日本車の歴史 70年代まとめ後半(大型車編)
なつかすぃい~。
俺らの頃の限定解除使用車。
これの茶色タンクのやつだ
った。
あまりにもの超絶不人気車
だからホンダが警察に割り
当てを振ったのかどうかは
分からない。そのあたりの
官民癒着(笑)構造は。
採用は合法入札だろうが、
カルテルでも組んでる独禁
法違反でない限り、ドカン
と破格値を出したメーカー
が入札に通る。
750Fourではなく超絶不人
気車のフォーインワン。
結構いいのに、CBファンか
らは蛇蝎のように嫌われた
悲劇のナナハンだ。
解除の引き起こし専用車は
くっそボロのFour。タンク
には砂がパンパンに入れら
れているサビサビ車両だが、
これは当時都道府県どこで
も定番の鉄板だったようだ。
受審者の目つきが悪い、返
事が悪い、直立礼の姿勢が
悪い、白いジェットヘルで
はない、等々の理由で即検
定中止を警察が言い渡して
いた時代。
番号呼ばれての返事も「は
いっ」ではなく「はっ」と
か「かしこまりまして候」
とか言わないと通用しない
のではとか思えるような人
民を舐めた警察の専横時代
だった。
最初から合格させないのは
解っている。受審者たちは
陰で「お布施」と言ってい
た。
実際に審査官の警察官も顔
なじみになるのだが、「あ
と6回くらい通ったら何とか
なるかもなぁ」とか現実に
口にしたりしていた。
そこで、「たわけ。木っ端
役人、推参なり!」とか武
士のように気を荒立てては
ならない。
「へいへい。八丁堀の旦那、
宜しくお願いしますよぉ」
てな下衆野郎ども風味に徹
しないと絶対に(絶対であ
る)審査合格は得られない。
権力の不当な事に表面上屈
しないと手に入れられない
のが自動二輪限定解除だった。
今の大型二輪免許も金で買
える免許で清廉性に乏しい
免許だが、昔の自動二輪限定
解除も正々堂々とした気骨を
貫徹すると100%取得できな
いという歪んだ免許だった。
国家権力に徹底的に従順で
ひれ伏さないと免許が得られ
ないという構造を警察は構築
していたからだ。
それを「正しい事」としてい
る世の中だった。
私がある免許を取りに行く時、
「貴方が取れるの?絶対に
不正を許さず糾そうとする
でしょう?」と7才齢下の当
時の彼女(かわいかった)が言
ったが、結果はスンナリほい
ほいだ。
免許取得が目的なので、面従
腹背だろうがそれは卑怯でも
なんでもない。作戦成功の為
には泥にまみれようが糞にま
みれようが厭わない。
免許取得などはそんなもんだ。
教習所にしろ一発試験にしろ
端っからまともな事を審査側
はやってないのだから、一々
不当性不適切性を指摘して抗
議したり口応えしても埒も無
い。(ムフフ、馬鹿め)と心
の中だけで思っていればよい。
目的は正義を主張する事では
なく、現実的に物理的な走行
許可証を得る事なのだから。
したたかにならないと目的は
達せられない。直情憤怒は一
番の敵と知ろう。
これは「作戦」なのである。
任務の課せられていない自主
的な目的意識に属する「作戦」。
すべての世の中の作戦は、成
功しなければ意味が無い。