北帰行の疲れを和らぐ目的で、かねてより通っていた鳴子の湯宿の湯治客となる。
六畳の部屋には、蒲団とちゃぶ台以外これといったものはないが、共同の炊事場には、冷蔵庫も電子レンジもあり、キャンパーには、贅沢すぎる設備である。
4つある、それぞれ異なった泉質の湯舟に気ままに浸かって旅の思い出にふける。
それにしても、連休前の平日とはいえ、テレビもなかった昭和30年代ころの香り紛々とする、こんな贅沢な空間を味わう客がオイラ独りとは。
温泉街をあるいてみて、歩いている客の少なさと古宿の廃れように悲しみというものをおぼえる。この宿もいつまで続くのか。
こんなに素晴らしいお湯を持ち、「東日本の横綱」と称されるこの温泉街がこの状態では、東北のほかの温泉街は、どうなっているのだろう。震災のせいなのだろうか。
このさき、旅の疲れをとくためとうたい、昭和の思い出にふけるため、みちのくの湯治場巡りもやってみよう。消え行く文化遺産かもしれないので。
今朝詠んだ歌
「みちのくの湯治場ひとりさびしくも湯船に流るる湯の音たへず」
六畳の部屋には、蒲団とちゃぶ台以外これといったものはないが、共同の炊事場には、冷蔵庫も電子レンジもあり、キャンパーには、贅沢すぎる設備である。
4つある、それぞれ異なった泉質の湯舟に気ままに浸かって旅の思い出にふける。
それにしても、連休前の平日とはいえ、テレビもなかった昭和30年代ころの香り紛々とする、こんな贅沢な空間を味わう客がオイラ独りとは。
温泉街をあるいてみて、歩いている客の少なさと古宿の廃れように悲しみというものをおぼえる。この宿もいつまで続くのか。
こんなに素晴らしいお湯を持ち、「東日本の横綱」と称されるこの温泉街がこの状態では、東北のほかの温泉街は、どうなっているのだろう。震災のせいなのだろうか。
このさき、旅の疲れをとくためとうたい、昭和の思い出にふけるため、みちのくの湯治場巡りもやってみよう。消え行く文化遺産かもしれないので。
今朝詠んだ歌
「みちのくの湯治場ひとりさびしくも湯船に流るる湯の音たへず」