も芽吹きが確認できず・・・・

 

 

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越冬タイプのチョウ飛びはじめた

2022-03-27 15:30:14 | 日記

熊野古道から帰って、晴れ渡った先週の金曜、1週間ぶりに青葉の森を歩く。

お目当ては、スプリング・エフェメラル、カタクリの開花と1年生である糸のような葉の観察とヒメギフチョウの食草であるウマノスズクサ科のウスバサイシンの芽吹きの観察。

結果は、観察できなかった。

カタクリに関しては、いくつものうなずきポーズのツボミは確認できたが、開いたピンクの花弁は見つけられなかったし、糸のような1年生も見当たらなかった。

そして、これだけカタクリについては葉やつぼみが出そろい、あと1週間もすれば、あちこち開花できるだけの準備ができているというのに、ウスバサイシンについては、残念ながら芽吹きさえも確認できなかった。カタクリが花開き、ヒメギフチョウが飛び交う頃に一気に芽出しするのであろうか。あと1,2週間、こまめに観察していくことにしたい。今年は、花(サクラ)より蝶(ヒメギフチョウ)に集中してみよう。

そんな観察をしながら、森の小道を漫ろに歩いていると、何やら手帳を手にして歩いていたオバサンに出会った。植物に詳しそうなので、カタクリについて尋ねたら、すでにこの森で二三株のカタクリが花咲いていたこと、カタクリ1年生の糸のような葉の芽出しは、もっと遅い時期に現れ、今はまだ現れないということだった。「そうか、そうだったのか、1年生は遅く現れるのかぁ」これも、あと1,2週間の集中観察してみよう。

帰り際の、あったかな南斜面で二匹(チョウは一頭、2頭と数えるのが正式だそうだ。)のチョウが早くも舞っていた。

黄色の「キタテハ」と瑠璃色のラインが美しい「ルリタテハ」だ。まだ、カタクリをはじめとする花が開かないのに、気が早いなと思ったが、帰って図鑑で調べたら、このチョウたちは、花蜜以外にも樹液なども吸うということで、少し安心した。それに、このチョウの仲間は秋までに成虫となって、寒い冬をじっとして生きているのだという。なんというたくましいチョウたち。まさか、この柔らかな体躯のまま地中に潜り込むことはできないだろうに、氷点下の朝も、どこか葉の陰でじっとしているのだろう。

「ヒメギフチョウ」ばかりではなく、この春、さまざまなチョウの生きざまももっと知っておきたい。

 

 

 

    

 

 

    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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雨の山小屋で聴いたみゆきさんの「ひまわり❝SUNWARD❞」

2022-03-26 13:02:36 | 日記

熊野古道小辺路(こへち)を歩いた二日目、前線の通過による大雨のため、古道の途中にあった個人所有だという避難小屋に停滞させていただくことにし、雨音の絶えない小屋の中で、お茶を沸かしたり、持ってきたポケットラジオの雑音交じりのNHKR1放送を聴きながら過ごした。

最近は、ラジオと言ってもネットでとらえた雑音のない放送ばかり聴いているので、はじめラジオの雑音がひどく煩わしく感じていたが、ネットの入りにくいその山小屋で、時々ラジオの角度を変えながら聴きやすい音を探しているうちに、ラジオの電波というものが貴重な資源、例えば、わずかに滴り落ちる飲料の水滴のような大事なものに思えて、しばし、ありがたく、そして言いようもないほどなつかしく、微かに届く音源に聞き耳を立てていた。

甲子園のセンバツ高校野球も中止になったみたいで、NHKRIは、ウクライナやコロナ禍でしおれ気味な視聴者を元気づけたいと思う気持ちからなのか、「元気になる歌・勇気をもらえる歌」の特集をしていた。

ZARD「負けないで」、Re;Japan「明日があるさ」など・・湿った暗い小屋の雰囲気がたしかに明るさを増していった。

そんなとき、まったく別次元の放送かと思うほど突然みゆきさんの声、異国の巫女が祝詞を奏でるような節回しで「ひまわり❝SUNWARD❞」が雑音とともに聴こえてきた。歌詞が聞きとりにくかったが、たしかにみゆきさんのシャウト音で「たとえどんな名前で呼ばれるときも 花は香り続けるだろう たとえどんな名前の人の庭でも 花は香り続けるだろう~♬」という歌詞を耳に留めた。

歌を聴きながら、まるで、ウクライナの廃墟のような焼け跡にみゆきさんが一人立ち尽くしてウクライナの国旗をはためかせながら歌っているのではないかと思った。ぜひ、恐怖に逃げまどい疲れ果てたウクライナ国民や命を賭して暴力に立ち向かっているウクライナ戦士たちに聞かせたい音楽であると思った。

みゆきさんのひまわりは、「SUNFLOWER」ではなく[SUNWARD」。ひまわりの漢字「向日葵」の「向日」の意、つまり「太陽に向かって」咲く花ということだ。

ウクライナの国旗、下半分は豊かな穀倉地=ひまわり畑、上半分は青空。

ロシア兵によって汚された穀倉地が、ほどなく地平線まで❝SUNWARD❞に埋め尽くされた大地となってよみがえることを祈ろう。

 

 

中島みゆき ひまわり❝SUNWARD❞カラオケ

 

 

「ひまわり」といえば、オイラのようなアラカン世代は、ヴィットリオ・デ・シーカ監督のイタリア映画のほうを思い出すだろう。第二次大戦により引き裂かれたソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニの演じた哀しい恋の物語。

冒頭から、あの地平線まで広がり風にゆれるひまわり畑がヘンリー・マンシーニの切ない音楽とともに描き出されるのだが、あの沃野は、現在戦火にあるウクライナのヘルソン付近で撮影されたものらしい。太陽に輝くひまわり畑の地中には、第二次大戦下で命を落としたイタリア兵やソ連兵の多くが眠っているのだという。

ウクライナへのロシア侵攻まもないころ報じられた映像に、占領した地に立ち尽くす若いロシア兵に一人の老婆が近づき、こんな言葉を言い放ったというシーンがあった。「あなたが命を落とした時、その場所から花が咲いてほしい。だから、ヒマワリの種をポケットに入れなさい」と。

ウクライナの沃野にほどなく咲き誇るひまわりは、2022年に土に還ったこんな若者たちのポケットから育ったものなのかもしれない。

哀しい物語が続いているが、花は香り続けるのだろう。

 

映画❝SUNFLOWER❞テーマ曲

 


 

熊野古道「祈りの道」

石の道(果無集落への道)

 

 

花の道(果無集落)

 

 

河の道(十津川)

 

花の道(バイカオウレン)

 

 

星の道(オリオン)

 

巨木の道(三浦峠への道)

 

仏の道(十一面観音さま)

 

 

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小辺路を終えて二山+1をお詣り

2022-03-23 08:00:09 | 日記
一日、大雨による停滞を余儀なくされたが、無事に高野山から熊野本宮大社までの熊野古道小辺路を一昨日まで踏破できた。ただし、その日のうちに大社参詣は見送り、川湯のキャンプ地にテントを張り、川湯温泉の公衆浴場で「身を清め」、翌日に本宮大社、新宮にバスでゆき速玉大社、神倉神社にお詣りし、この旅の締めくくりとした。

ロングトレイルの課題があきらかになった。ザツク荷重20kは重すぎる。苦しみがつのる。水を入れて15k以下となるよう取り組もう。酒は持参するな!疲労が充分眠りを誘ってくれる。そして何より体力向上!帰ってからランニングと筋トレ開始。

川湯大塔川に山桜がほころんでいた。那智大社は残された。また訪れよう。





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