ダリア(キク科)花言葉は、栄誉;変化。メキシコの熱帯高地原産。キク科の球根植物。数種の原種を交配して作られた園芸品種で、花色は多彩である。花形も多様で、舌状花の幅の狭いものから広いものまであり、一重から八重まで、ポンポン咲きやオキーキッド咲き、カクタス咲きなどと呼ばれる。花野大きさも径約3cmの小輪から、中輪、大輪、径40㎝の巨大燐まである。球根植えつけは3~4月。草丈20~200㎝、葉は単葉から羽状複葉、または2回羽状複葉となる。暑さにやや弱いので、冷涼地では夏の間も咲き続けるが、東京以西の熱い地域では真夏の株が弱る。花を咲かせずに株を休ませると秋に再び咲く。日本には天保年間に渡来。「天竺牡丹」と呼ばれた。●華やかだが、凋落の兆氏をいつもどこかに漂わせている花といえようか。その微妙に退廃的な感じ句に掬い取つてみてはどうだろうか?。「声楽家ダリア畠を距つのみ 山口青邨」「ポンポンダリア音盤軋み唄 ひだす 橋 簡石」「鮮烈なるダリアをさせり手術以後 石田波郷」「真赤なる瓶にかぶせてダイヤ首 永田耕一郎」「敗戦の瓦礫ダリアが咲いてゐた 川端展宏」「ダリア活け嫁家の家風侵しゆく 鍵和田柚子」「南浦和のダリアを仮りのあはれとす 摂津幸彦」「尼さまにポンポンダリア直立す 岩永佐保」「ダリア提げ拒む言葉を選びけり 江藤 壌」。(ダリアの空輝けり花の群れ ケイスケ)