かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

いにしえ・信仰の蔵王古道を歩く

2020-05-30 06:33:17 | 日記

宮城蔵王の「蔵王古道」を歩いてきた。

古道といえば、吉田口、精進口、船津口、須山口、村山口と五本すべて歩いた富士を思い出す。前年まですべて歩ききることができたのも、コロナ禍で山を閉じられた今年の状況を考えると、何者かが手を差し伸べてくれたと信じたい。麓から登る冨士の古道、ご利益はいまだ認められないが、いずれも味わい深く、自然と向き合える静かなみちであった。

明治政府の廃仏毀釈の命によって、修験道を中心とした山岳宗教が廃れるまで、ひとびとは、救いや安寧をもとめて山頂に神仏を祀り、ろくな装備ももたずに、麓から長時間歩いて登った。代表的なのは富士だが、白山、御嶽、乗鞍、大峰、月山など、霊山と崇められた山岳には、麓から登るそのような登拝道があった。

近代化とともに、自動車社会がやってきて、スカイラインなどの美名で自動車道が山岳地帯に伸び、ひとびとは楽な方楽な方へと流れた。その結果、登拝道は、次第に草に覆われ、風雨で浸食崩壊し、廃れ、忘れ去られた。

宮城蔵王の蔵王古道は、麓の遠刈田温泉にある刈田峰神社里宮(標高約300m)から刈田岳(1757.8m)山頂に立つ刈田峰神社奥宮に到る標高差約1450m、距離にして約13kmの道。この道も、刈田岳山頂直下まで伸びる蔵王エコーラインという観光道路のお陰で、標高約1200mの賽の河原付近までは廃道化していたものと推定されるが、地元の有志により、復元、整備されているとのこと。(昭文社の山と高原地図2019年版では、標高880mの峩々温泉分岐から登山道表示がなされているが、国土地理院2万5千図(平成28年~29年発行)には、徒歩道表示がない。)

恥ずかしながら、この道を知ったのは大阪のアウトドア団体のウォーキング企画情報などからで、4,5年前のこと。昨年、沖縄から帰って、早く歩きたいと思っていたが、このコロナ禍の収まりで、やっと県内移動は自由になったことから、まずはこの道を選んだ。

白石からの一番バスが遠刈田に着くのが8時過ぎということから、刈田岳頂上までは行けなかったが、賽の河原付近まで辿った古道は、ところどころエコーラインをまたぎ、バイクや自動車の音が気になるところもあったが、起伏が緩やかで、ブナやミズナラといった落葉広葉樹林の青葉が美しく、柔らかで、登山者にやさしい道であった。

地元の団体が「蔵王古道」と書いた木札を要所要所に掲げ、赤テープもところどころに結ばれていたので、安心安全、いざとなればいつでもエコーラインにエスケープできるので、道迷いの心配もなし。まさに、高齢化した単独登山者にはうってつけの登山道といえよう。

数年前だったら、トレランスタイルの軽装で、山頂往復は、いともたやすかっただろうが、いまや、肩にカメラを担ぎ、右手にストック、左手に双眼鏡といういでたちなのであり、今回は、途中下山でも満足であった。

これからは何度かこの道のお世話になり、あるいは山頂の避難小屋に仮眠しながら、星空を撮ったり、ご来迎(ブロッケン)に手を合わせながらいにしえの信仰のありかも探って見よう。併せて、数十万年の間、あちこちで噴火を繰り返したというこの山の成り立ちや森の生成、植物分布なども調べてみようか。観光道路やスキー場開発でズタズタにされていることを主な原因とし、若き日々は、あまりまじめに向き合わなかった蔵王という山だが、観光道から一歩外れれば、豊かな自然は脈々と引き継がれているのであり、老いて、この山域を見直し、信仰の山ともしていこうか。

6月になれば、隣県山形を歩くことも許されよう。宝沢(ほうざわ)という集落から蔵王信仰の道が山頂に伸びていると聞く。今度は、そちらの古道を歩いてみよう。山形側には蔵王温泉、宮城側には遠刈田温泉。下山後に、いい温泉も待っていてくれる。近くに、いい山、あるじゃないの。「新しい生活様式」に適う山。

