かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

70歳のゴジラくん、核廃絶がなされるまで、まだまだ現れますよ!

2023-11-30 21:12:59 | 日記

駅前のTOHOで、いま封切り中の東宝映画「ゴジラ-1.0」を見てくる。ゴジラくん1954年のご誕生だからカゾエ70歳になるのか。オイラと同世代だ。

劇場でのゴジラ鑑賞は子供のころの、いわば少年向け的娯楽作品(モスラ対ゴジラなど)以来途絶えていたが、いい歳となってからは、CG化され大人向けエンターテインメント傾向となって来た1998年のハリウッド版[GODZILLA」や2016年「シン・ゴジラ」を鑑賞するようになり、今回も、もういいジジイとなったのだが、同世代のゴジラくんに誘われるように劇場を訪れる。

ほとんど予習せず映画館に飛び込んだもので、あれれ、主演男優神木隆之介さん、主演女優浜辺美波さん、と、こないだまで毎日お見かけした朝ドラ「らんまん」コンビではないか。そのうえ、取り巻き役者さんたちはNHK大河「麒麟が来る」の佐々木蔵之介さん、同じく大河「鎌倉殿の13人」の青木崇高さん、同じく大河「どうする家康」の山田裕貴さん、いまBSで楽しんでいる2017年朝ドラ「まんぷく」の安藤サクラさん、NHKドラマの金田一君の吉岡秀隆さんなど、すべてここ数年内に目の当たりにしたNHKドラマファミリーばかりではありませんか。なんか、アットホーム感だが、日本の役者って少ないのかな。(個人的感想ですが、浜辺美波さんは、素朴で愛らしい顔立ち、折れそうなほど華奢、でも内奥の強靭なところが大好きです。「らんまんのスエ子」以上にファンになりました。追っかけそうです。)

 

まあそれはそれとして、みなさん演技派だからゴジラ映画の役になり切って迫力の演技をしてくれていたので違和感がなかったが・・・どうも吉岡さんだけは髪型といいい、この映画監督山崎貴さんの出世作「三丁目の夕日」の芥川竜之介先生のイメージをぬぐえなかったので、少しだけ違和感あり。

まあそれはそれとして、ネタバレになるからあらすじは省略するが、この映画の表題については、米軍に破壊されつくした日本をゴジラがさらに破壊するものだから「無から負へ」なので、それで「-1」だったのかと納得した。が、もう一方のキャチコピーは、「生きて、抗え。」だ。どうやら、こちらが真のテーマだったようだ。

制作者は、かつての日本軍ように「陛下のために命を捧げ軍神となるという特攻精神」や、賢治さんのグスコーブドリのような「冷害に襲われた農民を救うための自己犠牲」という「美しい日本精神」を超克したかったのだろう。

この映画のメッセージは「戦え、そして生きて戻れ」だった。

ラストシーン涙流したね、ジジイらしくもなく。

そして米国の核実験によって生まれた70歳のゴジラくん、これまで観たゴジラの中で一番迫力があり怖かっよ。抗った日本国民の有志により、いつものように、ひとまず終わりを迎えたが・・・・・・まだまだ人類の手から核廃絶がなされない限り、出てくるのだろう。そして、東電が汚染水を海洋に垂れ流している間は、ゴジラは日本をめがけてくるのだろう。

今までのゴジラより泣けた映画だった。

またどなたかいい作品を作ってくれたら・・・また性懲りもなく劇場に出かけるのだろうな。ゴジラ愛。

 

公式サイト

 

追記 エンディングテーマに盛られた伊福部さんのオリジナルゴジラ、いまも輝いています。

Youtuberさんの動画挿入させていただきます

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彩りの野草園にサヨウナラ

2023-11-28 19:57:12 | 日記

この11月30日をもって冬季休業にはいる野草園に小1時間ばかり。

風はあるが今日だけ小春日和の予報を受けて、「お世話になった野草園にお別れにいこう。」という気になった。

やはり今年の紅葉は2週間は遅れている。少しピークは過ぎたが、モミジもカエデもイチョウもコナラもまだまだ彩りを見せてくれたし、メグスリノキなんかもう真っ赤っかであり、とても二日後に閉園なんてもったいない。

