心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
マウス画・絵及び文章の著作権は このブログ作者(けい)にあります。

整理した箱の中から

2017年09月20日 | ほんのすこし
押し入れの中、確か余り布を入れた箱があったはず。
どれどれ・・・どの箱に入れてあったかも思い出せずにあっちの箱を開けてみては、これじゃない! こっちの箱を開けてみては、ちが~う!
いい加減諦めて別のことをしようかなと思った矢先に、目に飛び込んできた段ボール箱があった。あれ、これって何を入れていたんだっけ?
首をかしげながら開けてみた。
あぁ、そうか!
去年、二人目の孫が生まれるというので、娘が上の子を連れて里帰り出産にやってきた。まだ二歳6ヶ月ぐらいの孫娘、きっとあちこち物を触るだろうなと触られたら困るものを箱に片付けておいたのだった。中からはキャンドルやら、お気に入りの陶器やら飾り棚に置いていたものが出てきた。天然石の手作りブレスレットと指輪の収集にはまっていた頃のものも出てきた。あの頃はよく身につけていたのに今は少しもつけようと思わない。ブレスレットをつけるのは好きだったのに、今のわたしではブレスレットが浮いてしまうだろう。それだけ可愛いものとは相反する見栄えだということだ(笑)。

あぁあ、も一度しまうとするか。これが日の目を浴びるのはたぶん孫が来たときのオモチャとしてだろうなあ。まあそれはそれでいい。活用してくれるのならね。娘にも息子にも女の子がいる。不思議なことに誰が教えたわけでもないけどこういうアクセサリーとかにはとても興味を示す。綺麗なものやキラキラしたもの、可愛いもの、そんなものへの興味は知らず知らずのうちに生まれるのだろうか。
物への興味と同時に自分より年下への興味も生まれるんだなあと思う。小さなものへはどこか優しく接している気がする。
こんな小さな子供でさえ、自分より弱いものへのいたわりを自然と身につけているのだ。

でも。なんで年を経ていくにつれ、それが変化していくんだろ。
弱いものへのいたわり、それが姿を潜め、いたわりが傲慢な態度に変化する場合もある。これも自然なのか・・・そうじゃないと思う。

あっ、またまた脱線だ。
で、その箱の下の方からこの丸い小箱が出てきた。



直径10センチにも満たないもの。上にはAのイニシャルがステッチされている。どこで手に入れたのかは忘れてしまった。ちなみにイニシャルAは全然関係ない。
あれ、これ何か入れていたんだっけ? 蓋を開けてみた。



中から出てきたのは、昔作るのにはまっていた毛糸のポンポンで作るひよこちゃんだった!
つぶらな瞳が懐かしいわぁ。
ちょっと頭にツンツンがついていたり。オレンジの足が見えていたり。あの頃は本当にたくさん作っていたなあ。いい加減作りすぎて母に「もういらないから」と言われてしまったり。
こういうのにはつい夢中になってしまうわたしだ。今は何もしていないけど。
手作りって作っているときがしあわせな気分を味わえるんだよね~。

懐かしくってこの小箱だけ箱に戻さずに出している。ふたを開けたときのひよこちゃんをときどき見てあげる。
たぶん一緒にあの頃のわたしも入っているかも・・・ね。


『奇跡の切り絵』

2017年09月20日 | ほんのすこし
最近、インスタグラムでもフォローするのは切り絵画家。
世の中には本当に色々な切り絵があるなあと感心しきりなのです。
その方によって切り方の違いがすごくあって、それによって受ける雰囲気がまた全然違います。一体どうやったらこの細部の切り込みが出来るのだろう? と不思議に思える作品がたくさんアップされています。
見るたびに感動し、いつかは自分も切り絵をやってみたいなと思ったりします。でも、そんな素晴らしい作品を作るような感じではなく、本当の初歩の初歩から、と思っていました。だから地元の古書店で切り絵サークルが開催されていると知ったときにはすぐにも参加したいと思っていました。
でも、何度かの偶然でいつも開催日に行くことができず、何ヶ月も経ってしまい自然とわたしの中から切り絵を作る、という行為が遠のいてしまったのでした。

先週、いつも火曜日に来る生協の宅配で注文したものが昨日届きました。それが『奇跡の切り絵』という本です。
長屋明さんの切り絵です。
わずか0.1ミリの線、糸切り絵と称しているようですが、信じられない程繊細です。ラフスケッチをそのまま切り出したような感覚、だけどそのままなんてあり得ない。これを「切って」いるんですよ。

この本には作品だけではなく、実際に切るために必要な参考下地もあります。また切り方の説明も詳しく載っています。
作品一つ一つをよぉ~く見ていると、まるで筆で一気に描き上げたかのような錯覚を覚えてしまいます。
ジャンルも広範囲に渡っていて、見ていて飽きが来ません。

秋の夜長にこうした素晴らしい作品集と出会えることもまた嬉しい時間の始まり。
キャンドルをつけて静かにページをめくる楽しみを味わえそうです♩

あ、、わたしが切り絵を覚えるのはまだまだ先のお話になりそうです(笑)。