かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

検査は済ましたが・・・そこまで言われたら富士登山断念します

2021-08-30 18:29:07 | 日記

9月からの登山を安心に行おうと午前中PCR検査を済ませてきた。結果は、明日の夜までにメールで届くことになっている。「陰性」という報告メールを黄門様の「印籠」のように使って、まずは、閉山となる10日まで須走浅間神社を起点に富士山を登拝し、「麓から登る富士山」最終章にしようと心に決めていた。

 

移動ルートの宮城・福島・栃木・茨城(古河駅通過)・埼玉・東京・神奈川・静岡と福島の「まん延防止措置」をのぞいてすべての県が「緊急事態宣言」が発令されているので、心の片隅で戸惑いながらも、その山域から「来ないでね」といわれない限り強行しようとしていたが・・・

 

悪い予感がして、午後になって富士山オフィシャルサイトという環境省・山梨県・静岡県でつくるお役所共同サイトをのぞいてみたら、8月23日リリースの「新着情報」に

   富士山への来訪を御検討されている皆様へ(お願い)

というのがあって、

静岡・山梨両県のコロナ対策を確認の上、

 「富士山への来訪を自粛いただきますようお願い致します。」

と慇懃なメッセージが発せられていた。

ついでに、須走コースを管轄する静岡県の「新型コロナ対策警戒レベル」というサイトをのぞいたら、「県民の皆様は、緊急事態が出されている地域から本県に訪問するヒトに自粛しろと呼びかけてください」という趣旨のメッセージまで詳細に書き込まれていた。(ああ)

要は「来ないでね」ということ・・・そこまで言われたら、さすが行政のいうことなんか聞く耳もたずと化していたオイラの気持ちも、なにやら気まずい気持に変化してきた・・。

富士山最終章は、しかたがない来季に延期するしかないか。残念だが、角さんが「印籠」をかざしても、だれも「ハ、ハア~!」と土下座をしてくれない事態にまで至っているのかと暗澹。

県外移動による2021年の秋山登山、さてどうするか、県内の片隅で、そおっと「印籠」かざすしかできないのだろうか(悩み)。

 

 

富士山オフィシャルサイト

 

      

       来年まで噴火しないでまっててね~        2019閉山前日の富士(富士宮口)

 

 

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木曽グレートトラバース100kウルトラマラソンの思い出

2021-08-29 14:05:22 | 日記

8月も29日だというのに、今日も最高気温は31℃。日中は家の扇風機を浴びながら、囲碁「碁聖戦」、日本300名山グレートトラバース、NHK囲碁トーナメント、高校野球決勝、パラ車いすバスケ、ラグビーなどをあれこれ視聴していれば、今日の日曜日は、あっというまに夕刻となり、涼しい時間帯となるのだろう。

朝の日課に始めたスロージョグは続いており、まだ体重減の効果は現れないが、思考が前向きとなっていて走りながら9月第1週の日帰り登山やマラニックコースなどを頭に描いている。「平日に、列車で裏磐梯や鬼首高原に行って5、6時間走ってみようかな、日帰り温泉はどこにしよう」なんて。

長距離走のことを考えていたら、人生最後に100kマラソン完走したのはどこだっけ?と疑問符。思い出した。ちょうど6年前の2015年8月30日の日曜日に参加した長野県木曽郡木曽町全域をコースとした「木曽グレートトラバース100kウルトラマラソン」だった。(ようだ。)

このマラソン大会、トレランのハードなコース設計で有名なOSJという団体が企画したウルトラマラソンで、コースは100%舗装道路だが、平坦な道というところはほとんどなく、10キロ地点から御嶽山中腹まで標高差800mの急坂を登るほか、1日中標高1000m~1600m地点を上り下りするとんでもないコース設計で、制限時間は15時間と一般大会より1時間程度長いものの、上り坂を歩いてばかりいると制限時間が厳しいかなと思う大会だった。

ただでさえハードなコースであるのだが、2015年8月30日の木曽町は、ほぼ1日中冷たい雨が降っていて雨具を着ながら走っていたが、どんどん体が冷えてきて辛い大会だった。あとで、リザルトをみたら500名くらいの参加者がスタートしたが、200名近くが途中リタイアしていた。

オイラは、冷えた体を温めようと何とか登りも走ろうとしたが、すぐに歩いてしまい、数カ所ある関門の制限時間にひやひやしながら最後尾集団でもがいていた。最終関門80k地点もギリギリでクリアしたころには内心完走をあきらめていた。中央アルプス方向に向かう最後の上り坂を歩いて、フラフラしながら夕闇迫る90k地点のキビオ峠という最終エイドに着いたのは、残り時間1時間。普通のウルトラマラソンで90kを過ぎて、キロ6分、1時間たらず走りぬくことは困難だが、残されたコースが下り坂ということもあり、エイドのパンをコーラで流し込み、「よっしゃーいくぞー!」と気合を入れて、ダメもとで坂道を下ったっけ。

