久しぶりに石垣や沖縄の知り合いと9月末の山を歩くことを決め、みんなの希望で「涸沢カール」と「蝶ヶ岳」を計画した。
錦秋の涸沢カールを楽しむには、涸沢ヒュッテや涸沢小屋に泊まるかキャンプをするしかないが、高齢者ばかりのグループではテントは重いので、小屋泊まりをしようと計画していたが、両小屋とも1か月前からの電話予約となっていて、午前8時からの予約スタート時から全く電話がつながらない状態で、あろうことかホームページの予約状況欄は、ものの1時間ほどで「満室」となっていた。
おそらく、宿泊枠の半分以上は旅行会社のツアー客で占められていて、一般客の枠は狭い状態ではなっかと推測される。涸沢ヒュッテはテントやシュラフのレンタルもやっていたが、そこも「満席」となっていた。
過去は涸沢の紅葉といえば9月半ばから10月10日ごろが「旬」とされていたので、小屋の予約も9月の半ばから10月第二週まで満室状態である。
「秋の涸沢は遠くなったな・・」という印象である。そういえば、小屋の宿泊代は2018年ころ9000円(二食付き)くらいだったと記憶しているが、今年は15000円と大幅に値上がりしているが、この程度の値上がりは予約状況にブレーキがかからないと思われ、「旬」の山小屋の宿泊料金は、今後ますます上昇していくものと推測される。何やらインバウンド需要で跳ね上がっている首都圏のビジネスホテルと同じ傾向を示しているみたいだ。
で、その「旬」の紅葉であるが、下記の一番上の写真は、今朝の涸沢ヒュッテのライブカメラからお借りしたものだが、まったく錦秋の気配が見受けられない。朝の気温はようやく紅葉スイッチといわれる8℃を切ってきたようであるが、計画していた9月末でもほとんど変化がないと思われ、「ああ、予約できなくてよかった・・」と自己合理化で気分を落ち着かせている次第である。
ちなみに、その下の写真は2012年の10月7日の撮影。この時は「10年に一度の錦秋」とささやかれた。
一番下のタイムプラス動画は、たしか2018年の第2回松本マラソン参加を兼ねて沖縄のランナーたちと9月末に涸沢ヒュッテに泊まった時の夕暮れの動画。やや暗いが、ナナカマドは赤く染まりつつあり、それなりに紅葉していて落胆はなかった記憶があり、みんなも満足していた様子だった。
オイラの予想では、今年の涸沢は、10月10日過ぎが「旬」ではないかと。地球温暖化で、ますます涸沢の紅葉は繰り下げられていく気配なのだ。だとすれば、今年の学習を経て、来年は10月10日過ぎにもう一度出かけてみようか・・小屋代がどれくらい上がるか・・もう泊まれないかもしれないが・・。
2012年10月7日
2018年9月29日 タイムラプス(夕刻) 速度を落として閲覧してね