過去、禅定寺山、平原岳とそれぞれ登ってはいるが、長い距離も歩きたくて、栄山公園Pから
禅定寺山~平原岳と縦走し、観音岩コースを下山の後、下道を歩いて栄山公園に戻った。
歩行時間は6時間、歩行距離はカシミールでトレースすると18.5kmと出た。
実歩行距離は20km程度になると思われる。10時30分に公園を出発し、着いたのは17時だった。
コースタイム
栄山公園P→車止め(31分一部迷歩あり)→車道分岐(8分)→禅定寺山頂(32分)→
尾根分岐(22分)→鉄塔(13分)→塩見峠(34分)→飯森山(31分)→平原岳山頂(30分)→
観音岩(16分)→登山口(14分)→農免道路出合(2分)→栄山公園P(133分) 計366分
※分岐や鉄塔出合、鞍部などで一部ルートファインディングが必要であり、地図、地形読みが
出来ないと迷い易い。初心者の方はベテラン同行が必須と感じました。
歩行ルート概要、詳細ルートは http://www.uribouk.com/207-hirabaradake.html
駐車した栄山公園P ・・・ここからもみじ谷を歩いたが、一部迷歩になってしまった。
雨乞山管理道横にある車止、ここの奥を歩く。
車道分岐(山道入口)、テープらしきものはあるが、明確な道標なし。
ここから禅定寺山頂までは感じの良い里道風の道になっている。
禅定寺山頂周辺は伐採されたらしく、1級の展望地に変貌していた。
山頂より、右から火の山連峰、大海山、小浜山、楞厳寺山、花ヶ岳などが望める。
同じく北部の展望、東西鳳翩山など。
草黄葉の秋吉台と桂木山
希望が丘から山口市街
尾根分岐、右桂ヶ谷ランプの宿、直進は平原岳方面
鉄塔出合・・・ここから対角線上にルートがあるが、良く見ないとわかりにくい。
南西部に整備された巡視路が伸びており、こちらに歩きがちです。
整備された広い道が登山道とは限りません。私もコンパスで確認したものの見事にだまされました。
3分ぐらいで引き返したので事無きを得ましたが、地図に磁北線が無かったので方向に誤差が
生じました。今日の教訓:ルート図には磁北線を入れるべし。
塩見峠の道標
飯森山、小さな木の標識があり、飯森山とわかる。ちょっとしたピークです。
塩見峠から平原岳までの登路は急登はあれど、味のある道です。
平原岳、南方は180° 北方は90°程度の展望が開ける。
西北方面の荒滝山と日ノ岳
歩いて来た禅定寺山を振り返る。
我が郷土方面
火の山連峰と後方の大海山、小浜山などをズーム。
過日歩いた日の山とキララドーム
誰もいない山頂にお別れをする。
観音岩上部から荒滝山と日ノ岳
尖峰の観音岩
平原岳登山口
新設農免道路出合、白塀で囲まれた家が進入道の目印になります。
この家の左側が平原岳登山用の駐車場です。20台ぐらいは駐車可能でしょう。
栄山公園への帰途、嘉川付近から今日歩いた禅定寺山~平原岳の稜線を眺める。
今日はそれなりに歩き甲斐もあり、地図読みやルートファインディングの勉強の場にもなりました。
歩いている途中で2~3種のバリエーションルートも思いつきました。
機会があれば別ルートで歩くことになるでしょう。
今回歩いたルートで展望が良いのは禅定寺山頂と平原岳山頂付近のみで、縦走路は展望が
効きません。歩きや山味を楽しみたい方に向いたルートと言えるでしょう。
あと沢登りルートのリストアップは未着手だが、これは来春以降でも間に合うだろう。
山のガイドブックや2万5千地形図をじっくりと見ていると、無名峰や人気の無さそうな山でも
興味が湧いてくる。
これで行こうと思えばいつでも飛び出せる準備は整った。人気のある山は別として山の様子は
年々変化している。一度登った山でも数年経過したら登山道がつぶれているようなケースはままある。
登り直して、直近の状況をレポできたらいい。
ところで、登山や山野草鑑賞に役立ちそうなサイトをブックマークに追加しました。
興味のある方はのぞいて見て下さい。これから良さそうなサイトがあれば追加します。
このようなことから、サイトの概要(説明文)は割愛させて頂きました。
これから山歩きを続けるに当って、目的なり、嗜好などある程度ないと続けられるものではない。
ある山に登ったとする。そこから見える山に興味を持ち、登ってみるというやり方も一つの方法だ。
とりあえず、近場の山で未踏の山、コース、しばらく登って無い山などの現況確認などから
再スタートするというのもいいかも知れない。
そういった見方で地図を眺めていくと、登りたい山やコースのイメージが湧いてくる。
きままに、その時の気分しだいで登る山を決めてもいいが、シリーズで連鎖的に登って
行くのも選択肢の一つになる。
所詮趣味の世界なので、物見遊山優先でいいだろうが、そこに一味付け加えることで
動機付けにもなり、意欲などもちょっと上がってくるのではないかと思ったりしている。
近年、自身の山歩きのスタイルを振り返ってみると、山野草鑑賞が目的だったり、
気に入った山を繰り返し歩くといったことも多かったようだ。
それも、それなりに楽しかったし、一定の満足感も味わえた。
最近、気になっていた近場の低山を歩いてみたが、未踏の山やコースだと、
