こないだの大雨による増水がいまだ引かない広瀬川の川面を、黒いツバメが縦横無尽に飛び交う。
今年は、3月末にはもう南の国からやってきて、川面をさかんに飛んでいる。何をやっているんだと訝るヒトはツバメに詳しいとは言えない。
ツバメは、飛んでいる昆虫が主食。ハチ、アブ、カ、ブヨ、ユスリカ、トンボ、カワゲラ、トビゲラ、コガネムシ・・飛んでいる昆虫ならなんだって口にするという。今の広瀬川の川面だったら羽化した水生昆虫、たぶん早春から羽化するというカゲロウの仲間をエサにしているに違いない。
このカゲロウの仲間、2・3年幼虫として清流の水底でおとなしく育ち、あるいはお魚や水鳥、はたまたカワゲラやトビゲラのエサともなりながら、何とか生き抜き、蛹にもならず羽化して水上にやっと現れるが、成虫には「食事をする器官」が神様から与えられておらず、ひたすら次世代に遺伝子を伝える生き方を求められ、それもわずか数時間の間に飲まず食わずして役割を終えなければならないというなんとも儚く(ひと偏に夢と書いてハカナイ)厳しい人生を送るのだという。
が、それはワレワレが勝手にそう思うのであって、あるいは、ひたすら恋だけで人生が全うでき、「大人の苦悩」を瞬時も選択しない人生コースは、うらやましい限りなのかもしれない。
3億年も生きているカゲロウの生態はこちら
その命短しカゲロウさん、目的達成のため相手を探しながら川面をゆらゆら風に伝っているところを、突然ツバメのおおきなくちばしに吸い込まれる者も少なからずいるのだろう。哀れといえば哀れ。ツバメ君に「たった数時間の逢瀬を全うさせてやれば」とも叱りたくもなる。
が、ツバメ君だって、カゲロウさんたち羽虫のお陰で、十分体力をつけてもらいながら、軒先に家を作り、子を育てて、秋には南にその子供たちとと何千キロの旅をしなければならないのだろうから、やむをえずカゲロウさんたちの生をいただいているのだろう。
まあ、生きとし生けるもの、食べられる方は、食べる方の血となり肉となって 言ってみれば別の命に姿を変えて永遠に生き続けていると思えば、肉食文化であれ、菜食文化であれ、善悪というものはないのだろう。(賢治をはじめ、仏教徒が何故肉食だけを否定しているのか、いまださっぱりわからない。今、「二十六夜」を読んで、これから「ビジテリアン大祭」を読み始めるところです。)
なんて、広瀬川の川辺をとぼとぼ歩きながら考えていたら、一羽の見たこともない小鳥発見。
図鑑で調べても分からないので、野鳥図鑑の「名前を教えて」検索サイトがあったので投稿したら30分もしないうちに、「ノビタキ♂夏羽です。」というご回答。ありがたい。どうやら冬羽の褐色から夏羽の黒への過渡期を生きているみたいで、まっくろ夏羽の図鑑からは、同定がむつかしかった。
「ノビタキ」か・・・・夏の高原の小鳥だ。ことしは、「オンライン高原散策」となるのか。(いやだな。)
散歩の帰り、大満寺の境内に美しいバラ科の低木が、今が盛りと咲き誇っていたが、これも図鑑で調べても、カリンなのか、ズミなのか、スモモなのか、同定できない。くやしい。
Gooサイトの質問コーナーに「花の名前を教えてください。」の質問と回答がたくさんあったので、写真を添えて投稿してみたが、こちらは、いまだ回答なし。庭木は、野生と違って園芸種が多いからむつかしいのかな。
「名前を教えてください」コーナーは、ほかにもあれこれありそうなので、これからはネット裏のその道の達人たちの教えも受けながら、脳内図鑑を拡充していこう。
これも、立派なテレワークだ。テレとかオンラインとか、カタカナばかりの今日この頃。
(いやだな)
① この花の名前は
② この花の名前は
③ この花の名前は
答え ①シャガ ②ヤマブキ ③ オンライン問い合わせ中
(結果、バラ科リンゴ属花海棠(ハナカイドウ)と分かりました。回答を寄せた方ありがとう。4/24)