かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

2017年の終着駅

2017-12-31 15:18:14 | 日記

2017年大晦日の日。どんよりとした曇り空。少し雨粒。消極的年賀状(届いた分しか出さないということ)発送用の光沢仕上げはがき(FUJIFILM製)を購入後、宮良の海岸をお散歩。大潮で、干潮が11時だというので、ランチ用に紙パックワインとサンドウィッチをザックに入れて歩くが、皆、沖の海岸線のほうにランチに出かけたみたいで、少し寂しい思い。

でも、久しぶりの「アオアシシギ」君やハマナタマメの花を日本の冬においしそうにむさぼる毛虫の兄弟に出会って、ほっとする。

イヤホンでらじるらじるFM仙台放送局版を聞いていると現在の最高気温が2.9度とか。こちら、20度くらい。2年後は、「あそこ」に滞在しているのかと思うが、想像力が働かない。

散歩の終わりに、宮良海岸の石に腰掛けて、残りのワインを飲みながら「まろのSP日記」を静かに聴く。浜は、風もなく波音もなくまったく静かだ。

去年の年末の曲は、ラフマニノフの「ヴォカリーズ」だったが、本日まろ様は、同じ作曲家の「2番シンフォニー第3楽章」をヴァイオリンでやった。

やはり、1年の終着駅は、時間の果てを感じる時で、ラフマニノフが似合っているようだ。

予報では、明日の初日は望めないが、カメラのバッテリーに充電しておく。

 

   八重山の 終いの月か 晦日月      (12月30日、午後5時9分)

 

 

アオアシを  年の瀬につき  知らん顔

 

  水滴に 命をもらふ 渡りシギ

 

   生きるとは 急げとのこと  大晦日

  生きるとは 進むということ 大晦日

 

  大晦日 グンバイヒルガオ  宇宙(そら)見てる

   うなだれて おおつごもりの ゆうなかな

     ランタナや  行く年来る年 はなやかに

   暮れの日に ランタン灯す ノアサガオ

   イソシギの ちょこまかとして 年を越す

 

 

   キアシシギ 晦日の大潮 食べつくす

 

 

  宮良川  コサギ浮かべて 年を越す

      

 

        暮れの日の  チュウシャクシギの  眼柔ら

     

 

  美の貌を 虫にささげる ナタのマメ

 

 

 

          「捧げる」と ハマナタマメ  の独り言 

    

  

 

 

     大晦日 宇宙孤独を 感じあう

    つがいです  ハクセキレイ の  暮れの宿 (タイワンハクセキレイか)

 

 

 

 

https://youtu.be/78XzDBpjNtg   宇宙の孤独を今年も感じて、終着駅に辿り着く。

 

 

 

 

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窓開けて室温23度・年末の石垣島

2017-12-30 06:16:38 | 日記

 昨日の午前は部屋を少し片付けて、埃にむせる。窓を開けても冷たい風は入らず、温度計は23度。暖かな年の瀬である。映画「コンタクト」を録画しながら少し見て、晴れたので海岸線を2、3時間散歩。

汐が満ちており、チドリやシギ、カモの仲間は川辺や砂浜、汐の届かない岩影で休息している。彼らの生活を観察していると、汐が満ちたら眠り、あるいは体を休め、汐が引いたら活発な給餌に入るのだと思うが、ただし、夜間はあまり飛んだり、鳴いたりはしないのだろう。鳥目ですから。

したがって、朝晩汐が引くときは、1日2回は活発に行動するが、昼ごろ干潮の日には、1日1回しか食事を取らないのか。その辺のところが観察不足なのであり、今度月夜の干潟を歩いてみよう。撮影は難しいだろうけど。

 

相変わらず、きれいに晴れてくれない。暖かいのはいいが、ベランダや海岸に三脚を出せない日が続いている。

映画「コンタクト」、の残りを録画で観て、☆星とコンタクトできない孤独な夜を紛らす。

 

橙の UFO来る 暮れの海

  カタバミや  冬に逢い見て  頬染まる 

  クリスマス  ケイトウ灯す  於茂岳

 

 

    汐満ちて しばし休らむ 冬チドリ

チドリにも まぶたあるらし 冬暖か

腹満ちて マングローブの 冬の宿

  ミサゴさん いつも一人の 冬の旅

  海人(うみんちゅ) も南に帰省 ミサゴかな

 冬の旅 仮眠 仮眠の キアシシギ

空に青 雲には灰の 暮れの海

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富士のある風景 回顧と展望

2017-12-29 05:54:01 | 日記

 (回顧)

2017年4月29日~30日 第1回富士山一周ウルトラフリーウォーキング120km 28時間38分22秒

2017年7月31日~8月1日 海抜0から3776m 田子の浦ー村山古道ルート  下山は吉田口5合目 約30時間

いやというほど富士に寄り添った。そして、

2017年12月10日 IZU TRAIL JOURNEY における仁科峠付近からの純白の富士

ひさびさ目頭に熱いものを感じ、富士を感じる1年の終いとした幸福なネコなのである。


 (展望)

