ヴァイオリンとフルートのRio

ヴァイオリンとフルートに取り組んでいます。

日本の行進曲の古典

2010年11月04日 05時30分00秒 | 音楽
 日本の古い行進曲と言えば、官軍の鼓笛隊の「維新マーチ」や、西郷さんが敵の大将として登場する「抜刀隊の歌」が有名です。ただ、これらは少々古いので、西洋音楽を身に付けた日本人の作曲の古いものという条件で挙げるなら、「軍艦行進曲」と「君が代行進曲」がよさそうです。

 「軍艦行進曲」、普通は「軍艦マーチ」と呼び、日本海軍をイメージするものなのですが、一時期、遊技場でもよく使われたことから、そちらのイメージを持つ人も多いかも知れません。歌詞には「守るも攻むるも」とか「皇国」の文字もあり、ピンと来ない人も多いでしょうね。

 「君が代行進曲」は原曲の「君が代」を損なうこと無く、明るくリズミカルな装いを凝らした曲です。こう言う編曲としては、例えば、バッハの平均率の最初の曲を伴奏として使い、メロディーを付けたグノーのアヴェマリアがありますが、この「君が代行進曲」の場合は、「君が代」の旋律にオブリガートを加えた形になっています。あの重々しい旋律が行進曲に向く筈は無いと思って聞くと、見事に裏切られます。

 この2曲がドーナツ盤レコードにカップリングされていたものを持っています。買ったレコードは、ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団の演奏のもので、当時の副隊長であった、レイモン・リシャールが指揮しています。その後、CDで買い直しました。

 いずれの曲も、戦争の際には、いろいろな場面で演奏されたものと思いますので、ネガティブな感じを持つ人もあるかも知れません。従って、現在では自衛隊で演奏されるなどの場合を除くと、演奏の機会も限られそうですが、日本の行進曲の古典として優れた作品であると思います。

にほんブログ村 クラシックブログ ヴァイオリンへ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ フルートへ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログへ
にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする