心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
マウス画・絵及び文章の著作権は このブログ作者(けい)にあります。

一冊は読みましたが

2016年12月05日 | ほんのすこし
昨日、ふらりと実家の近くにある本屋さんに行ってみました。

ノラということで検索していたら、お勧め本のブログを発見して、アイスハートというブログでしたが、そこで自分お勧めの50冊ランキングというのがあったのです。
かなりの読書家みたいで、どんな本がお勧めで何が一位なのかなと興味津々で読んでいました。
わたしが読んだことのない作家も色々あったり、宮部さんのは読んだものが結構入っていて、なるほどと思ったり。
そこで第一位に入っていたのが、村上春樹さんの本でした。わたしは彼の本は『海辺のカフカ』と『1Q84』ぐらいでしたので、その本を読んでみようかなあって思ったのです。

早速探そうと本屋さんに入ったのですが、そこの本屋さん、入り口が絵本コーナーなのです。
やっぱり素通りなんて出来ません(笑)。
今お勧めのコーナーに飾ってあったのは、イタリアはミラノ在住の絵本作家、刀根里衣(とねさとえ)さんの本でした。
そっと手にとってみると、その美しい世界に思わず吸い込まれてしまいました。

なんて美しい本だろう。
なんてきれいなことばだろう。

いろいろありましたが、まずは一冊買おうと思い、『ぴっぽのたび』を選びました。
ひとりぼっちのカエルのぴっぽが小さいひつじと出会います。そこからたびが始まるのですが、そのたびの世界が見ているだけでうっとりする世界なのです。
こんな絵を描ける刀根さんはすごいなと思います。

ただそこに置いておくだけでしあわせになるような、そんな絵本です。

もう一冊欲しいのがあったのですが、また後で行ったら買ってこようかと思っています。

その絵本を手にしてぶらぶら。あっちを見たりこっちを見たり。
最初の村上春樹氏の本を探すという目的はどこへ行ったのやら、結局その本を一度は手にしましたが、大好きな原田マハさんの本とか三浦綾子さんの『母』(小林多喜二の母を書いた本でした)とか、先日『雪煙チェイス』を読んだばかりなのにまたまた東野圭吾さんの『殺人の門』とかに手が伸びて。当初の目的からはかけ離れたチョイスになってしまいました(笑)。

『微笑む人』貫井徳郎、昨夜はM-1グランプリを見ながら読破。コマーシャルになると読み、漫才になると見て、また読み・・・ 番組が終了してから本格的に読み終了。
わたしとしては読みにくい感じが最初したのですが、最後の最後まで気が抜けない内容だったように思います。
本当に最後に書かれた作者の言葉にタイトルの不気味さを思い出します。表面を見れば殺人事件を起こした人間の過去や人となりを探っていくものになるのですが、皆が皆声を揃えて、殺人なんて犯す人には見えないと答える繰り返しがかなり続くと、あぁまたそういう内容になるのか・・・ といった気持ちに駆られ、一体この本はどこに真実があるのか、危ぶみさえしてきます。でもやっぱり違うのですね。
最終章に行くと一気にその全貌が見えてきます。これまで繰り返してきたことの反動がぐぐぐっとわたしの中に生まれるような気がしました。
人間の中にあるぞっとする部分、はたしてそれが自分に無いと言い切れるのか、目の前、あるいは隣り合わせになった人間のほほえみの中に怖さは無いと言い切れるのか。
読後感は爽やかさとはかけ離れていましたが、こういう切り口(色々な人への調査)もまた面白いものだなと最後には思わせてくれました。

さて、次は何を読もうか。
ただいま読書モード炸裂中。
でもこれからお出かけです。夜にゆっくり読むとしましょうか。



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
けいさんへ (りこ)
2016-12-06 11:35:33
私は最近、DVD鑑賞に、どっぷりはまってしまって(汗)
間宮兄弟、まったりとした中にかクスッと笑えるところも多々あり面白かったです。
シミズ、これはきつかったさです。
世界的評価を受けているのかもしれませんが、見終わった後は、かなり凹みました。主人公は、夢を持たずに普通に生きることが幸せ、そう思う、ただそれだけなのに、環境がそれすらも許さない…
そんな中でも彼に寄り添う彼女の存在が救いでした。
少女自体も大きな闇を抱えているのですが…
知らなかったのですが園子温監督の映画は内容が作品によっては狂気的でトラウマになる物が多々あるとの事で、
中ではヒミズは良い作品だそうです。
確かに、少年のその想いは、とてつもなく切なく悲しい、でも包丁を持って街を歩くのは共感出来ませんでしたが。

本も映画も心を豊かにしてくれる物が良いですね♡
とは言っても、色々なジャンルを知ることも大切なのかとも思いますが。
そんな事で、昨日は勝手に見て勝手に凹んで、晴れているのに、グレーいや、淀んだネズミ色の空に見えてしまいました(泣)
返信する
りこさんへ (けい)
2016-12-06 13:42:03
邦画はあまり見ないのですが、いいよって教えてくれた方がいて、間宮兄弟は楽しく見ました。
ヒミズは見たかなぁ。なんだか見たような感じもあるのですが、世界的評価を受けている作品なんですね。
最近レコーダーの調子が良くなくて、レンタルDVDを入れると戻されて出てくるものが増えてきました。そのたびにがっくりきて見る気が失せています。やはり買い換えしなくてはならないのかもしませんね。

重い作品を見た、読んだ後は、どんよりした気分が抜けないですよね。
次は明るいものを見て気分を晴らしてくださいね~♪
返信する

コメントを投稿