結果は・・・・すっかり日が落ちて、どこがどこだか分からん木曽福島町内の暗い路地をスタッフの案内やときおり暗闇から顔をだした町民の「がんばれー」に後押しされて、あらん限りの力を出し切って全力疾走(のつもり)、なんと15時間の制限時間まであと9秒で完走できた(泣)。ゴール直後、腰が抜けたみたいに小学校の校庭にへたへたと座り込んだ。最後のウルトラマラソン完走にふさわしいドタバタ劇だったが、甘美な思い出をいただいた。

ただし、1日中辛い思いをして体をいじめたせいで、数日後から顔面の帯状疱疹を発し、苦しい思いをした経緯は、2015年9月に開設した、このブログに書きとどめている。因果応報ということ。

このハードすぎるウルトラマラソン、参加者も多く集まらずリタイアも多いことが原因なのか、最初で最後、もう二度と開催されることはなかった。

大会を検索したら、今でもサイトが残っていたので、コースをつらつら眺めながら、あの寒く辛かった木曽の1日を思い出していたら、いつの間にか震えを覚えてきた・・・・6年後の8月最後の日曜日、いい涼みとなっている。

OSJの木曽ウルトラマラソンサイト

     

       2019年9月、乗鞍山頂からの御嶽山。なつかしい木曽のコースは、あの雲の下かな。

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夏のなごりにフォト俳句

2021-08-28 19:49:11 | 日記

仙台も緊急事態宣言下となり、野草園も30日月曜日から休園になるのだという。真夏日の予報だったが、解除が長引けば当分公園ともお別れなのかもしれないので、汗を拭きながら歩いてくる。

夏の終わりにミンミンとツクツクが盛んに鳴いていた。俳句の世界では、ミンミンが夏の季語、ツクツクが秋の季語となっている。カナカナも秋のセミということになっているが、立秋をすぎたら当地でもうカナカナを聞かない。かわって8月も終わりだというのにミンミンがやかましい。あらためてカナカナの儚さが愛しく思うが、オイラにとって、やはり秋のセミはツクツクに限られるのかもしれない。耳を傾けると「オーシツクツク、オーシツクツク・・」と鳴いて最後は「オオイイヨ、モオイイヨ」と聞こえてしかたがない。

「もお十分生きたよ、恋もしたよ、いい人生だった、もう死んでもいいさ・・」とおしゃべりしているのかもしれない。

 

 

      

         つくほうし 別れの挨拶 オオイイヨ

 

             

                   空蝉も  花のにほひに  留まりぬ 

 

    

        ミズヒキと キンミズヒキの 糸縺れ

 

             

                                ツユクサや 千切りて揉んだ 指の色

 

     

 精霊花 墓碑に傾け  祈りたき

*精霊花はミソハギのこと

 

     

           まっすぐを めざしてのびる すすきかな

 

     

   独活(ウド)の花 みどりの蜘蛛に 家を貸す 

 

 

     

 臭木(クサギ)の実 あと何日と 指を折り

       *美しい藍色の宝石が顔を出す 

 

        

 

        

  ユリの銃   エメラルドの弾 放たれし 

      *テッポウユリか

 

        

 秋 降りて レンゲショウマてふ 宇宙船

 

     

 アカトンボ  五輪候補となりぬかな 

 

   

 

        

 

 

 

 

    

 

     

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

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緊急事態宣言下での9月からの登山計画

2021-08-27 13:17:38 | 日記

当県も本日から緊急事態宣言が発出されて、県民への要請内容には、

「県外との不要不急の移動、特に緊急事態措置区域及びまん延防止等重点措置区域等との往来は延期・自粛すること」

とあるが・・続いて

「外出や移動の必要がある場合は、極力家族や普段行動をともにしている仲間と少人数で、マスク着用・手指衛生等の基本的な感染防止対策を万全にし、「三密」や「5つの場面」、混雑する場所・時間を避けること」

とあるので

オイラの立場としては、人生は山の季節と同じように短いので「外出や移動の必要がある場合」に該当すると言い聞かせて、可能な限り自己防衛と他者防衛対策を講じて9月以降も、山に分け入ることにしたい。

