かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

テント場も予約の時代が来た!・・・安心と不安

2021-05-30 13:04:40 | 日記

このコロナ禍で、昨年休業したの営業小屋も、人数制限をするなど感染対策をしっかり施して、今年の再開をアナウンスしているところが多いが、宿泊料金は軒並み2割ほどアップしているようで、これも小屋を維持するためには仕方ないのだろう。

併設するテント場も1000円程度が当たり前となってきたが、それでも(天気さえよければの話だが)、この時代、小屋泊まりより感染リスクが小さくて、場所を選べば絶景を手中に収め、野鳥のさえずりをBGMとし、テントから顔をだせば満天の星空という恩恵にあずかるテント泊まりは、キャンパーにとっては小屋泊まりに比して破格のプライスといえよう。

そこまではいいのだが、南アルプス市観光協会では、運営する山小屋の予約システムを始めた。事前にネットで予約をし、クレジット決済を済ませた者だけが宿泊する権利を有するというもので、テント泊にも同じシステムを適用している。

南プスリザーブ

まあ、山小屋というもの遭難防止の観点から、飛び込みで来た客を拒むことはないと思うのだが、宿泊人数を半減するなどの対策を講じたので、天候悪化によるドタキャンなどによりさらなる収入減を防ぎたいという趣旨なのだろうが、この事前決済制というのに何かしら不安を生じる。

気候変動時代の山岳のお天気、想定外に荒れ狂う日だって「予想?」されるのだが、「少々の悪天が予想されるが、10,000円以上払っちゃっているので、しょうがない出かけるか・・」というヒトが増えないかということ。

というオイラは、6月下旬にキタダケソウ自生地を訪ねたいので北岳に登ろうとしているが、上の理由で断然テント派なのだが、1日900円というテント場は週末を除いてガラガラ空いていたので、2カ所のテント場に今朝予約を入れて900円×2=1800円のネット決済を行った。

予約をしたので、「さあ、子細をつめようぜ」という前向きで安心な気持ちになっている半面、「気象庁が梅雨前線の活発化を予報しているが、1800円もったいないから、しょうがない行くべか・・」と本性(セコイ)のまま計画通りに足を進めてエライ目に遭わないかという不安が交錯している。

ただ、あまりの悪天予報なら、小屋泊まりだったらそうはいかないかもしれないが、1800円程度なら「水に流そう」という気持ちにもなれる、それにテントだったら「雨はイヤだな」という撤退バイアスに働くが、もしかしたら小屋泊まり派は、「雨なら小屋でストーブにでも当たって、あったかいコーヒでも飲みながら山の本でも読んでいようか」と出発強硬バイアスに働くのかもしれない。

なので、気候変動時代の事前決裁制度の山小屋泊まりには一抹の不安を感じる。ましてや、登山者10人・ガイド2人というツアーご一行などは、なかなか中止の判断ができないのだろう。とくに、吹きさらしの雨に打たれそうな森林限界を超えた尾根の小屋間移動は、要注意なのである。

さあ、そろそろ梅雨入り宣言が発せられそうな関東甲信地方の空模様、今夏はどのような異常気象となるのだろう。キタダケソウさんは、わずかの晴れ間に微笑んでくれるのか。

 

     

      2019年10月、蓼科山頂から眺めた南ア北部の山々

      一番左にすっくと聳える日本第二の高峰北岳とその奥の第三の高峰間ノ岳

      (手前の甲斐駒と右端の仙丈のほうが立派なのが、少し歯がゆい)

 

 

 

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5月のアサギマダラさんは南国育ち?

2021-05-29 16:42:42 | 日記

            

北緯38度線上にある仙台野草園のフジバカマの葉っぱに一匹のアサギマダラさんが停まっている。フジバカマは秋の七草であり花の咲くのは8月以降になると思われ、なにゆえ、さっきからフジバカマの周囲をひらひら飛んで、この草の葉にやってくるのか分からない。チョウの成虫は、花の蜜を吸うので葉っぱは食べないからだ。

アサギマダラさんはタテハチョウ科に属する大型の美しいチョウであるが、「旅する蝶」として知られていて、沖縄や奄美諸島と本州を行き来することは何となく知っていたが、いま図書館から借りてきた栗田昌裕先生の「謎の蝶アサギマダラはなぜ海を渡るのか?」(ベスト新書)を読み進めてみると、南西諸島方面で生まれて本州にやってくるいわば避暑型の北上個体と本州で生まれて寒さ対策のため南に渡る南下個体とがあって、例えば、春先に羽化した北上個体が海を渡り、夏ごろまで生き延びて産卵し、秋の初めに羽化した南下個体が海を渡って南西諸島へ行ってそこで産卵し役目を終える、という年に二度の羽化というサイクルを繰り返しているようなのだ。

