母が毎週楽しみにしているのは日曜日。
午後6時からはBSプレミアムの時間が始まる。中でも午後9時からの韓国ドラマは欠かせない。毎回欠かさず見ているのだが、それでも睡魔に負けて見逃すと困るからとわたしに「連続ドラマ設定」で録画を頼んでいる。先回まで放映されていたドラマはその設定だった。だが、最近そのドラマが終了した。その後番組も見ているようだったが、録画は出来ていなかったらしい。
日曜日だったか、土曜日だったか忘れたけど。母がわたしの顔を見るなり「録画してくれ」と言った。
「何を?」と言うと紙切れを見せてくれた。
NHK 午後9時 日曜 と書いていた。
「あれ? この時間って韓国ドラマの時間じゃない? それを録画しろってこと?」
「いや、BSじゃなくて普通のNHK。ドラマは必ず見るから、そっちを撮ってほしいんだ」
「それってどんな番組なの?」
「それが・・・何の番組だったか忘れたんだよ。お前が来たらただ頼もうと思って」
まあそれでもいいか。
番組表を調べると「秘島探検」と書いている。ん? これでいいのか?
「そうそう! それそれ! 宣伝していたんだよ」
かなり興味があるようでご希望に答えて予約しておいた。
今日、晩ご飯の支度を終え、時間があったので母と叔母がいる居間でくつろいだ。すると母がテレビをつけて録画メニューを出した。
わたしに頼んだその番組を点け始めた。自然と三人が見ることに。
東京都の南硫黄島、そこは人間が入ることの出来ない場所だそうだ。そこに今回13日間に及ぶ生物関係の学者さんたち、ダイバー、登山家、ドローン操縦者たちが行き調査するという内容だった。初めて見る島は独特の形をしていて、人間を拒むかのような出で立ちだった。そこに生存しているものは南硫黄島だけに住むものも沢山いた。島は下の部分が熱帯・亜熱帯、山頂が温帯、そして中間が年中霧に覆われている。
切り立った崖のようなところをベースキャンプまで登っていく。これ、登っていけるの? と不安になるほどだが、ようやく全員眠れる場所を。でも平らな場所はなく眠りはとても快眠とはいえない。
それでも学者たちの目は新しいものを見つけるわくわく感が漂っていた。
「まるで子供だね」とはわたしたち三人一致の意見だった。それが少しも嫌みじゃなく、素敵に映って見えた。何かに夢中な人の目は輝いていると思った。
そして画面を見るわたしたちも夢中でひきつけられていた。
普通は海岸に生存する小さなカニが島の標高300メートルで見つかった。ここではネズミがいなくて、このカニが最強なのだと説明していた。進化学者が「コダマ」という生物を探している。それは体長2ミリほどのカタツムリの一種だ。何日かしてとうとう見つける。コダマは島の標高差で形を微妙に変えていた。見つけたのは5種類。最初にこの地にやってきたコダマが5種類に進化していたのだ。学者はコダマの進化を解き明かすことで生物の進化の謎に迫ることができそうだと喜々とした顔をした。
それにしても山頂から見渡した海と空の綺麗なことと言ったら・・・素晴らしい映像を見せてもらった。
見終わったあと。
「いい番組だったね」というと母が鼻高々といった顔でわたしたちを見た。
「生き物を見るのが好きなんだよ」
母らしいなと思った。生き物苦手なわたしはテレビを通して見るのが性に合っているなと思った。第1集、と書いていたので第2集もあるのかもしれない。またメモ書きを見せて録画を依頼される日を待とうか♪
午後6時からはBSプレミアムの時間が始まる。中でも午後9時からの韓国ドラマは欠かせない。毎回欠かさず見ているのだが、それでも睡魔に負けて見逃すと困るからとわたしに「連続ドラマ設定」で録画を頼んでいる。先回まで放映されていたドラマはその設定だった。だが、最近そのドラマが終了した。その後番組も見ているようだったが、録画は出来ていなかったらしい。
日曜日だったか、土曜日だったか忘れたけど。母がわたしの顔を見るなり「録画してくれ」と言った。
「何を?」と言うと紙切れを見せてくれた。
NHK 午後9時 日曜 と書いていた。
「あれ? この時間って韓国ドラマの時間じゃない? それを録画しろってこと?」
「いや、BSじゃなくて普通のNHK。ドラマは必ず見るから、そっちを撮ってほしいんだ」
「それってどんな番組なの?」
「それが・・・何の番組だったか忘れたんだよ。お前が来たらただ頼もうと思って」
まあそれでもいいか。
番組表を調べると「秘島探検」と書いている。ん? これでいいのか?
「そうそう! それそれ! 宣伝していたんだよ」
かなり興味があるようでご希望に答えて予約しておいた。
今日、晩ご飯の支度を終え、時間があったので母と叔母がいる居間でくつろいだ。すると母がテレビをつけて録画メニューを出した。
わたしに頼んだその番組を点け始めた。自然と三人が見ることに。
東京都の南硫黄島、そこは人間が入ることの出来ない場所だそうだ。そこに今回13日間に及ぶ生物関係の学者さんたち、ダイバー、登山家、ドローン操縦者たちが行き調査するという内容だった。初めて見る島は独特の形をしていて、人間を拒むかのような出で立ちだった。そこに生存しているものは南硫黄島だけに住むものも沢山いた。島は下の部分が熱帯・亜熱帯、山頂が温帯、そして中間が年中霧に覆われている。
切り立った崖のようなところをベースキャンプまで登っていく。これ、登っていけるの? と不安になるほどだが、ようやく全員眠れる場所を。でも平らな場所はなく眠りはとても快眠とはいえない。
それでも学者たちの目は新しいものを見つけるわくわく感が漂っていた。
「まるで子供だね」とはわたしたち三人一致の意見だった。それが少しも嫌みじゃなく、素敵に映って見えた。何かに夢中な人の目は輝いていると思った。
そして画面を見るわたしたちも夢中でひきつけられていた。
普通は海岸に生存する小さなカニが島の標高300メートルで見つかった。ここではネズミがいなくて、このカニが最強なのだと説明していた。進化学者が「コダマ」という生物を探している。それは体長2ミリほどのカタツムリの一種だ。何日かしてとうとう見つける。コダマは島の標高差で形を微妙に変えていた。見つけたのは5種類。最初にこの地にやってきたコダマが5種類に進化していたのだ。学者はコダマの進化を解き明かすことで生物の進化の謎に迫ることができそうだと喜々とした顔をした。
それにしても山頂から見渡した海と空の綺麗なことと言ったら・・・素晴らしい映像を見せてもらった。
見終わったあと。
「いい番組だったね」というと母が鼻高々といった顔でわたしたちを見た。
「生き物を見るのが好きなんだよ」
母らしいなと思った。生き物苦手なわたしはテレビを通して見るのが性に合っているなと思った。第1集、と書いていたので第2集もあるのかもしれない。またメモ書きを見せて録画を依頼される日を待とうか♪