一昨日、我が家に到着したのは、オランダのブリリアントが製作した170枚CDがセットされたモーツアルト全集。以前から手元においていたモーツァルト事典を紐解きながら、わずか12000円の投資で、残された人生、この天才の「仕事」を鳥瞰しようという試みだが、わずか35年を駆け抜けた一人の男の「仕事」のあまりの膨大さと、あまりのコンパクトさと、あまりの価格の安さにある種の意識の混濁を覚えた。
それはそれとして、これから、窓を開けて小鳥や虫の鳴き音を聞き流すように、四六時中、部屋に低い音量を流しながら、読書やパソコンに向かうとどのような心身の変化が見受けられるかということ、に期待感をこめたい。
旅のお供にも、気に入った楽曲をウォークマンに収納し、退屈な乗り物の中で、好きなとき好きな風景を目の前にして、聞き流そう。あらたな、心の「平和」がもたらされることを祈ろうではないか。
昨日の朝、部屋の温度計は、いまだ30度を超えているが、湿度は60度以下、肌がべとべとせず眠りから覚めたら、27.6の月が消え入るように快晴の東空に浮かんでいる。
9月になったら、いよいよ秋のシーズンに向けて、体をいじめようとも思うのだが、昨年9月に発症した顔面帯状疱疹の後遺症はいまだ左眼の脇にうずくまっており、「いい加減」にしないと、次にどのようなしっぺ返しが来るのやも知れない。モーツァルトさん(面倒くさいからこれから「モーさん」と呼ばせてもらおう。)そのときは、救いの手を差し伸べてね。
さようなら、8月のお月様。