とすると、5月の終わりに野草園にヒラヒラ舞っているアサギマダラさんは、南の国からやってきた北上個体ということになり、なつかし奄美や喜界島、沖縄本島、先島諸島いずれかの出身ということになろうか。でも、荒天の日もあったろうが2000km近くも旅をしてきたにしては、翅も傷んでいないし、お疲れの様子もない。こんな「美しくもか弱そうな」チョウといういきもののどこにそのようなエネルギーと航空技術があるのかと不思議になってくくる。謎である。

それから、栗田先生のご本をチラリと斜め読みをしていると、北上個体の好きな食べ物?は、キク科のヒヨドリバナやフジバカマ、アザミなどの花、産卵は、幼虫の食草として、もっと山の上に生えているというガガイモ科のイケマなどで、この野草園のアサギマダラさんも、これから夏までにはイケマの生えている山に向かうのだろうが、まてよ、ヒヨドリバナもアザミもフジバカマも花が咲くのは8月頃とまだ先、さっきも言ったようにどうして花の咲かないキク科の草にじっとしていて、花咲くまで何を栄養源にしているのだろう。謎である。

いずれにしても、南国生まれのアサギマダラさん、あと2,3か月の余命のうちに、パートナーを見つけてイケマの山に行って産卵しなければならない。長旅の後もゆっくりしてはいられない。大好きなヒヨドリバナやフジバカマは、頑張ったご褒美としての最後のごちそうなのだろう。

思わず、この「美しくもか弱そうな」、されども、2000kも海を渡る勇気と体力を秘めたチョウにひとかどならぬ敬意と脅威をいだくのはオイラだけだろうか。

 

 

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石垣島での皆既月食をなつかしむ

2021-05-27 13:00:11 | 日記

昨夜は、スーパームーンと皆既月食が重なる天体ショーが繰り広げられたが、恥ずかしながら、夜寒の東北地方に住んでいると、秋から春にかけての星空観察の意欲がそがれていて、そんなことから、詳しい情報、すなわち何時から食が始まって何時に皆既となり、何時に食が終わるのか、を頭に入れていなかった。

(天体観測手帳によると、食の開始18:44、皆既20:18,食の終了21:52)

そんなことで、19時ごろにベランダに三脚を出したころには食がすでに始まって月の半分くらい欠けていたのに、周囲に漂っていた雲と勘違いして、数枚撮ったばかりで、「1時間くらい経ったら雲も晴れているかも」と部屋にしけこんでお酒を飲んでしまった。そのうち眠くなって寝てしまって、目覚めたら日付が変わっていて天体ショーは打ち上げとなっていた次第。

朝になって、ベランダに置いてけぼりにしていたG3Xくんを救出し、数枚撮った写真を確認したら、なんと19:30時点ですでに食は半分くらいに達していた。(汗)

そんな数枚が、下の写真。スーパームーンでの皆既月食は、12年後の10月とかで、もっと真面目に取り組んでおればよかったと、反省すること大。とりあえずノーマルムーン?での皆既月食は、来年11月8日とのことで、まじめにお月様と向き合おう。でも、11月は、もっと寒いなぁ(軟弱)。

 

     

     

     

 

        

 

前回の皆既月食は、3年前の7月28日未明。石垣島に住んでいた時分、住んでいたアパートから歩いて10分ほどので海岸に出て、午前2時から4時ごろまでの間、うっとりするような夜風に吹かれて、心行くまでお月様と語り合った。

皆既月食という特別な日に限らず、秋でも冬でも、空が晴れていれば海岸線に出て、思う存分星空観察ができた石垣島は、つくづく星空ファンにとっての浄土だったんだ。海岸線に近いし、海は環礁のうちにあるので穏やかだし、ヒトはいないし、暴力的な夏季(5月~10月)であっても、日が落ちればうっとりする夜風に抱かれるのだし、台風の時は家で息をひそめ、夜間の草むら歩きには〇〇に注意して、あとは虫よけスプレーと液体ムヒなどをポケットに入れて、水分補給用の500mのペットボトルをザックに入れておけば、そこはもう、星たちと観察者とのランデブータイム。

職を離れたヒマたっぷりの年金世代だからこそ、あの島で余生を送る価値があった「もう一人のオイラ」が、今になってもオイラに語りかけている。「昼は寝ていて、夜風とともに家を出よ」と。

なつかしいなぁ石垣島・・・・そのお隣の西表島もいいしなぁ・・・

コロナが明ければ、キャンプ場や格安ゲストハウスに「年の1/3ほど住みついて」夜風に抱かれるとするか。

 

2018.7.28石垣島宮良海岸からの皆既月食

     

             食のはじまった月と火星のコラボ

  

 

 

    

        皆既となった露出アンダーぎみのオレンジ月とANAインコチホテル方向

 

 

    