2018年4月20日からSTY前夜まで、富士山合宿、本栖湖、精進湖テントサイトを基地にSTYコース試走及び富士文学散歩

2018年4月27日STY(静岡こどもの国~山梨河口湖92k)卒業トレイルレース

2018年6月30日~7月1日(御山開き) 富士山古道登頂の最終章 河口湖船津口~山頂遥拝~御中道・大沢崩れ~精進湖口

来年も富士に寄り添う幸福なネコとなりうるのか。

観音堂のおみくじ次第。

 


 

 (それから)

四季を問わず、富士に通い、オリジナルな富嶽百景の作成に挑もう。

2017年8月1日午後の窓辺

 

 

 

2017.8.1夜明け前のの富士山9合目付近

 

2017.4.29 富士山西山ろく

 

 http://fugaku36.net/free/gaihu  北斎ですね。デスクトップにショートカットを。

 


 

12月28日 月齢10.2の月  久々のお出まし、 そのうち雲に掻き消える

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年寄りが遭難したら叩かれるのか

2017-12-27 20:16:48 | 日記

全員70歳以上の3人の登山者が、山梨県上野原市の坪山(1102.7m)で26日心配停止で発見された。はじめて聞いた山だが、花の時季には人気の山だとか。

23日に日帰りの予定で登ったのだという。この季節、気温は低いが、雪のない奥多摩や奥武蔵の1000m前後の山にグループでハイキングするのは、いかに70代とはいえ、「普通」なのであるが、原因も分からないのに、死人に鞭打つような、誹謗中傷の嵐である。やれ「年寄りの癖に冬山とは」、やれ「70代はGPSも使えないのだから、山に入るな」といった論調。

ちょっと待て、原因も分からない時に、他人の不幸に追い討ちをかけるのはやめたまえ、3人とも絶命するには、それなりの理由と生きるための格闘ががあったのだと思う。どんな低い山だって、人の命を奪う要素は、老若男女にありうる。今回は3名全員が低山で亡くなっている。3人とも一挙に滑落するとは思えない。何かがあったんだろう。どういう方々かはしらんが、人生の先輩、相当の経験に基づく判断力が働いた上でのアクシデントである。後の、詳しい報告を待ちたい。

まるで、養護施設の老人扱いするのはやめようぜ。山を歩く70代は、れっきとした元気な登山者だ。危険なコースとはいえ、山と高原地図「陣場山・高尾山」では普通の登山コース。何の危険警告もない。


ただし、YOUTUBERの映像を拝見すると低山ながら厳しいルート。道迷いと滑落危険の山。でも、あの3人に何があったんだろう。とにかく、中傷はやめて、冷静にコメントを。高齢者は、積雪のない安全登山を、この時期,こころがかけているのだから。

 

 

 

 http://matomame.jp/user/arieru555/68b17c5b40a83f576c5f

でも、低山でも厳しいコースみたい、道迷い滑落危険か

https://youtu.be/ZroVcvKIrco

 

https://youtu.be/cEY9KUil57s

 

今年1月4日のオリオンの大三つ星と小三つ星。まだこのような冬空は現れません。

 

 

 

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トスカニーニの年末

2017-12-26 05:14:37 | 日記

NHKFMの朝は、4日間の「トスカニーニ変奏曲」、昨年は、「フルトヴェングラー変奏曲」同じころに同じように涼しい石垣島を歩きながら聴いた。1年前は、昨日のよう。

「アルテュール トスカニーニ」、1867年、徳川幕府が倒れた年に生まれ、1957年、オイラが生まれた後に亡くなったイタリアの名指揮者。以前は仲間だったムッソリーニがファシストに変容したことに抗してイタリアを飛び出して、戦時下から戦後は、アメリカで指揮棒を振って、アメリカで命を落とした反骨の人。

テンポが速く、いつも緊張感を持った気迫あふれる演奏が残されているが、オイラが生まれてはじめて買ったLP版も、たしか、彼のベートーベンの1番と2番だったな。

40年を経て、今という時に聴く彼の音楽は、変わらずハイテンポと潔いリズム感で、テンションが高まり録音の古さを忘れさせてくれる。

今朝は、Youtubeのお世話で、戦時下の1941年に振った「第9」を聴いているが、笑っちゃうほどヒステリックで天地が張り裂けそうなくらいの鳴動に、思わず「驚天動地」という四字熟語が飛び出すほど。ピカソの「ゲルニカ」の世界観と一致するような演奏ではある。ファシストに向けて「第9」という大砲を鳴らしているのか。

彼が身を寄せた自由な兄弟国アメリカのかの親分は、現代という時代に、新たな火種を点し、仲間はずれの道を選択し、2017年を締めくくろうとしている。もう一方の共和国も、仲間はずれの道を選択しつつあり、自由の究極である生命に、大いなる不安をもたらしている。シラーの「神が与えた不思議な力によって、すべての人は兄弟となる」の詩の理想から、どんどん離れていくような、世界情勢。

トスカニーニが存命なら、かれら国に向けてどのような「第9」砲を鳴らすのだろう。怒って下さいマエストロ。

   

2017年7月28日 葛飾帝釈天のハスの花 2018年の平和に向けて祈ろうぜ






 

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