先週訪問した野草園の花を少し整理。
もう何年もの間、なんども.歩いているのに、今この園地で出会っている花とは初めてとの出会い。
だから「一期一会」よろしく「一期一花」の花たちだ。
いや「花」だけではなく、この園地で出会う「鳥」も「虫」だって、去年もおととしも生きていないものたちであるから、足を運ぶたびに新鮮な驚きがあるのだろう。
これは、見れば見るほど不思議な葉っぱ、いや、葉っぱの上に花を咲かせるハナイカダ(花筏)。水に浮かべるとまるで筏に載っている花のようだ、という理由で名付けられたのだろう。雌雄異株、つまり雄花の株と雌花の株があるということだが、写真は複数の花をつける雄花の方だろう。葉っぱの縁のトゲトゲもどうしてそんなつくりになったのか不明だし、見れば見るほど時間をかけて調べたくなってきた。図鑑には、「若葉は食用になる。」と記されている。トゲトゲは、シカやクマに食べられないようにとのオドシなのであろうか。
真っ赤に燃えているのはアズマシャクナゲだろうか。この花が登山道を占めるという奥秩父の甲武信小屋周辺をいつか歩いてみたいと思っていたら、もうこんな年になっちゃった。
レンゲツツジの思い出は、いずれも信州で、湯ノ丸峠と菅平。この花を見ているとカッコウの声がどこからか聞こえてくるような。
うす紫とクリーム色のイカリソウの花を真下から撮影して見る。色の美しさもさることながら神さまが考えたこの花だけのデザインの奇抜さにいつも驚く。この長い「距」の奥に隠されている蜜にありつける仲介者はどなたでござるか。
ミヤマヨメナのうす紫の舌状花と黄色い管状花。キク科にはそれぞれの花の役割があるのだろうが、もう忘れてしまった。「キク図鑑」も作っていかなきゃ。どこでも咲いていると思うと、つい学習を後回しにしてしまう。「ヨメナごはん」もまだ試食していないし。
シラネアオイの花と見紛ううす紫のガク片。ガク片と花弁の違いを一言で言えないのが残念。日光白根にたくさん咲いているから名付けられたというが、有毒という話は聞いていないので、いまごろはシカたちに食べつくされているのかな。心配。
水辺にミツガシワの花ももう咲いていたよ。山の湿原の花を見てミツガシワとイワウチワとイワショウブの区別ができるかな・・・復習しておこう。
上のオキナグサとこのヤマシャクヤクは、長い山歩き経験でもまだ野生種に出会った記憶がない。ヤマシャクヤクはベニバナヤマシャクヤクと並んで日本に二種しかないボタン科の在来種だとか。あまりに美しいので持ち去られているのだろうか。
この時季もカエデ科の仲間も花を咲かせています。イロハモミジ。
この花の名を失念した。小さなコガネムシに見とれていたからだろうか。コガネムシの仲間って動きが鈍いから鳥たちの餌食にならないのだろうか。この美しい光沢が、あるいは鳥たちに忌避させる力になっているのかもしれない。調べてみよう。
野草園を出たら、土手に美しい花が咲いていた。似たものに「ホソバノオオアマナ」と「タマスダレ」があるが、これは「ハナニラ」らしい。ポケット図鑑の「花弁は白色で紫色のかげりがある。」が決め手。これらの花は、すべてもともと外国産の園芸種であって、タネが屋外に逃げ出したらしい。ハナニラは食べられないがニラのような匂いがするそうだ。今度、葉を嗅いでみよう。