かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

こころ旅を復習し、日本をくまなく空想旅行する

2023-02-28 18:24:56 | 日記

朝やっているBSPの旅番組「にっぽん縦断こころ旅」の再放送を視聴。

失った時、失った人を思い出す時、風景とは、かくも味わい深く美しいものなのか。

決して観光スポットでも絶景でもない、時には何でもない風景ではあるが、名もない人々にとっては大切なかけがえのない風景だ。

そんな風景とその人々の思い出に共感できたとき、その人の大事な風景をTVで見ている者も共有できるのだと思う。

そうして共有できた風景は、少しだけ視聴者の思い出に刻み込まれ、「一度そこに立ってみたい」という気持ちだけではなく、時には「オイラはその場所にいたかも」という既視感に囚われる。

火野正平さんが視聴者から寄せられた思い出の風景を目的地として日本中を自転車で旅するこの番組は、2011年春の旅からはじまって、2022年秋の旅まで、もう12年も続いているが、オイラも、すべてではないが12年間、本放送か再放送で見続けているひとりだ。長く続いている理由は、(大方一定の年齢層以上の)共感する視聴者がたくさんいるということだろう。

じつは、10年目を終えた2020年秋の旅の最終日(高知県)に、スタッフ一同手を振って、火野さんも歌い、花束なんかもいただいたりして、いかにも本当のエンディングみたいだったから、「ああこれで、この番組ともついにお別れか」と「こころ旅ロス」にり患していたのだが、70を過ぎた火野さんとNHKはまだ番組を続けてくれていて、2021年春の旅がまたすぐ始まったので、ロスは回復した。うれしい限りだ。

この番組は、ヘッドホンで視聴するのがよい。波の音、虫の声、電車のレール音なんかが懐かしく耳に飛び込んでくる。そしてオイラは、番組を見ながらグーグルアースを起動させ、火野さんの愛車チャリオくんの移動とともに地図を動かしている。まるで一緒に旅をしている気分になり愉快なのである。

今朝は、昨年の秋の旅の広島編で、竹原海岸から沈む夕日を眺めるという風景だったが、夕陽の美しさにみとれながら正平さんのハミングのあとに流れた音楽(最初はあれ何だっけと思ったが、映画「ダンス・ウィズ・ウルブズ 」のテーマ曲だった)に朝っぱらからウルウルしてしまった。


もう正平さんも70台半ばに差し掛かりつつあり、いくらなんでもこの番組はあと10年とは続かないだろう。だから、次第しだいにかけがえののない大事な風景にも思えてきたので、大事に見続けよう。2023年春の旅は4月3日から沖縄をスタートする。

 

そして、さすがにNHKさん。2011年春の旅からすべてのルートと風景とお手紙をアーカイブしていてくれている。

音や声が聴こえるビデオではないが、これまで放送された1000いくつかの風景をもう一度後追いし、並の音や虫の声を幻聴しながら日本の風景を復習しよう。グーグルアースをお供にして。

人生の最後の寝床で、まるでオイラが体験したかのように、それらの風景が薄れつつ意識の中で巡ってくれれば、また一興というものだ。「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る(芭蕉の最期の句)」

 

ぽんすけさんYoutubeから 「ダンス・ウィズ・ウルブズ 」のテーマ曲

 

NHKBSPにっぽん縦断こころ旅HP


2月27日午後8時、オリオンがもう南の空から南西の空よりに移動している。季節の廻りは早い。

20分ほどの連写を比較明合成に加工してみると、シリウスをくわえたおおいぬが夜空を駆け回っているのが、(オイラには)見える。

 

     

 

 

     

 

 

 

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蔵王輝いて、二月終わる

2023-02-27 19:23:42 | 日記

すっかり晴れた。まだ風は冷たいけれども、今日の予報は10℃だった。

4~5℃でも、生まれてくる羽虫はいるという。

今日歩いた青葉の森にも、小さな小さな羽虫がスローに舞っていた。

青葉の森にもマンサクの黄いろいリボンが風に揺れる季節となった。

きっと、小さな羽虫の誰かがマンサクのリボンに気が付いて、飛び込んでいくのだろう。

森と森をつなぐ小道を歩いていると、真っ白な蔵王連峰が輝いていた。

雪が解けてぬかるんだ大学のグランドに若者の気配はまだない。

グランドのゴールポストが、蔵王の遠望を独り占めしていた。

三月が隣にやって来ている。

 

     

 

     

 

     

          左から刈田岳、熊野岳、名号峰

 

     

     

 

     

 

帰り道、小さな公園の草むらをツグミさんがトントン歩いていたのでカメラを向けると、見慣れない小鳥も一緒に舞い降りてきて、草の実をついばんでいた。

ファインダーを眺めて少し興奮した。

もしや青葉の森にも立ち寄ってくれるというミヤマホウジロくんではないかと思った。

頭の冠羽がそれらしい。

だが、家に帰って一枚だけ撮れていたその姿を図鑑で確認すると、おなホウジロの仲間であるカシラダカの♂くんだと分かった。ミヤマホウジロくんとおなじ冬鳥として北国から渡ってくるのだという。

少し残念だったけれども、初めての出会いだったし、つぶらなオメメが可愛らしいので好きになった。

目の前に現れてくれてありがとう。

 

       

 

 

 

 

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広瀬川ウグイス初鳴き

2023-02-25 16:17:12 | 日記

広瀬川の橋のたもとでウグイスの鳴き声を聞いたので足を止めた。

近くの野球場から届く少年野球の歓声や橋を通る車の音で、よく聞き取れなかったが

まぎれもなくウグイスだった。

カメラの動画で音を採取しようとザックからカメラを取り出して欄干に近づくや

すかさず、薄茶色の小鳥が二羽、飛び去って行ってしまった。

ウグイスのさえずりは求愛のサインだろうが、二羽とは、

もうペアリングが叶っているということか。

それともライバルの♂同士?