赤い実をたわわにつけていたイイギリの木立にヒヨドリさんたちが何羽もやってきてしきりに啄んでいる。

図鑑によれば、ミズキやエノキのようなおいしい木の実はすぐに色んな小鳥に食べられるが、一見真っ赤でおいしそうなイイギリはあまり歓迎されないようだ。それでこんなに残っているのだろうが、ヒヨドリさんたちは、うまいもまずいも不満を漏らさず、いつも元気にいろんな実を頬張っている。こないだは、毒があり誰も近づかないヨウシュヤマゴボウの実も食べていたし。

見た目もいまいちだし、鳴き声もキィーキィーうるさいしと、あまり愛される野鳥でないかもしれないが、オイラはこのような粗食をいとわない強靭なヒヨドリさんを愛す。

 

 

   

   

   

 

2023年最後の野草園の彩りを張り付けておこう。野草園は、近所のお散歩コースに位置し、野草はもちろん、樹木、野鳥、チョウをはじめとする昆虫を身近に観察できるし、あたらにキノコなどの菌類も来年は観察対象として「森の一体性」を学ぶ学び舎として、2024年もさらにお世話になるのだろう。(高齢者が無料入園できることを最近知ったので、さらに足繁く通うことだろう・・・)

 

   

    黄色なイチョウと赤いカエデ科

 

   

        オオモミジは黄から朱へ

 

 

   

      トチノキの茶褐色

 

   

      ムクロジ科カエデ属のメグスリノキの真っ赤

 

   

    いろいろの落葉を集めた小さな池

 

   

       彩りのグラデーション

 

   

   

     ハウチワカエデの朱色

 

   

      さまざまなモミジやカエデたちの空

 

 

彩りの野草園さん、今年もありがとうサヨウナラ・・

 

 

 

 

 

 

 

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すっかり葉が落ちたブナの森でオオアカゲラさんと出会う

2023-11-24 18:30:20 | 日記

すっかり葉を落としたブナの森の樹上は見晴らしがいいし、葉が風でざわめく音もなくとても静かで、容易に野鳥たちの気配を感じられる。ただし、小鳥たちの好む木の実や冬芽はブナ林より下方の広葉樹やマツ林にあるようで、ブナの登山道ではあまり彼らのざわめきを感じない。

先日、青葉の森の樹上で「コツコツコツ・・」と音がしたものだから見上げると、真っ赤なおなかのアカゲラさんだった。レンズを向けるとこちらの気配を察したのか逃げて行った。しきりに広葉樹の枝を行き交しながらクチバシを幹に打ち付けて元気よく鳴らしていた。いわゆるキツツキのドラミングというやつか。

今週面白山の登山道でまたキツツキの仲間を見つけた。ドラミングに気づいたわけではない。頭上の視界がいいから動き回るものが眼に入ったのだ。写真を見て後から確認したら同じキツツキの仲間でもおなかがほんのり紅色のオオアカゲラさんだった。アカゲラさんよりやや姿が大きく、葉の落ちた樹上なのでよく目立っていた。

キツツキの仲間はすばしこく動き回るので、アカゲラさんでも同じだが、頭が赤いのが♂で黒いのが♀だが、よく確認できなかった。だが、動画をスローで確認したところカメラに収めたのは頭が黒い♀だった。たしか、付近にもう1羽の個体がいたようなのでペアで採食をしていたのだろう。

ただ、こないだのアカゲラさんと異なるのは、ドラミングの音が全く聞こえない。しきりに木の枝や幹をつついているのだが、音を立てずにエサを探している。この違いは何なんだろう。

オオアカゲラさんの方は、どちらかというと倒木や朽木をつついて中に潜む昆虫などをエサにしているということだが、音の立てる立てないの違い分からない、もっと調べてみよう。もちろん巣穴をつくっているときは音がするだろうが、青葉の森のアカゲラさんはエサを探しながらのドラミングだった。

図鑑を読むとアカゲラもオオアカゲラも留鳥で、どちらかというとオオアカゲラの方が木の高い位置に巣をつくるということだ。雪深い面白山で越冬するのは大変だろうが、子育てに作った木の穴の中は暖かいのかしら。越冬中のエサも気になる。

ただいまキノコに関心が集中しているが、雪山の留鳥たちのたくましい暮らしぶりもこの先観察してみよう。冬もじっとしてはおれない。森を歩こう。

 

