NHKFM日曜日の午後は、出かけなければ「きらクラ」を聴きながら、近所を散歩するのが慣わし。この番組、いつもクラシックの小品、そして詩人や作家の(オイラにとって)埋もれていた佳作を紹介してくれて、カチッとした火花のような啓示を与えてくれる。気軽なクラシックバラエティ番組とはいえ、侮れないのだ。
この番組でも過去にBGM選手権のお題に「五月の雉」という詩が紹介されていた記憶があるが、今週のお題は「石の思想」という、どちらも蔵原伸二郎という1965年に亡くなっている明治生まれの詩人の作品。
番組終了後、青空文庫に掲載されている詩をすべて目で追ったが、直感的にどれもこれも魂が共有できるので、もっともっとこの詩人のことを知りたいと思った。
この詩人は、亡くなる直前、読売文学賞受賞の受賞の言葉に、自分を東洋的で、日本的であるのは当然として、それは禅の考え方に通じるものだと述べているのが印象的だ。
「誰にも分りやすい平易な言葉で、深い人生観を表現する」。この詩人に習って、短い詩や俳句や短歌のような定型詩を書きたいな(書くということは、記録すること)と思ったが、禅も知らず人生の深みにも達していないので、無理かなとも思った。
https://www.aozora.gr.jp/cards/001821/files/56985_58177.html
宮良川の河口に北風を避けるかのように、一群の水鳥がいたので、カメラを向けると「セイタカシギ」の子供たちのようだった。親鳥の姿は、見えなかった。近くにダイサギや、キアシシギのようなほかの仲間もいたが、だれも子供たちをいじめようとするものはいなかった。子供たちは、目を閉じているものもいて、気持ちよさそうだった。
海岸に、磯ヒヨドリのメスが一羽遠くを見ていた。オスも子供もいなかった。地味な羽をしているが、少しだけ青みを帯びており、美しいと感じた。
砂に、オヒルギの花が落ちていたが、種子が生育していないので、おそらく育たないだろうと思った。
アングローブの河口に佇むセイタカシギの子供たち
キアシシギ
チュウシャクシギ
ダイサギかな
磯ヒヨドリのメス