ヴァイオリンとフルートのRio

ヴァイオリンとフルートに取り組んでいます。

ロザムンデ(Schubert)

2010年11月17日 09時28分49秒 | 音楽
 シューベルト作曲の劇付随音楽で、題名は女主人公の名前によるものだそうです。

 手許のCD(マズアのもの)では11曲が収録されていて、これで全曲のようです。いずれもなかなかよいのですが、最初の4曲は、いかにもオーケストラ向きで重厚であり、それ以降の曲の方が、シューベルトらしい旋律に溢れていると思います。私の好きな曲を幾つか挙げて見ます。

 第5曲のロマンツェ「満月は輝き」は、女声のソロとオーケストラの曲です。「ロザムンデ」には合唱曲が幾つかありますが、独唱はこの曲のみです。しんみりとした感じではありますが、訴える力のある美しい曲と思います。

 第7曲の間奏曲第3番は、穏やかで旋律の美しい曲で、同じ曲名の弦楽四重奏曲第13番の第2楽章にもこの旋律が使われていますから、そちらをお聞きになった方も多いと思います。

 第8曲の「羊飼いのメロディ」は、クラリネットで演奏される旋律の美しさが特徴で、第5曲ほどではありませんが、落ち着いた感じの曲です。管楽器が活躍する部分は、シューベルトの交響曲でも随所にありますが、管楽器を重ねず単独で旋律を歌わせることが多いのは、シューベルトの特徴の一つと思います。

 第11曲のバレエ音楽第2番は、「楽興の時第3番」と似ているとのことですが、確かに伴奏がよく似ています。曲自体は雰囲気が似ているかもしれませんが異なるものです。ロザムンデの他の曲と違ってリズミカルで軽快な感じが有ります。第7曲と同様、演奏されることが多いと思いますが、こちらの方が強弱の変化があり、聴きごたえがあります。

 「未完成」の好きな人なら、「ロザムンデ」の各曲はお好みに合うと思います。

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