かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

野草園のsasa suwekoana(スエコザサ)を手に触れて

2023-09-29 18:53:49 | 日記

植物学者牧野富太郎と妻の嘉衛(すえ)をモデルとしたNHK朝ドラ「らんまん」は、今朝の回で最終回を迎えた。昭和3年の妻の死を直接描かず、ドラマは昭和2年に念願の牧野植物図鑑完成し、その最終ページに牧野博士が仙台で発見して妻の名をつけた「スエコザサ」の図譜を眺めながら、縁側の二人が「永遠の愛」を誓うという大団円で幕を閉じるという後味の良い終わり方だった。牧野図鑑は、もうすこしあとに完成(昭和15年)したので、まさにドラマなのであるが、それはそれでいいと思います。

1862年(文久2年)生まれの博士は、長命で1957年(昭和32年)まで活躍されたお方なので、昭和2年は1927年だから、何とこのドラマの終了から30年も存命したわけで、その間だけでも別のドラマがつくれそうだが、55歳でも美しい?浜辺美波さんと「永遠の愛」を交わした終わりで皆が満足しただろう。若いってとにかくすばらしいのだ。

仙台野草園にその「スエコザサ」の植え込みがあることは前から知っていたが、最終回の記念に今日野草園にいって「スエコザサ」の写真に撮って、そのササの葉に触れてきた。図鑑での説明のとおり、やや細いササの葉は、真ん中から下方にやや折れぎみになっていて葉の表面も裏もほんの少しだけ毛が生えていて他の種と明らかに違うササなのだと納得した。なんでもアズマササという種の変異とかで、仙台以北の東北地方の限られた場所に生えているのだという。

なんだか、これから野草園に行ってスエコザサの区画を通るたびに浜辺さんのお顔立ちが浮かんできそうで、なにやらいい気持ちになるのだろう。ドラマ効果というものだろう。(オマエとの永遠の愛ではない)

     

 

     

         葉の表面がすこし産毛のような粒々があります

 

「らんまん」で気にかけていて、この夏何度も通った矢田部良吉博士(ドラマでは田邊教授)のキレンゲショウマはどうなっているのだろ、と「スエコザサ」を後にして野草園の一画に足を運んだ。

おお咲いているではないか。たしか7月頃から黄色いツボミをつけていて、いつまでも咲かないので、「今年の暑さにやられたかな」とあきらめていたのだが、9月の末になって朝晩涼しくなったら、それを待ち望んでいたように、うつむき加減な美しい黄色の花片を一つ二つを開かせていた。まるで「らんまん」最終回にあわせたような開花であった。「田邊教授よかったですね。」と思わず顔がほころんだ。

 

牧野の命名になる多くの花も、スエ子のササも、矢田部の花もこの野草園に末永くその命をつないでほしい、と願いを込めながら今日の野草園を後にした。(これが朝ドラ効果というものだろうか)

 

    

 

 

 

 

 

 

 

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秋の草むらの異星人

2023-09-27 18:34:39 | 日記

野草園の草むらに咲いていたユリ科ホトトギス属ヤマジノホトトギスの花。

日本固有種というから、牧野博士など日本の学者が見つけたのかしら。

この花のみならず、ホトトギスの仲間は東南アジアを中心に20種ばかり確認されていて、そのうち11種が日本固有種ということだ。山で見かけることもあるヤマジノホトトギスも日本だけのもの。

それにしても、学者のみならず素人目にもホトトギスの花のデザインと絵の具の入れようには目を見張る。

なんでも、海の底のヒトデのように開いた白い花被片と上に花びら状に分裂して開いた柱頭のキャンバスに点描された紫色の斑点がおしゃれである。

その外側にうなだれるように伸びるのは雄しべ。薄緑の蕊の先の薄桃色の葯であろうか、これまたおしゃれである。

誰も思いつかないようなこの姿かたち、神さまだって思いつかないにちがいない。

まてよ、オイラはこんな美しくも奇抜なデザインを、南西諸島のサンゴ礁で見かけたような気がするだが。

イソギンチャクだったか、岩にしがみついているサンゴのポリプだったか、彼らも何かを誘って、何かを待ち続けているような姿をしていたなあ。

 

 

      