古道にあった、蔵王権現の石碑。いつ、どなたが運び埋めたのか

 

ミズナラの巨木を仰いで

 

澄川の向こうに、雪形をいただいた馬の背

 

 

 

蔵王古道

蔵王信仰

蔵王山のなりたち

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登山再開の心得

2020-05-28 04:01:13 | 日記

会員となっているココヘリ事務局より、山岳医療救助機構という団体が発行した「CDC発信に基づいた 登山再開に向けた知識 登山実践編」という資料がメールで送られてきた。

登山の計画、行きかえりの心得、登山中の心得、小屋やテント場での心得、病気やケガした場合の対処方法等詳細な注意点が記されている。

登山計画に関しては、自宅近郊→家族単位→日帰り登山→宿泊登山と段階を踏むようにとのこと。

行きかえりについては、公共交通機関の乗り降り時、コンビニ、トイレ使用時の手指の消毒、マスクの着用が求められ、登山中はソーシャルデスタンスの確保とすれ違い等ヒトとの接近時のマスク使用、挨拶時に「こんにちわ」と発生しないなど、事細かに行動様式が示されている。あたらしい行動様式に違いない。慣れるまで時間がかかろうが、実践したい。

マスクは、行動中は暑くて苦しいので、ヒトの多い時はあごに引っ掛けておいて、近づいたら着用、ヒトが少ない時はポシェットにしまって、ヒトが来たらハンカチなどで鼻と口をふさげばいいのだろう。

ということで、天気予報を聞きながら、県内の日帰り登山を、JRとバスも利用して、挙行しよう。手指の消毒用のアルコールジェル、サージカルマスク(アベノマスク届かず、届いても利用せず)は、準備した。単独行で平日の混まないルート、探してみよう。

電車に乗るのは3か月ぶり、少し怖いが、階段を少しずつ登ってみよう。

 

山岳医療救急機構

 

 

東北大の草むらに ニワゼキショウ の赤い花がいっぱい咲いていた。

 

ツツジ科の ドウダンツツジの仲間だろうが、これはアブラツツジだろう。(青葉山)

 

 バラ科のコゴメウツギがひっそりと咲いていた。小米とい漢字をあてる白い米粒たち。(金剛沢)

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幸福の青い鳥~全国的解除の日に

2020-05-27 04:36:09 | 日記

2020年5月26日、コロナ緊急事態宣言は全国的に解除された。いまだ、国民の99%は、抗体を持っていないとのデータもあり、今後、第二波、第三波の大波が押し寄せると識者は述べているが、この青葉の季節、とりあえず、一応、外出OK、来月から県外移動、6月19日以降は首都圏を経由する県外移動も、「政治的に」、ゴーサインが出たのだ。

そんな日でも、自粛期間と同様に、青葉の森を歩いてきた。2,3時間歩いても、すれ違う人はだれもいないという、静かな森で、鳥の声、花の色などに五感をすませている時間は、「無我夢中」、いわば座禅と同じような時間の流れを体得することができるような気がする。

黒い真ん丸オメメで、真っ黄色のくちばしをした見慣れない小鳥が二羽、森をかすめていった。カメラに収めきれなかった。帰って、図鑑を確認したら、「クロツグミ」のカップルではなかったかと思う。

林道では、サンコウチョウのホイホイも遠くで聞こえた。この森では、ホトトギスやカッコウは聞こえない。なんでも、ホトトギスはウグイスの巣に、カッコウはオオヨシキリ、モズ、ノビタキなどの巣に托卵するそうなので、これらの標的が少ない森には、やってこないのだろう。

 

この日最後の坂道を登っていると、高らかな歌声が梢から聞こえてきた。何度か位置を変え、歌主の正体を確認してみたら、

「いた!」まぎれもなく幸福の青い鳥、オオルリの♂くん。こちらの存在にも気づかないような一所懸命さで大きくくちばしを開いて鳴いていて、鳴き終えると何者かの返事を待っているかのように首をかしげる。縄張りアピールか求愛か?初心のウォッチャーとしては、その辺の言語解読能力が足りないのだが、あの一途さから察するに、♀に美声をアピールしているのではなかったか。何しろ、オオルリ♂は、その歌唱力によって♀獲得能力を発揮するのだということらしいから。

