november:十一月初めの時の移ろいは 蔓草の葉の黄金色の楯を ふいに 一滴の血のように 濃妖精朱色に染めて 散らす 妖精が花をあしらい 小人が織りなす 苔のしとねに ものみな慈しめと B.ブラウ二ンぐ。 桜蓼(タデ科)花言葉は、愛くるしい。タデ科の一年草で水辺に群生する。「蓼食う虫も好き好き」のことわざの蓼種類は多い。食用に栽培されるのは「柳蓼」とその変種の「紫蓼」「藍蓼」「あざぶ蓼」「糸蓼」などである。若い葉を摘んで、香辛料として刺身のつまや吸い物などにりようする。独特の香りとピリッとした辛味があり、「紫蘇」の葉をすりつぶして酢とだしで伸ばした「蓼酢」は鮎の塩焼きには欠かせない。「本蓼」「真蓼」は「柳蓼」の別名。「灯を置いて飯食ふ蓼の豪雨かな 西嶋麦風」「捨水の波を打ちゆく溝の溝 山口青邨」「大蓼や遠見に見ゆる牛の市 三好達治」。「草の戸を知れや穂蓼に唐辛子 芭蕉」「醤油くむ小屋の境や蓼の花 其 角」「蚯なく明日は日和ぞ蓼の花 嵐 竹」「浅水に浅黄の茎や蓼の花 太 祇」「三径の十歩に尽きて蓼の花 蕪 村」「甲斐がねや穂蓼の上を塩車 蕪 村」「人妻の暁起きや蓼の雨 蕪 村」「湖波の畔にたゝみて蓼濁る 飯田蛇忽」。(蓼の花播州津田の花七種あり色鮮やかに ケイスケ)