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新米炊いて今年最初で最後のサンマを2尾食らう

2023-09-26 18:32:59 | 日記

スーパーの店頭にコシヒカリの新米が積まれていたので、無洗米2kg1003円で購入した。新米といえばサンマの焼いたのを食いたくなり、生鮮売り場を眺めたところ、大きめのサンマ2尾のパック詰めが516円で売りに出されていたので、「今年も不漁なのでこの価格設定なんだな、しょうがない最初で最後と考え食べてみるか」と迷わずレジかごに入れる。

たしか5年前に、あの南国の石垣島のこの店と同系列のスーパーでは1尾100円で売られていたのを覚えていて、なんとこの5年というスパンを経てサンマは約2・5倍に値上げととなっている。それも近くに水揚げ港の気仙沼や女川を控えているのにである。

ゆえに、サンマはもはや大衆の手から離れた存在となっているので、「生サンマを季節に一度口にしたら、あとは缶詰や干物でいただこう」という気分になっている。

だが、買ってきたサンマのパックを家に帰ってよくよくみたら、以前と違って水揚げの港の名はなく「塩サンマ」という表示だった。生サンマに塩を振ったやつであった。生きのよさそうな外観であったので「生サンマ」と間違ったのかもしれない。「ままよ」とこの大型サンマを2尾焼いていただいた。

サンマの味に変わりがなかったが、生サンマと違って柔らかさ、みずみずしさ、脂身に欠ける。やはり塩ををふっていることで、水分がいささか抜けているものと思い、美味しかったが満足とはいかなかった。

今年最初で最後と宣言したが。「まだ生サンマは口に入っていない、もう一度食ってやる」と前言をいともたやすく翻す。

新米は、メスティンとアルコールストーブで200g炊いて100g分いただく。新米らしく艶があって、粘りがあって、甘くていいお米だ。

1食100gあたり50円。消費アルコール代約15円(業務スーパー・エタノール78%除菌アルコール1㍑600円ほど)。物価高騰の折、お米はまだまだ安い。サンマはプチ贅沢だが、お米中心で生き抜いていこう。

 

      

 

    

 

 

 

 

 

 

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ホバリングするオオスカシバさん

2023-09-25 19:05:40 | 日記

 

     

気温が25度と大幅に気温の下がった野草園を歩く。

それでもまだ夏日なのだが、この2か月と違って風にひやりとしたものを感じる。

アザミ、キク、オミナエシ、ハギ・・秋の花たちが輝きだした。

ナンブアザミの蜜をホバリングしながら吸っている仲間を見つけた。

姿かたち、その高速な飛翔能力は、春先のあのビロードツリアブやクマバチのようなアブやハチの仲間そのものなので、初めて見たものはだれしもハナアブ・ハチ図鑑で名前を調べるだろうが、どうしても見つからないだろう。

だって、この生きものはスズメガ科に属するオオスカシバといって「ガ」の仲間に分類される昆虫なのだから。

ガやチョウのグループなのに翅に鱗粉がなくがスケスケなのでだれもがハチやアブの仲間だと思ってしまうのではないだろうか。

進化の過程で、ハチやアブに擬態することで何かしらのメリットがあるのかな。それにしても何かしらハチのようで、あるいはホバリングするハチドリのようで愛嬌のある風体である。

こんな特徴的なオオスカシバのことだから、専門に研究している方もおられるだろう。

この「ガ」さんの生態、もっとよく調べておこう。

 

オオスカシバ - Wikipedia

 

 

小1時間ばかりの散策だったが植物の花や実に.依存している仲間の姿を少しとらえたので、保存しておこう。

 

    

         エゴノキの木の実の豊熟を待ちきれないヤマガラさん

 

     

     有毒とされるヨウシュヤマゴボウの実をつつくヒヨドリさん

     特殊な解毒能力を持ち合わせているのだろう

 

    

     ミドリヒョウモンとオミナエシ

     目の前に大きなクモが虎視眈々と待ち構えているよ

     無残にもトンボくんが餌食になった模様

 

    

     ユウガギクとハナアブの仲間(同定不明)

 

    

        ウラナミシジミ♀とハギ

 

     

       キタキチョウ♀とハギ

 

      

        ツバメシジミ♀とハギ

 

        

         チャバネセセリとハギ

 

        

           ルリシジミ♂♀不明とシラハギ

         

         ルリシジミは表翅の薄いのが♀さんだ。

 