15分、20分、オイラはその歌主の美声に酔いながら、しばし幸運なひと時をすごした。緊急事態解除の福音の調べは彼によって届けられたのだと、勝手に思い込んだ日。

 

 

 

 

 

   

 

 

 

   

 

 

 

   

 

 

   

 

 

 

   

 

 

 

   

 

 

 

 

 

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カッコウを聴きたくて

2020-05-25 09:15:57 | 日記

先週の土曜日、今年初めてホトトギスの鳴くのを聴いた。記録の持ち合わせがなく、例年により早いのか遅いのか分からないが、いよいよ初夏の主役たちがやってきた。昨日の日曜日には、早朝広瀬川の河原でオオヨシキリも聴いた。土曜日から、北風が南風に変わった。夏鳥たちは、南風によって背中を押されながらやってきたのだと思う。

 

ホトトギスの鳴き音も好きだが、やはりこの時期になると聴きたくなるのが、カッコウである。晴れ模様の高原の早朝、まだ深い靄が立ち込めるカラマツやシラカバの森の向こうからカッコウの鳴き声があちこちと聞こえ、やがて靄が薄れはじめ、お日様の光が梢のあいだを通っていくすじも差し込んでくる。陽を浴びた草むらには、レンゲツツジのあざやかな朱色が映え、夏鳥たちの歌声が森に響き渡る。

そんなシーンを思い浮かべる。菅平、勢至平、滝沢牧場・・・人生の大半の初夏をカッコウを聴きながらあちこ歩いてきたような気もする。今年は、これらの高原にいまだ足を踏み込んではいない。きっともう蔵王山麓では鳴き始めているのだろう。

バードリサーチ

カッコウやホトトギスなど托卵をするカッコウ属の鳥たちは、卵をほかの小鳥の巣に産みっぱなしにし、いわゆる子育て放棄の無責任なヤカラと思われているが、そうやって生き延びることを運命づけられているかと思うと、哀れにも思う。卵のあたため、ヒナへの餌やりや巣立ちのしつけなど愛情シーンを経験せぬまま、わが子の顔も知らずに一生を終える、そんな彼ら彼女らの一生というものは、なんて孤独で悲しいんだと思う。そんな、気持ちがあるからなのか、初夏に歌いだすカッコウ属には、さわやかな季節の到来を喜ぶと同時に、ある種の寂しさも感ずるのかもしれない。

芭蕉の句を思い出す。「うき我をさびしがらせよかんこどり」

が、カッコウ属には、まだ知らないことがいっぱい。ほんとに、わが子を知らずして南に帰るのか。一度の交尾で、♂は♀と二度と寄り添わないのか、托卵されたウグイスやノビタキなどは、親よりでかい子らと旅するのかなど。。。

相手の名を知り、生き様を知り、小説よりも面白いエピソードか、花ばかりでなく、野鳥の世界も読み解いていこう。

 


広瀬川おさんぽ図鑑

5月23日・24日

 

   

    マメ科ハリエンジュ属   ハリエンジュ(ニセアカシア)

  なんという甘い香りだ。アカシアのハチミツはこの花か。どんなハチがやってくるか、見てみよう。

 

   

   ミズキ科サンシュユ属  ヤマボウシ

   甘酸っぱくおいしい実は、小鳥たちも好きなのだろう。

 

 

 

   

    キリ科キリ属  キリ

   紫いろも濃い薄いさまざまあって美しい花だ。

 

 

 

   

    スイカズラ科ガマズミ属   ヤブデマリ

   ようやく両性花の細かな花が開いてきた。

 

 

 

 

   

   ケシ科 ナガミヒナゲシのつぼみか

   オレンジ色の美しいケシは、外来種で生命力が強いのだという。つぼみは可愛すぎる。

   

   ミズキ科サンシュユ属  ミズキ

  小鳥たちの好物の黒い実がたくさん育つのだという。バードウォッチの対象木だ。

 

 

 

   