     

 

        

 

 

 

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羅臼岳のクマ鈴を鳴らしながら、小春日の山をきのこウォッチする

2023-11-23 19:18:58 | 日記

     

 

たしか5度目の完走となるサロマ湖100kウルトラマラソンを走りに行った2000年代半ばのころか、50代前半と心身ともに力がみなぎっていたのか、ウルトラマラソンを走る2,3日前に、オイラは知床半島の岩尾別温泉・木下小屋に2泊して、3度目となる羅臼岳と半島北の硫黄岳に単独で登った。その際、おそらく木下小屋で販売していたエゾヒグマ用のクマ鈴を購入し、この高い音量の鈴をカランコロン鳴らしながら登山したのだろう。

その「羅臼岳」と札が取り付けられているクマ鈴はまるで土産物のようにわが部屋の一隅に置かれたままで、あまりに音が大きいものだから、その知床登山以来使用することはなかった。他の登山者の迷惑になると思い、ほとんどの山歩きにはモンベル製のチリンチリンという「ここち良い音色」のクマ鈴を主に使用してきた。

昨日おとついと晴天予報だったので、久しぶりの面白山界隈と泉ヶ岳界隈を歩いた。「界隈」と記したのは、軟弱ながらももう山頂を目指す登山というより、「きのこウォッチ&ハント」を目的にしたからで、どちらもほんの数時間ずつを、この山域ではいま何が生えているか、あわよくばナメコやシモフリシメジなど晩秋の人気きのこたち出会いたいと思いながらの歩きだった。。

ただ、クマさんの冬眠前のこの時季、里で騒動を引き起こしているクマさんたちがそろそろ出張先の里山から奥山の方に帰ってこないか、そんな恐怖心が前夜から立ち込めていたので、ついに面白山からはこの「羅臼岳クマ鈴」を持参することにした。さらに、ほとんどヒトに出会わないだろう面白山の歩道には防具としてトライアスロンで使用したバイク用のヘルメットも持参してキャップの上に被った。

晩秋の面白山のブナ林はすでに葉を落とし、風のない登山道は静寂だったせいもあり「羅臼岳クマ鈴」は高らかに山に響いた。奥山のクマは臆病だというから、このクマ鈴は有効だろう。だが、里から戻った騒動クマたちはヒト慣れ、騒音慣れしていて、あるいはクマ鈴の音にも意を介さないのかもしれない。これだけは何ともわからないが。「羅臼岳クマ鈴」は少しは恐怖を和らげてくれそうだ。

今年は、まだまだ、晩秋から初冬の里山や低山を「登山」ではなく「きのこウォッチ&ハント」でひとり歩くつもりだ。もう「羅臼岳クマ鈴」手放せないのかもしれない。

    

    面白山のブナ林はすっかり葉を落として、山頂が少し白い南面白山が透けて見えた。

 

    

 

         泉ヶ岳登山口付近はまだ色づいていた。

 

        

 面白山では、ムキダケをいっぱいつけた枯れ木が沢沿いに多く見られたが、高すぎるし危険な斜面が多く、そんな場所でのハントはあきらめた。

 

        

 

        

 

泉ヶ岳の登山道から山中に入り、シモフリシメジを探したが気配すら観察することはなかった。斜面が違うのだろう。暖かな日差しを吸った落葉の上でマグカップ用チキンラーメンと家で握って来たキノコやクリの五目ごはんのおにぎりといっしょににいただいた。

登山道の方から鈴音が聞こえるたびにびくりとした。たぶん、山中のどこかのクマさんたちもヒトより何倍もすぐれた耳で、登山者らの鈴音をびくりとしながら聞いているのだろう。

 

 

 

 

        

  

    

 

 

 

 

 

 

 

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きのこオンライン学習しながらクマ不安の秋の山を歩く

2023-11-17 14:45:16 | 日記

「エノキタケは冬のきのこである。秋のきのこシーズンが終わってから雪の降る頃にかけてよく生える。・・」(山と渓谷社・山の幸 1984年発行版から)

古い山菜の本を開きながら、もうこれからのシーズンの「きのこウォッチ兼ハント」を考えて、どの山や野っ原を歩こうかなど考えている。もういっちょ前の「ベテランきのこ翁」気取りである。