新鮮味があったり、新たな発見があったりと、悪くはないなと思うようになった。
山の情報誌や2万5千地形図などをじっくり見て、歩けそうな山をリストアップすると、
けっこうな数の未踏の山やコースがある事がわかった。
山味などを中心にして歩くとなると、時期を選らばなくても1年中楽しめる。
特に、これといった計画や目的などないが、気の向いたときにどんどん登れたらいい。
とりあえず、気になる山の概念図や地図など、一通りコピーや印刷をした。
これでその気になれば、いつでも県内の里山には飛び出せる。
最低限の雑事はこなしながら、しばらくは里山ハイクに精を出すことにしよう。
ある意味、これから登りたい山がたくさんあるということは幸せなことかも知れない。
県内の山は概してコースタイムが短く、物足りない面が多いが、一部の山では
コース取りによっては長く歩けるケースもある。そのあたりは工夫次第だろう。
楞厳寺山(りょうごんじやま 369.8m)、佐野山(さのやま 264.0m) 防府市 2010.12.5
楞厳寺山を7年ぶりに歩いてみたくなった。今回は未踏の佐野山を含めて周回を目論んでいたが、
佐野山を南方に少し下ったあたりから、次第に踏み跡も薄くなり、やがてルートは完全に消失し、
シダやカヤなどの大藪こぎを強いられることになった。楞厳寺山のみなら、初心者でも登れる山だが、
鞍部からの佐野山は踏み跡はしっかりとしているものの、途中からはシダヤブが覆いかぶさり、
露に濡れて乾いていないシダヤブでずぶぬれになってしまった。
佐野山は露や霜の降りない時期、晴天時限定の山と言うべきだろう。
仮に佐野山を歩いたとしても、鞍部からの往復に留めておくべきです。
佐野山から旧山陽道出合までは実にワイルドで、最近人が歩いた形跡は全く無かった。
コースタイム
登山口→鞍部(27分)→楞厳寺山頂(26分)→鞍部(16分)→佐野山(12分)→旧山陽道出合
(44分)→登山口(24分) 全コースタイム 129分(佐野山~旧山陽道出合までは迷歩)
大まかな歩行ルートは下図の通り、計画時は佐野山から尾根筋をたどり沢田集落に下山の予定
だったが、シダの大薮(自身の身長以上)に進路を阻まれ、沢筋に計画変更した。
登山口の標識、この近くの広めの路肩に車を駐車(4~5台可)する。
鞍部まではシダ狩りをされた歩き易い道
鞍部、前方に標識あり。
鞍部から楞厳寺山頂までは低灌木の明るい道、展望の効くところも数か所あり、楽しめる。
樹間から大平山を望む。
大海山の雄姿?、この山は東側から見た方が優美でかっこええ。
一人占めの山頂、途中3組のPとすれ違いました。
山頂北東部の展望岩から手前から西目山、右田ヶ岳、矢筈ヶ岳、大平山など。
山頂西部の大岩から東西鳳翩山が望める。
同じ場所から花ヶ岳、山の北部に山陽自動車道の花ヶ岳トンネルが通る。
右から花ヶ岳、火の山連峰、大海山など。
山頂から大海湾を隔てて小浜山、草山、行者ヶ嶽など郷土秋穂の山。
火の山連峰全景、この山は東西両方面から同じようなシルエットを見せる。
佐野山に登る途中から楞厳寺山を仰ぎ見る。この山、凌厳寺山と表記されることもあるが、
地図および現地案内板標記から今回は楞厳寺山とした。
端正なその山容は北アルプスの常念岳を彷彿とさせると言えば大袈裟になるんじゃろうか?
佐野山山頂から楞厳寺山ピークちら見え、山頂は展望が無く、やり過ごし、山頂南方直下の大岩から
展望を楽しむ。普通はここまでの往復に留めておくべきです。
直下の大岩、南方の見晴らしは180°以上。
佐波側河口と波光、手前に山陽自動車道佐波川サービスエリアが見える。
優美に見える大海山、南北に長い尾根を引いている。
西目山と右田ヶ岳・・・岩稜の山だ。平たく言えば岩ごつごつ山。楞厳寺山も少し似た雰囲気がある。
佐野山から悪戦苦闘?の上、やっと旧山陽道に出合う。歴史の道だが歩行者は少なそう。
旧山陽道出合から24分で駐車地に着く。
30分強、大薮を漕いだだろうか、おかげでズボンは傷だらけ、靴の中も枯葉などでいっぱいに
なっていた。駐車地横の石の上に座り、靴を脱いで靴下に付いた枯葉や靴の中のごみを出していると
小学高学年のお嬢さんを連れた家族連れが下山してこられた。お疲れだろうを思い、非常食のパンを
あげようとすると、ん?と変な顔をして両親と相談後受け取ってもらった。
変なおじさんが急に声をかけたものだから、びっくりしたのだろう。無理もない。数分後お礼に飴が
差し出され、頂くことにした。そして、大きくなっても山歩きを続けて欲しいと心の中で念じた。
夜になって風呂に入ると、膝から下が傷だらけでヒリヒリした。傷だらけといったら、自らの人生を
そのまま投影したかのようだった。ま、いいか、それでも生きてる。
やぶ漕ぎについて、自身いろんな経験をしているが、深いシダヤブが一番やっかいな気がする。
その様は2mぐらいの新雪をラッセルしているのと同じような体力が必要だし、圧迫感も同レベルだ。
だから近場の里山と言えども、安易に立ち入らない方がいい。
今日、歩いたバリエーションルートも道らしきものと言えば、せいぜいイノシシが歩くけもの道だった。