   クワ科クワ属  ヤマグワ 雌株

   クワの実が赤らんできた。

 

   

    ニシキギ科ツルウメモドキ属  ツルウメモドキの雄花

  雌雄異株とのことで、雌株を捜し歩いた。真っ赤な木の実は、小鳥たちの好物らしい。

 

   

   ニシキギ科ツルウメモドキ属  ツルウメモドキの雌花  雄花株から4~5m隣にひっそり咲いていた。

 

 

 

   

   キク科ヨメナ属  カントウヨメナか

   キク科の花は種類が多く、同定はむつかしい。紫いろの種類は好きなので、ていねいに区別していきたい。

 

 

   

    アカバナ科アカバナ属   アカバナ ではないようで検索中

 

 

 

   

   花の下で休んでいる蝶はどなた?

 

   

  ヤマトシジミ   美しい瑠璃色です。

 

 

 

カエデ科  ヤマモミジの翼果   うつくしい淡桃色だ。

 

 

 

トチの花のそれから

 

 

すっかり落ちた花の後にめしべだけが残ってお腹が大きく膨らんできた。両性花は、クリスマスツリーの上の方のあることが分かった。

 

 

 

 

どちらかというとツリーの下方にめしべが多く、ふくらみが大きい。

 

まだまだ咲いている花に、ミツバチハッチがやってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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そろそろ地図をひろげて

2020-05-23 16:01:48 | 日記

日本全国、感染が治まってきたのか。首都圏も来週には、緊急事態解除の流れとなりそうだ。東北でも休業中の施設も来月から営業を始める様相だ。営業山小屋だけは、いましばらく我慢せざるをえないだろうが、安達太良のくろがね小屋や吾妻の吾妻小舎も6月には開くようだ。バスが動けば、吾妻や栗駒のテント場もいいだろうな。くろがね小屋は、1年改築が伸びたという。湯に浸かりたい。

他県への移動はどうなるのだろう。主だった知事は、今月いっぱいの自粛を求めていたのだから、このままだと6月1日、月曜日からは、福島、山形、岩手間ぐらいの移動は許してもらえるのだろう。あの静岡県知事だって、静岡・山梨間はOKサインを出している。

大方の、自粛ビトにとって、一番「やりたいこと」は「旅行」とのアンケート結果。誰だって、動きたいのだし、それが宿命というものだ。梅雨入り前の、安達太良、吾妻、栗駒行ってみたいな。花も咲き始めているだろう。

来週から晴れてあたたかくなりそうだ。先ずは県内の蔵王と船形界隈の地図をひろげて、日帰りできそうなコースを目でなぞる。バスで遠刈田か、宮城蔵王周辺の散策と温泉か・・・夏鳥もいっぱい来ているだろう。

その前に・・・3か月と伸び放題の髪の毛を刈って、小ざっぱりとしてか。

 

 

 



野草園拾遺

ロックガーデンから離れ、ひっそりとした園内をぶらぶらと歩いた。徒歩圏内に、季節の花々や木々の名前やいろどりを教えてくれる野草園と東北大植物園が存在していて幸いである。東北大も、まもなく開園してくれるのだろう。

5月21日

   

 

バラ科 サンショウバラ  サンショウのような細かな葉、富士山周辺にだけ咲く小高木なのだという。

野生のバラは、美しいし匂いも好きだ。この花を求めて、富士山麓を歩くのもいいかもしれない。

 

 

   

 

マメ科センダイハギ属 センダイハギ  漢字だと仙台ではなく先代萩。北国の海岸に群生するのだという。 きっと、どこかで目にしていただろうが、意にも留めなかったのだろう。

 

   

 

ツツジ科  ウラジロヨウラク 

 漢字だと裏白瓔珞  瓔珞とはあの菩薩様もアクセサリーとしていた仏教の装飾品。誰が名付けたのだろう。明治時代の植物学者だろうが、昔のひとはあらゆる方面に豊かな知識を持っていたようだ。この花は、安達太良山や蔵王といった火山性の山に多いようだが、マクロで撮ってもう少しピントをきかせれば、それはそれは美しい初夏の宝石だ。

 

 

 

   

アヤメ科アヤメ属  キリガミネヒオウギアヤメ  霧ヶ峰の固有種だろうか?