気温が3℃や4℃の世界でも、春を始めている野生の姿を見つけると

なんだかうれしくなる。

 

     

 

     

 

     

 

 

     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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天皇誕生日はみゆきさん生誕の日でもあること

2023-02-23 18:48:01 | 日記

年に何回か同じような症状がでる。目がチカチカとして視線がままならないあと、右喉奥というか脳内の喉付近で鈍痛がではじめ、熱は出ないが、風邪のような症状となり鎮痛剤(今朝は葛根湯だったが)半日ほど身を横たえて目を瞑っている。きっと、風邪なのだろう。今朝からぐずぐずしていたから。

目を瞑っていると、さまざまなことが脳裏をめぐる。

午後から、BSPで、みゆきさんがエンディングで「愛だけを残せ」を歌う映画「ゼロの焦点」を放送するので、またみようかなと思っていたが、まだ症状が出ていたので録画に回した。

みゆきさんと言えば、「ラストツアー結果オーライ」と題されたツアーを2020年2月26日に大阪会場で聴いてから、もう4年にもなる。あの日を最後にして、コロナのせいもあってすべてのツアーコンサートが中止となって、再開されることはなかった。

コロナが収まれば、東京のどこかのホールでコンサートもありかなと思ったりもするが、もう4年も情報がないとなると、まさかの話だが、オイラが大阪で聴いたコンサートがみゆきさん最後のコンサートだったということになってしまうか。

心配なので、公式ホームページを開いたら、この3月1日にニューアルバム「世界が変わって見える日」をリリースするのだという。創作意欲と活動は、いまだ健在で安心する。

「世界が変わって見える日」を待望しているというのか、変わってしまったと絶望しているのか、とりあえずこのアルバムを聴いてみゆきさんの心境を推しはかっていくしかないのだろう。

今日は天皇誕生日。今上天皇は山好き、自然好きなのであるから、なにかしら好感を持っている。よって一般参賀などで元気な姿を見るとなんだかホッとする。

だが、この日はみゆきさん生誕の日でもあり、天皇誕生日という日はこのことを思い出させてくれる記念日でもある。(じつは、昨日まですっかり忘れていたのだが・・・・)

今朝の体調不良が、はからずもみゆきさんのことを思い出させてくれた。もう、みゆきさんは何歳なったなどと数えないことにしよう。オイラも同じだけ今年一つ増える。

ニューアルバムの「夢の京」の歌詞が気になる。

「夢の京(みやこ)へ帰ろう もう無い国へ帰ろう」と。

明日24日は、ソ連のウクライナ侵攻から1年となる日。天皇誕生日は、オイラにとって「世界が変わって見える日」を、また永く思い出させてくれることだろう。

 

 

「世界が変わって見える日」トレーラー動画

 

 

 

今朝の小鳥たちとの面会までは、まだ体調がよかったのだが・・もうすぐ春だよ、おいしい虫たちも生まれてくるよ

 

    

      いつもまんまるスズメくん  今日はお米をヒヨドリたちに独占されたようだ

 

         

          ヒヨドリAさん 顔がやさしいので♀かな

 

 

        

     ヒヨドリBくん 顔がいたずらっぽいから♂かな 上クチバシの黄色はどこかでいただいた花粉かな

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山の紋章・雪形を探しながら春の野を歩く

2023-02-22 19:05:01 | 日記

田淵行男さんは残雪の山に浮き出る「雪形」の研究家でもあり、収集家でもあり、写真家でもある。そんな田淵さんの業績をまとめた「山の紋章 雪形」(昭和56年、学習研究社発行)を借りてきて読み進めたが、あまりの数の多さと種類の多さに戸惑っているうちに返却期限が過ぎてしまったので、明日返しに行こう。

主に安曇野から眺められる北アルプス関係と東北の山から収集されているが、春の安曇野行きの前にまた借りてきて、手帳に雪形の紋様と持ち主の山々を書き留めて出かけよう。

古くは、農作業のシグナルとして麓の人々に語りつがれてきたが、いまは気象情報に取って代わって忘れさられつつあるのだろうし、我々のような「普通の現代人」にとっては忘れるよりも前に、知られもしないだろうし、あまり興味もわかないことなのだろうが、古代から人々は雪山の残雪や雪どけの地肌や岩に現れる動物やヒトの姿に何かしらの意味付けをしたりや物語を作ったりしてきたのであり、それはなんともロマンチックではないか。

オイラも「普通の現代人」として、まったくと良いといいほど興味がなかったが、田淵さんに教えられるとなんだか、残雪の山を眺める楽しみがじわりと増してきたように感じる。

残雪の春山に「見えないものを見つけて」想像のつばさを拡げる。愉快なことではないか。

 

 

 

 

田淵行男「山の紋章 雪形」から

   

    白馬岳の山名の起源は「代搔き馬のシロウマ」。クロウマだけど分かるかな。

 

 

     

      白馬岳登山口に会った「二岐小屋」のスタンプ(昭和5年)

 

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