基本的には、①公共交通機関が動いているなら

      ②山小屋やテント場が営業しているなら

      ③昨年の富士山のように登山道が閉鎖されていないなら

そのような山岳エリアには登山者を受け入れていてくれていると考えることにしたい。月末には、木下グループがやっているPCR検査を予約したので、48時間以内に「陰性」という結果が出たら、秋山への準備をはじめよう。

そして山に行く場合には、長野県警が「5つのお願い」という要請をしていることから、県警の要請はしっかり守ることにしたい。

登山者への5つのお願い(長野県警)

① 毎日検温して、体調不良の場合には、「絶対」入山しない

⇒ ファストエイドセットに体温計をいれること。

② 山小屋・テント場の事前営業確認と予約を行うこと。

⇒ 電話して、自粛を要請されたらあきらめること。

③ 十分に難易度を落とした計画とすること。

⇒ 遭難多発地帯や難路を避け、コースタイムに余裕を持たせよう、決して県警お世話にならないように、混んでなくて優しいルートを探そう。

④ 混雑を回避した登山計画とすること。

⇒ 基本的には平日のソロテントか日帰り登山。あごマスクですれ違いやあいさつはしっかりマスク着用しよう。

⑤ 感染予防グッズの持参し、ゴミを持ち帰ること。

⇒ 使い捨て手袋か、百均で買ってこよう。不織布マスク、消毒ジェル・シートは多めに持参しよう

 

長野県警のこのお願いは8月25日更新なので、現在のところ「お願いさえ守ってくれれば、入山OKだよ!」と言ってくれてているので、下記の山域だけ除けば、お巡りさんに叱られることはないだろう。(勝手な思い込み)

  • 北アルプス北部(猿倉登山口白馬鑓温泉ルート)、北アルプス南部(島々宿登山口)、南アルプス南部(赤石岳 等)への入山はお控えください。

ところで、北アルプス南部(島々宿登山口)ってどこだろう、徳本峠越えのことなんだろうか?調べておこう。

さてと、長野県警だけでなく、山梨、静岡県警も調べておくか・・・・ちょっと怖いが。

 

      

         昨年の9月は、岩手山からはじまった。ことしは、どこから始めようかな

 

 

 

 

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この夏、もう会えない花たち

2021-08-25 14:22:58 | 日記

7月の終わりの白馬は台風も来て途中で計画を中断した。その後、8月はじめに尾瀬から戻ってからは天候も悪かった。体力不足で盆明けに出かける予定だった北アルプス行きを取りやめた。コロナ感染爆発に目をひん剥いて右往左往もしていた。2021年の夏山は、そうこうしている間に「終わった」。いつの間にか、8月も終わりが近づいている。

この夏は、花の宝庫と称される白馬周辺の湿原や尾瀬を歩いたにもかかわらず、温暖化のせいで夏が早まったのか、7月半ば過ぎには清新な花たちは終わりを告げていて、ニッコウキスゲやコバイケイソウの群落はもう立ち枯れて大きな実をつけていた。7月初めに歩いた秋田駒のチングルマの大群落も見逃した。来季以降は、案内書の花の適期をもう1,2週間早めに予測しないと、見逃しそうだ。今年は、悪天候のため会えなかったキタダケソウだが、来年は6月になったら出発の準備しよう。

こんなことで、2021年の夏山はすこし不当たりの年だった。昨年の立山、一昨年の白馬・雪倉・朝日とのギャップがおおきい。これから出かけるにしても山の短い夏は終わりに差し掛かっていて、行けても会えるのはトウヤクリンドウやミヤマアキノキリンソウ、オヤマノリンドウたちだろう。

山のやや乾いた草地で出会う花で、なぜか出会うたびにこちらを向いて微笑みかけてくれているような花がある。明るい黄色のウサギギクと薄紫のマツムシソウだ。草の間からすくっと一本の茎を伸ばして、ややアンバランスな大きな花をつけて、とても目立つので、こちらを向いて何かを語りかけてくれている気がするのだろうか、とても愛着のある花たちだが、この夏は、もう会うことはないのだろう。時期は終わっている。

       

     

当県では、先週「まん延防止等措置」の宣言があったばかりなのに、もう「緊急事態宣言」なのだという。あまりにも場当たり的な施策に、もう聞く耳をもってはいないが、日々報道で流れるデルタ株の危険性をしっかり受け止めながら、万全の感染防止と検査をやって陰性を確認したら山に出かけたい。ただし、富士山に行こうとすればほとんどが「緊急事態宣言」地帯だ。まるで戦時下の銃声をかいくぐるような気持ちで電車やバスに乗らざるを得ないのですこしビビってはいるが、槍穂間の大キレットほどのリスクはないのだろう。

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