    皆既となった頃合いの露出オーバー気味でピンク色となった月とANAインコチホテル方向

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月・日・星の伝道師、サンコウチョウさん

2021-05-26 18:43:18 | 日記

「ツキ ヒー ホシ ホイホイホイ」、「月 日 星 ほい ほい ほい」と囀る夏鳥のサンコウチョウさんは、半月前から、この青葉の森にやってきたことは分かっていたが、なかなか姿を見せてくれなかった。

それが、きょう青葉の森の尾根を下っていると、約50mと遠方だが♂くんが、その長い尾っぽ姿を見せてくれた。

スーパームーンかつ皆既月食の日。宇宙の伝道師たるサンコウチョウの面目躍如。今夜は、青葉の森のどこかの梢で、天体ショーを♂♀カップルで眺めているのだろうか。

遠いのでボケているが、.コバルトのアイリングだけは、たしかに確認できます。それにしも無駄に長い尾っぽだが、彼は、なにかしら「無駄なことはない」と語りかけてくれるようだ。「美しいのは、目立つので」と。

       

 

 

ホイホイホイが二度聴けます。

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鳥語を学んで初夏の森を歩こう、ばくちのワクチン打って山に行こう

2021-05-25 06:35:46 | 日記

日曜のNHK総合TVの朝放送の「さわやか自然百景」と夜放送の「ダーウィンが来た」は学びの園。生きものたちの懸命の生き方と知恵には、毎度頭が下がる。

「さわやか」は日本の自然中心なので、野鳥たちが毎回のように登場してくれるので、かれらの名前と鳴き声を学ぶいい機会だが、今回の「ダーウィン」は「聞いてびっくり!鳥語講座」と題して京都大学の鳥博士の研究成果が分かりやすくまとめられていた。

記憶に添って要約すると

① カラ系(ガラケーではなく、シジュウカラ、ヤマガラ、コガラ、ヒガラなどのシジュウカラ科の可愛いなかま)の野鳥たちは、混群という集団で同一エリアに共存し、それぞれ鳴き声は異なるものの、一定の言葉と文章をバイリンガルしながら意思疎通しながら命を繋いでいる。

例えば「タカが来たぞー!」「蛇がいるよー!」「エサがついてる樹があるよ~!」「モズがいるから、警戒しながら集まれー!」など。

② 彼らは、ヒナが生まれたときから、このバイリンガルを子に学ばせている。

③ 同一エリアに住むリスも、野鳥たちの言葉を理解していて「敵が来たぞー!」と聞くや、すぐに避難している。

④ カラ系はいつも仲良しなのではなく、限られたエサをめぐっては、この言葉を使って「うそ」もついてエサにありついたりしている。

鳥に言葉があることは、経験的に感じてはいるが、観察と研究を深めれば、このように細かな意味と心が読みとられ、さらに小鳥たちに愛着が増すといえよう。

青葉の森では、まだシジュウカラさんとヤマガラさんにしか出会っていないが、森をただただ歩くのではなく、じっと立ち止まってオイラなりに鳥語を解明してみよう。

 

     

 

 

 いつもと違う鳴き声で‥‥何言ってるの?シジュウカラさん!

 

ダーウィンが来た


仙台の高齢者人口は、約26万人。どうせ7月末なんてできっこないないだろうと思っていたが、先週土曜日からはじまった東北大学大規模接種センターの予約状況を仙台市のHPで覗いてみらた・・・・・

あれ!5月30日以降は、すべてに「〇空きあり」状態。ためしにコールセンターに電話してみると、ものの1分ぐらいの待ち時間で親切なオネーサンにつながってしまい、簡単に予約ができてしまった。あらら。

いったん空きのある早い日時を予約しようとしたが、「第一回接種日時とちょうど4週間後の同時刻に第二回目を打つ必要があります」と説明され、「あら6月後半から7月初めは、北岳~富士山じゃなかったのか、二回目と重なる!」といったんキャンセル。少し間をおいて電話をかけても1分ぐらいですぐにつながり、「北岳~富士山」の予定期間をまたいだ日時で、いともたやすく予約ができてしまった!

仙台は、まだまだ、田舎なのだろうか、高齢者の反応が鈍いのか、大阪のように予約枠がすぐに埋まってしまうということはなさそうだ。7月末に終えられないのが「行政側」の原因ではなく「高齢者の危機意識」が原因となってしまうのでは。7月に入ると「行政側」のシリたたきがはじまるかもね。

 

ところで、大規模接種センターのワクチンは「モデルナ」製。個別接種と集団接種で打たれる「ファイザー」製とは異なる。「モデルナ」製は、まだ始まったばっかりで、イギリス株やインド株にも有効という横浜市立大学の研究結果が出ていないので、できれば「ファイザー」かなと思っていたが・・・

ワクチンは英語で「vaccine」。

「博打ね」とも読める。ままよ。

 

東北大大規模接種コーナー

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