檜扇とは、平安時代の扇のようだが、葉が幅広なので扇にたとえたのだろう。アヤメ、ショウブ、カキツバタ、いずれもアヤメ科アヤメ属に分類されるが、今年は、しっかり区別できるようになろう。「花弁に網のような紋様があるのがアヤメ、葉の広いのがヒオウギか・・・・」

 

 

 

   

キクメタカラコウ属  マルバダケブキ

青葉の森を歩いていて、このフキのような草がいっぱい生えていたので、はじめはツワブキかなと思っていたが、ツワブキは、冬の花。「はなせんせ」に投稿して、名前の教えを請うたが、誰も教えてくれなかった。マルバダケブキかトウゲブキではないかとは思っていたが、きょう野草園に来てマルバダケブキであることが分かった。この写真のように蕾が黒くなっており、森で見たのはこれだったのである。図鑑では、花期が7~9月とある。どうなっているのだろう。

 

 

   

 ハイノキ科ハイノキ属  サワフタギ

沢を塞ぐように生えるから、「沢蓋木」という和名がつけられたということだが、この旺盛な花のせいではないだろうか。

 

   

 ユリ科ユリ属  ヒメサユリ

野生のピンクのユリは、日本で中部以西に育つササユリと東北の山形、福島、新潟に育つヒメサユリだけだと思う。

山岳でいえば、飯豊と朝日の尾根に7月ころ咲いている名前も容姿も愛すべきユリの花だ。

 

 

   

スイカズラ科ガマズミ属   カンボク (肝木)

このところ関心を寄せるガマズミの仲間たち。ヤブデマリと同じく周囲の真っ白な花は「装飾花」、取り囲まれている細かな花は「両性花」お互いどのような役割をになって、秋に真っ赤実をいっぱいつけるのだろう。

 

 

   

アヤメ科アヤメ属  キショウブ?

黄色いのはキショウブ、白いのはシロショウブと自分で決めているだけ。

 

    

        池に映るアイリス  カキツバタ

 

 

   

   

  アヤメ科アヤメ属  シロショウブ

  ムラサキも、キイロも、シロも花の奥は黄色だね。やはり虫を誘う色なんだね。

 

 

 

   

  スイカズラ科タニウツギ属  タニウツギ (谷空木)

初夏の登山道で、おなじみの淡紅色の美しい花。枝に毒があると教えられたが、どの図鑑にも書いていない。

 

 

    

 バラ科スグリウツギ属  コゴメウツギ (小米空木)

その名のとおり、白い米粒のようなかわいい花だ。ウツギという名前はどこからきたのだろ、スイカズラ科にもバラ科にもあるね。

 

    

 野草園の最奥に一本だけ育っているハンカチの木。その名の白いハンカチ大の苞葉がヒラヒラと不思議な気だが、ハンカチは多くがすでに地上に落ちていた。

 

   

 

   

モクレン科モクレン属 ホオノキ (朴の木)  マグノリアの木

美しいというのを通り越して、神秘的で聖なる花だ。芳香がある花だということだが、花の位置は高くて遠い。

 

 

 

   

 

   

アジサイ科バイカウツギ属  バイカウツギ (梅花空木)

こちらは、アジサイ科のウツギ。 山で出会ったことはないかもしれない。

 

   

  クワ科カジノキ属  カジノキ (梶木)

 もう花が終わって木の実が大きい。クワの仲間だけあって、秋に熟すと甘いらしい。もいでみよう。

 

   

 

   

スイカズラ科ガマズミ属 ヤブデマリ  (藪手毬)

枝に対生の葉が生えて、その上に美しい冠のような花をいっぱいつけている。

 

 

 

   

  アヤメ科アヤメ属 カキツバタ (杜若)

水辺に咲くのがカキツバタ。乾いた土に咲くのがアヤメ。花びらの中央に白い剣先が見えるのがカキツバタ、網目状模様がアヤメとまず覚えよう。

 

 

   

   野草園は、トチの木、シャクナゲと木の花が咲き誇っています。

 

 

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