  今日この子の仲間が目の前でクモの巣に引っかかったので、自然の摂理に反すると知りながら救ってやったが、動けないのか仮死状態だった。もしかしたらすぐにクモにかみつかれた際に何らかの毒液を体内に挿入されたのかもしれない。満開のハギの花園にはいくつものクモの巣が仕掛けられていて、シジミチョウさんをはじめとするチョウの仲間たちは大変なリスクの中を生き抜いている。でも、チョウをよく観察しているとなかなかクモの巣にはかからないので、何かしらの特殊な目の見え方をしているのかもしれない。その点、直線的な飛翔をするトンボの仲間はクモの巣にかかりやすいのではないだろうか。

 

 

 

 

 

 

   

 

      

 

    

 

    

   

 

 

 

    

 

    

    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Wikipediaオオスカシバ

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30年の時を経て池波正太郎を読み直す

2023-09-23 15:01:24 | 日記

こないだの連休中孫娘が遊びに来ていたのだが、ふざけて立ち上がった時いきなり左ひざ内側に激痛が走った。

痛みはすぐに治まり、そのまま歩けたのだが、なんとなくその激痛ポイントに違和感を感じた。

翌朝、目覚めると昨日の激痛箇所がズッキリと重く、歩くとやや痛みを感じて不自然な歩きしかできなくなった。

今の時代は、医者に行くよりネットで原因を探る方が先なので、いろいろ調べたら結果よくわからなかったので、古典的表現「筋を違えた」にいきついた。骨にくっついている靭帯が、立ち上がる動作で、すこしはがれて炎症を起こしたのだろうと自己診断。重症ではないと直感するが心配だ。

あんまりひどくなったら整形に行くことにしようときめ、バスで街のドラックストアまでいって「ロキソニンテープ」を購入してきて、患部に貼り付ける。

膝が怖いので、二三日家でじっとして、酒も控えようと決断、酒なき夜のなぐさめにと書棚を開いて、古い文庫本を探す。

「そうだ、池波正太郎と行くか、いま大河の家康に真田昌幸が登場してきたので、大河の流れに沿って【真田太平記】といこうか。」

とずらっと並べてあった新潮文庫をとりだす。

新潮文庫版【真田太平記】は全十二巻のはずだったが、なぜか第一巻と第三巻が見当たらなかった。書棚の文庫をひっくり返しさがしてもどうしても見当たらなかった。

しょうがなく、残りの10冊を枕もとに持ってきて、「第二巻秘密」から読み進める。文庫本は、昭和62年9月発行とあるから、36年前のもの。いつ頃読んだか忘れたが、30年ほどは経っているだろうか、あれ以来初めて手にするような気がする。保存状態はいい。

大河を観ているので、史実はともかく「信長亡き後の時代の混乱ぶり」がすっと頭に入ってきて、もう池波さんの真田ワールドにすぐにハマり始めてしまい、眠られなくなってしまった。

いったい70年近いわが人生で、ハマった小説家といえば池波正太郎と村上春樹くらいのもので、書棚にある文庫本類は圧倒的にこの二人が占めている。

「もう、先の短い人生、書棚の整理(終活)を兼ねて家にある著作を読み直してみよう。」とふと思った。

さいわい、窓を開けて寝ていたらひんやりとした空気が流れてきた。

「ああ秋がきた、読書の秋は、まず池波さんの復習だ。!」

寒冷前線がやっと太平洋上に降りてきて、やっとそんな季節がやって来たのだ。

秋の虫が幽かに聴こえる。

枕もとで、Youtub立ち上げ、ANKERのbuluetoothspeakerのボリュームを絞り「ラヴェルのピアノ全集」なんかを流し、真田を記憶が睡魔に取って代わる頃合いまで読む。池波さんの時代小説は、ジメジメしないのでなぜかラヴェルやドビュッシーなんかの近代ものやジャズピアノなんかに似合うと勝手に思い込んでいる。

 

翌朝、ロキソニンのせいか、もともとの軽傷のせいか痛みは大方引いていた。ああ大事に至らなくてよかった。

枕もとの【真田太平記】は、大河が終わるまで読破することとして、山はそろそろ冷え始めただろう。

痛みの心配がなくなり次第、色づいた山に行く準備も始めなくちゃ、だ。焦ってしまう。

 

 

  

      何処に入っってしまったの?第1巻と第3巻さん。

 

 

 

 

 

 

 

 

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