帯を切った周りを少しフリンジにしようと思った。
太い糸とごく細く薄い糸が出てきた。絹だなと感じる手触り。スススーと引っ張ると本当に細くて、ふわふわと空中で漂う。
下に置くとふんわりと落ちる。
そんな絹糸を一体何本使って織り込んだのだろう・・・・
そんな大事な帯をわたしは何を好き好んでほどこうとしているのだろう・・・
なんだか悪い気がしてきたが、ほどくそのものの行為が面白くて。だんだん積み重ねられていく糸。ふわりと重なるその軽やかさに驚きながら、また一本また一本と。
切った帯そのものよりも取った糸の塊の方に興味が沸いてくる。捨てるものなのに、どこか愛おしく見えてくる。
まるで親に守られている鳥の巣みたいだな。
取り方や位置を変えるとこんな感じにもなる。
切れ端が入った。
綺麗に写せるわけではないが、写してみたいものがあるというのはなんだか楽しいものだなと思った。
これを「何を無駄な時間を過ごして」と思ったら、わたしはわたしじゃなくなる気がする。
太い糸とごく細く薄い糸が出てきた。絹だなと感じる手触り。スススーと引っ張ると本当に細くて、ふわふわと空中で漂う。
下に置くとふんわりと落ちる。
そんな絹糸を一体何本使って織り込んだのだろう・・・・
そんな大事な帯をわたしは何を好き好んでほどこうとしているのだろう・・・
なんだか悪い気がしてきたが、ほどくそのものの行為が面白くて。だんだん積み重ねられていく糸。ふわりと重なるその軽やかさに驚きながら、また一本また一本と。
切った帯そのものよりも取った糸の塊の方に興味が沸いてくる。捨てるものなのに、どこか愛おしく見えてくる。
まるで親に守られている鳥の巣みたいだな。
取り方や位置を変えるとこんな感じにもなる。
切れ端が入った。
綺麗に写せるわけではないが、写してみたいものがあるというのはなんだか楽しいものだなと思った。
これを「何を無駄な時間を過ごして」と思ったら、わたしはわたしじゃなくなる気がする。