【経営コンサルタントの独り言】 不動明王は、なぜ怖いお顔をしているのでしょうか
二兎を追うブログ
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■ 不動明王は、なぜ怖いお顔をしているのでしょうか
自社・庭園を巡って、【カシャリ! ひとり旅】をしています。その時に、しばしばお会いするのが「お不動様」です。
お不動様、すなわち「不動明王(ふどうみょうおう)」は、お地蔵様と共に身近な信仰対象です。密教特有の尊格である「明王」の一尊で、五大明王の中心となる明王です。大日如来の化身ともいわれています。
不動明王を身近に感じるのは、真言宗をはじめ、天台宗、禅宗、日蓮宗等、日本仏教の諸派および修験道で幅広く信仰されているからです。大日如来、降三世明王、軍荼利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王、金剛愛染明王らと共に祀られることがおおいです。
不動明王の像容における特徴の一つは、右手には「倶利伽羅剣」という剣を握っていることです。この剣は、「利剣(りけん)」と呼ばれ、心のあらゆる迷いを断ち切れ「悟りの智慧の象徴」だとされています。人々の持つ邪悪な心や迷う心を断ちきってくれるのです。
左手に持っている網は「羂索(けんさく、仏教用語では「けんじゃく」)と呼ばれます。物事を正しい方へ導くために煩悩を縛り上げ封じる「羂索の縄(けんさくのなわ)」で善き心を呼び起こさせるためのものです。
ご存知のように顔は、「忿怒(ふんぬ)の相」と呼ばれる非常に厳しく、威圧的な表情をしています。右目は天に向けられ、左目は地面に向けられています。「天地眼」と呼ばれていて、天地を隅々まで見守っているということを表しているのです。怒りの表情ではないのです。
口元からは右牙が上を向き、左牙は外側を向いているのが特徴です。
仏様の多くは、柔らかな、やさしい表情をなさっています。子供の頃、夏祭りの御神酒所がお不動様で、なぜ、こんなに怖いかおをしているのだろうと思いました。
しかし、そのお顔とは逆に、不動明王はとても慈悲深い仏なのだそうです。その慈悲深さゆえに、救済が難しいとされる煩悩を抱えた人々も力ずくで救おうとしているのです。その恐ろしい形相が人間に向けられているのは、「常に見ている」ということを意味するのです。
青黒い色の体で表現されることが多いのは、煩悩という名の泥にまみれ、もがく人々を救おうとしている姿を表しているからなのです。
不動明王らしさの一つに髪型があります。左肩に垂れているものが多く見られます。
不動明王には「十九の特徴」があります。その一つが「七莎髻(しちしゃっけい)」という髪のかたちです。
頭の上は、仏の世界を表し、その垂れた髪の左側は人々が暮らす世界を表しています。不動明王が常に人々のことを気にかけ見守っているということを莎髻で表しているのです。
腕は太く、2本ですが、4本のこともあります。
背中には、炎(ほむら)の光背が着いていることが多いです。「迦桜羅焔(かるらえん)」と呼ばれます。「迦桜羅(かるら)」は、伝説上の鳥で、毒を持っている動物(毒蛇、悪龍)を食べるとされています。背に背負っている炎で、毒を焼きつくします。迦桜羅焔は、人々にとっての毒である煩悩や欲望を燃やし尽くしてくれるのです。
更に足の下には盤石(ばんじゃく)が置かれ、迷いがない安定した心を表現しています。また、救済を求めるすべての人を救うまではその場を動かないという決意を表しているとも言われています。
「盤石」とは、重く大きな石のことで、それが堅固でしっかりしていて、びくともしないことから「盤石な備え」などという表現にも用いられるようになりました。
(ドアノブ)
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