ヴァイオリンとフルートのRio

ヴァイオリンとフルートに取り組んでいます。

クライスラー

2010年11月07日 07時13分55秒 | 音楽
 名ヴァイオリニストのフリッツ・クライスラーについてです。クライスラーと言うと、自動車の名前にもあるし、葉加瀬太郎のクライズラー&カンパニーも多分関連があるでしょう。

 20世紀を代表するヴァイオリニストの一人でウィーン生まれ、半ズボンをはいて、つまり、幼少時にデビューした神童だそうです。ユダヤ人だったため、最終的にはアメリカに移住しています。特別に迫害を受けたということでも無さそうですが、欧州では住みづらかったのでしょう。

 協奏曲のCDを店頭で見かけたことがありますが、さすがに古そうなので、購入をためらいました。このクライスラーは協奏曲のカデンツァを幾つも作っていて、ベートーヴェンのものなどは有名で、今でも使われていますから、そういう場面でクライスラーを聴く事ができます。

 クライスラーが名を残したのは、ヴァイオリンのための多くの小品の作曲者でもあるからです。例えば、「愛の悲しみ」、「愛の喜び」、「美しきロスマリン」、「踊る人形」などが知られています。これらについては、クライスラーが自作であることを隠していたため、問題になったこともあるそうですが、ヴァイオリンのためのアンコールピースを増やすことに非常に貢献しています。

 クライスラー小品集のレコードは、以前はヴァイオリンを習う人が買って行くので有名だったそうで、現在でもCDが販売されています。協奏曲に比べれば、音質的にも問題が少ないですし、作曲者兼ヴァイオリニストの自作自演なので、演奏の参考になると言われています。確かに表情の付け方、ポルタメントの使い方などに特徴があります。私も「愛の悲しみ」を発表会の参考に熱心に聴いたことがあります。

 若い頃から名声があり、財をなしたでしょうから、名器を数多く所有して居たと言われます。勿論、今では、他のヴァイオリニストに引き継がれています。こう言う名人が所有した楽器の場合、楽器のニックネーム以外に、ビフォアクライスラーと言うような呼び方も加わるそうですね。

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