この秋の夏油温泉自炊部での湯治の旅以来、なんだかすっかり「きのこ」に夢中である。山をリサイクルさせてくれている彼らの暮らしぶりへ魅力、キノコ狩りにおける「食と毒」判別の緊張感、そしてなにより「おいしいきのこ」を調理して酒やご飯のお供にするという「山の幸」をいただくという喜悦、「きのこ」体験は春の山菜以上に山や野っ原歩く楽しみを与えてくれている。

夏油温泉から帰って、この一月ばかり、上のような古くから所蔵していた山菜関係本のほかに、図書館から図鑑やおいしいきのこ紹介本の類を借りてきたほか、野に持っていくハンディな図鑑もアマゾンから取り寄せたりした。

そして、「きのこ学習者」になによりも役立つアイテムは今やYouTubeにアップされている「きのこユーチューバー」たちの動画だろう。何人もの動画を拝見させていただいているが、下に添付したHSさんの動画のように季節ごとに生えている食べられているきのことよく似た毒きのことの見分け方を詳しく紹介してくれ、合わせて採取したきのこの処理方法やおいしい食べ方を同時に紹介してくれるものはとても役に立つ。

「キノコ狩りは必ず経験者と同行しましょう。」と図鑑や指南書はあたかも「こっちは責任取りませんよ。」と言いたげに指摘しているが、いまやオンラインのユーチューバーたちの中には立派な経験者が多く、バーチャルではあるがあたかも山をその経験者と歩いているような気にさせてくれ、「きのこ学習者」のレベルを家の中で楽ちんに高めてくれている。

もちろん図鑑やオンラインで得た知識でも自信のないきのこは家に持ち帰ることはしないのだから、指南書がいうような「経験者」と同行しなくても、「きのこ学習者」は、オンライン学習と現場での経験を積み重ねることによって、すこしづつ「経験者」となってゆくことは可能ではないか。と勝手に思っている。

すくなくとも、オイラは今や、「ムキタケ」、「ヒラタケ」、「ウスヒラタケ」、「ブナハリタケ」については「経験者」となっている。

おとつい、青葉の森のモミのところで地面から生えている「アカモミタケ」と思われる「きのこ」に出会った。傘が漏斗状に開いていたので、図鑑やオンラインからすでに老菌だと理解し持ち帰らなかったが、ユーチューバーHSさんの動画では「大変おいしい」とコメントされていたので、きのうは別なモミ林に探しに行ったが残念だがあの森の「アカモミタケ」も終わっていたようだ。

このように「未経験きのこ」であっても、図鑑や動画で知り得た知識から「もう、このきのこはアカモミタケである。」という結論に至れば、それを少し採取してきて、少しだけ調理し、その匂いや食味を慎重に体験し、大事なことだが、摂取後翌朝まで下痢や嘔吐の「中毒症状がない」ことを確認できれば、もうオイラは「アカモミタケ」の立派な経験者ということになる。

この先、自己責任ではあるが「未経験のきのこ」を自分のカラダで実験しながら経験を広げていこう。図鑑や指南書によれば「おいしいきのこ」は50くらいだろうか。この数年でこのうちの半分くらいは「経験者」となろう。

図鑑やオンラインによれば、晩秋から初冬にかけて、まだまだ「おいしいきのこ」は山や野に生えていそうだ。この秋経験した「ムキタケ」や「ヒラタケ」のほか、未経験の「シモフリシメジ」、「ナメコ」、そして「エノキダケ」とおいしいきのこを求めて、晴れればまだまだ野に出よう。

この時代、これまで経験したことのないようなツキノワグマへの怖れを抱えながらではあるが・・・・・・

 

     

     

美しいオレンジ色の「アカモミタケ」と思われるきのこ。図鑑のようなオレンジ色の液がでるほか柄の下に楕円形のくぼみがある。「ハツタケ」のように漏きでに開いたものは老菌であり、終わりかけている。HSさんの動画で柄が中空であることも確認した。おいしい「アカモミダケ」と確信した。

 

 

      

     

     

近郊の森は紅葉の時であり、「モミジ狩り」もまだまだ楽しめる。晴れたらいいな。

 

 

 

 

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